地元の本屋のデザイン関連の棚を眺めていたら、こんな本を発見しました。
Amazon.co.jp:カラーユニバーサルデザイン http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4892955655/koukokukaigis-22/ref=nosim
色の認識の仕方が大多数の人とは違う、いわゆる「色弱」の方にも分かりやすいよう
配慮されたデザインについて取り扱っている本です。
例えば東京の地下鉄に、複雑な路線を視覚的にわかりやすく表すために取り入れられている
サインシステム(カラーリングのマーク)が、ここ数年の間にデザインが変わったのも
この「カラーユニバーサルデザイン」を考えてのことだとか。
「色弱の目からどう見えるのか」をシミュレートした写真やイラストがあったり、
具体的にどういった配慮を心がけてデザインすればいいのか、その方法なんかも載っていて、
なかなか役に立ちそうな本だったのです。
確率の上ではクラスに一人は色弱の生徒がいる計算にもかかわらず、
実は教育現場ではカラーユニバーサルデザインって、あまり配慮されてないんですよね。
例えば緑のチョークと赤のチョークを一緒に使ってしまったりとか、
そういったことが当たり前のように行われていたりします。
自分とは違った特徴を持った人にも伝わるような方法とは何なのか、
普段は考えないようなことを考える、ひとつのきっかけになるような本です。
が。
お値段が3990円とかなりお高め……
うーん、読んでおきたい本なので、学校の図書館に入れてもらうのが一番かなぁ。
【注】
色弱という呼び方なのですが、「色盲」「色覚異常」「色覚障害」など色々あるようです。
しかし「そもそも異常なのか?」という議論もなされているらしく、
非常にデリケートな単語のようです。
本記事においては「色弱」という単語を使いましたが、差別的な意図は無いことを記しておきます。