昨日は五反田駅の東急池上線の写真をアップしただけで終えてしまいましたが、
時間のある春休みのうちにまた行きたいと思っていた、
久が原のアサヒヤ紙文具店さんに行ってきました。
前回はGクラッセの上製本ノートを買うという目的がありましたが、
今回は特に買うものがあったわけでなく、
もとい、万年筆に興味を持つようになったので色々お話を聞くために行ってきました。
結末から先に言うと、うっかり4時間も話しこんでしまいました。
顔を合わせてすぐに店長の方から「先生の方ですよね?」と言われ、
そこからはもう紙の話やノートの話、万年筆の話にインクの話など、
文房具やその使い方、果ては仕入れやについてまで話し込んでしまいました。
中にはあのノートの次の展開だとか、あそこの万年筆のペン先の今後だとか、
ここには書けないようなお話も沢山ありましたので、どんな話をしたのかははしょりますね(;´~`)
さて、いくつかの万年筆を試し書きさせていただいたのですが
特に印象に残ったのがパイロットのカスタム743のフォルカンとウェーバリー。
フォルカンは超ソフト調の毛筆筆跡中細字が書けるペン先で、
とても柔らかいという話は聞いていたのでぜひ試してみたかったのです。
実際に使ってみると、本当に柔らかいですね。フワンフワンです。
想像以上のあまりの柔らかさに、試し書きをしながら
「うわうわうわ、なにこれ、ふわふわする! うわー!」
などとはしゃいでしまいました。まったくもって痛い子です。はい。
まあ、それぐらいに柔らかいペン先ですね。ペンの自重だけでは曲がりませんが、
ちょっと力を加えるとふにょっと曲がります。
力を入れたときの曲がり方のイメージとしては毛筆の小筆のような感じでしょうか。
慣れるまでは力の加減に戸惑うでしょうが、うまく使うと止めやはらいなど、
漢字の部分部分をとても綺麗に書くことができそうです。
柔らかいペン先ゆえガシガシ書けるものではなく、使いどころが限定されるものでしょうが、
ぜひとも将来手に入れたいペンのひとつだと思いました。
それからもうひとつ、ウェーバリーというやや軟らかめの上向きペン先も試しました。
今まではイロモノペン先のひとつだと思い込んでいてまったくノーマークだったんです。
けれど実際に使ってみるととんでもなくよかった!
ペン先が上に向いている分、筆記角度の許容範囲が広いため、
紙に接した瞬間から必ずすっと線を描けるんです。
イロモノだなんてとんでもない、普段使い向きのペンだったんですね。
店長の萩原さんご自身も常用しているペンだとおっしゃっていましたが、
確かにこれは常用に適したペンだと思います。
中字の金ペンが欲しかったので、次に買うのはこれかもしれません。
そのほかペリカンのM800(BB)やM1000(3B)、デルタのドルチェビータなど、
店長の私物もいくつか触らせていただいたのですけど、
印象深くて欲しくなったのはフォルカンとウェーバリーの国産コンビでした。
やっぱり日本語を綺麗に書くには国産のペンの方が向いているのかもしれません。
というわけで今回も色々と話し込んでしまったのでした。
店長さん、今回もまた貴重な話をありがとうございました。
たぶん次に行くときには、万年筆が1、2本増えてると思いますが(笑)、
そのときはまたよろしくお願いします。