
木曽駒ケ岳での星空撮影は台風20号に阻止されてしまいました。
なんとか最終日だけは晴れて、木曽駒自体には登ることができ、
素晴らしい眺めを堪能することはできましたが、肝心の星空撮影はまったくできず。
ならば9月下旬の新月期にそのリベンジをしよう。
そう思った私は木曽駒から帰ってきてすぐに、公共交通機関で簡単に登れる山を探し始めました。
そして選んだのが、北横岳。
ここも北八ヶ岳ロープウェイで標高2,237mまで上がることができ、
そこから1時間ほど登山道を登れば北横岳ヒュッテがあります。
ここ数年の間に少しずつ登山エリアを広げてきた私ですが、八ヶ岳一帯にはいまだ踏み入れたことはなく、
たまたまスケジュールが空いたので、9/25・26の2晩を使い、撮影を試みることにしたのです。

トクだ値であずさ号に
北横岳へは中央線の茅野駅から路線バスで山麓駅へと向かい、そこからロープウェイに乗って登ります。前回の木曽駒遠征では値段と時間の両方にメリットがあるため高速バスを使いました。
しかし中央道茅野バス停は茅野駅からかなり離れているので、今回は中央線を使いました。
新宿駅7時30分発のあずさ3号南小谷行きで出発です。

最初は交通費をケチって鈍行列車で行こうかと思っていたものの、調べてみるとよい手があります。
それは、えきねっとのトクだ値です。
えきねっと(JR東日本)|えきねっとトクだ値>特急列車(在来線)の対象列車・区間・価格 https://www.eki-net.com/top/tokudane/kakaku_tokkyu.html?src=tokudane_top#kakaku_title
これを使うと中央線特急あずさの指定席に、35%引きで乗ることができるのです。
乗車券 特急券 合計 通常価格 3350円 2680円 6030円 トクだ値35 2170円 1740円 3910円

乗車券プラス600円ほどで、あずさの指定席に座れるとは( ゚Д゚)
多少の制約はあるものの、早めにスケジュールを決められるなら、
中央本線に乗る場合はこれが一番のようです。
日本アルプスの山々を認識できるようになってからの中央本線の車窓風景って、楽しいもんですね。
「あの山頂付近が白いのは甲斐駒ヶ岳か。で、隣の山頂付近がなだらかで広いのは仙丈ヶ岳だな。」
「あ、あの山頂近くに岩が乗っているのは金峰山だ」
などなど、眺めながらひとりでうなずいていました。
茅野駅からロープウェイ
新宿から2時間ほどで、茅野駅に到着です。
ここからはアルピコ交通の路線バス、北八ヶ岳ロープウェイ線に乗ってロープウェイ山麓駅に向かいます。


自家用車だと35分の道のりですが、
路線バスだと55分。

ロープウェイ山麓駅はアルプスっぽい雰囲気ですね。
ロープウェイの旧名が「ピラタス蓼科ロープウェイ」ですし、
スイスのピラタス(発音はピラトゥスが正しいらしい)っぽい演出でしょうか。
この段階で11時半とちょうどいい時間だったので、まずは昼食を済ませてしまいます。
山麓駅にあるスカイレストランこまくさでビーフシチューをいただきました。

お味の方は、普通でした。
食べ終えたらロープウェイに乗り込み、山の上へと向かいましょう。


鮮やかな赤い塗装が目を引く、100人乗りの大型ロープウェイ。
山麓駅から山頂駅まで標高差466mを7分で登ります。

山頂駅の展望台からの眺め。
蓼科高原や茅野の街が眼下に広がります。
その奥には北・中央・南アルプスの山々が連なっていますが、
あいにくそれらの山頂は雲に隠されてしまっているので、
山座同定は難しいですね……。
八ヶ岳からの眺めは初めてなので、
こうやってアルプスが重なって見えるのは新鮮でした。
長くなったので、登山道から先は次の記事へ。