4日目のスタートです。
この日は紀勢本線で串本から白浜へ移動したのち、特急バスに乗り換えて熊野本宮大社へ参ります。
そして白浜へ戻り、紀勢本線で和歌山まで行くという流れでした。

鈍行で行くと特急バスに間に合わないため、ここはくろしおを使います。
串本から本宮へ
まずは紀勢本線の特急くろしおに乗り込みます。
朝日に照らされる串本駅。
さらば本州最南端の駅。

特急くろしおは283系でした。
オーシャングリーンの車体が鮮やか。
くろしおに50分ほど乗ると白浜に到着です。
ちなみに乗った特急の30分後に来る鈍行でも串本~白浜間は60分と、
特急でも鈍行でもさほど所要時間が変わらなかったりします。
単純に「白浜からのバスに間に合わない」という理由で特急に乗る羽目になったのです。
くそぅ、JR西日本め……

白良浜に千畳敷、アドベンチャーワールド。
見どころの多い観光地ではありますが、今回は全部スルー。
この辺りは飛行機で来られますしね。
白浜駅からは、明光バスの熊野古道特急バスで本宮まで一直線!
1日2本、乗り換え無し、およそ75分1900円で本宮まで行くことができます。

観光バスタイプの車両なので、快適です。
ただこの路線、今年2014年の春からルート変更により、白浜駅経由から紀伊田辺駅経由になるんだとか。
私が乗ったとき、私以外に乗客が居ないような状況だったので、利用者減による変更なのでしょう。

バスは紀伊半島の中央へと、ひたすら進んでいきます。
串本が最低気温2℃だったので、当然本宮までの道中、
車窓からの眺めは雪景色。
熊野本宮大社参り
特急バスが 世界遺産 熊野本宮館 の目の前に止まったので、ここで情報収集をしてから動き出しました。まず最初に向かったのは大斎原(おおゆのはら)。
ここは昔は新宮川の中州でして、熊野本宮大社のあった場所です。
しかし明治時代の洪水の際に社殿の多くが流されてしまったため、現在の本宮の場所に移築したのだとか。

鳥居の奥の森が大斎原。

大斎原には高さ34m、幅42mの日本一大きな鳥居があります。
写真で見たことはありましたが、実物の迫力は段違い。
そしてついに、熊野詣の終着点である熊野本宮大社に!


杉木立の参道は158段の石段になっています。
中ほどで振り向くと、雪解けの雫が日の光を浴びて輝いていました。
なんと神々しいことでしょうか。
そして石段を登りきり、神門をくぐると本宮にたどり着きます。

神門の注連飾りがヤタガラスになっていましたよ。

そして本宮大社。
見目麗しいわけではなく、決して華やかではなく。
けれど境内の清清しい空気と、ここまでの長い道のりをかみ締め、心に涌いてきたのは静かな感動でした。
昔の人たちのように自らの足で歩み、たどり着いたとしたら、その感動はいかほどでしょうか。
47都道府県すべてに足を着けたとはいえ、まだまだ知らない素敵な場所はたくさんある。
もっともっと、いろんなところに行きたいものです。
昼食はCafe Bonheur(カフェ ボヌール)さんでとることに。
Webでの評判を読むと、以前は熊野牛のハンバーグなどをランチで出していたようですが、
最近はメニュー内容が自然派フードに変わったようです。

中辛・キノコの特製グリーンカレー。
まろやかなんだけど、ピリリと辛い。
