
坪庭散策
さて山頂駅に到着し外に出てみると、ちょっと不思議な光景が広がっています。「坪庭」と呼ばれるこの平らな台地は、地質学上では八丁平溶岩と言われる、
800年ほど前の噴火によってできた溶岩台地です。


この辺りはロープウェイで登ってきた一般の観光客も歩けるよう、かなり整備されています。
普段着にスニーカーでOK。

DA 70mm F2.4 Limitedでパシャリ。
記事には書いてませんが、実は中古で買っちゃいました。
ボケ味は良いけど、換算107mmの画角は使いこなすのが難しい……
坪庭を抜け、本格的な登山開始
頂上駅から15分ほど歩くと、北横岳への登山道に入ります。

登山道はよく整備されています。
とは言っても山道、気を付けて登ります。

北横岳周辺でよく見られるのが「縞枯れ現象」です。
これは立ち枯れた針葉樹林が帯状に広がっているもので、
遠くから見ると縞状に見えるのです。

話に聴いたことはありましたが、実物を見るとなかなかに奇妙な光景です。
坪庭から35分、150mほど登ると北横岳ヒュッテに到着。

こちら、宿泊の場合は要予約です。
山小屋に荷物を置いて、北横岳山頂まで行ってみました。
ヒュッテからは15分ほど。
北横岳には2つのピークがあって、ヒュッテに近い方が南峰、遠い方が北峰です。

こちらは南峰。
みごとにガスってますね……
南峰から5分歩けば北峰ですが、

やっぱりこちらもダメ。

一瞬だけガスが途切れて、下界を見ることができました。
うーん、晴れたときも見てみたい。
山頂から10分ほどでヒュッテまで下ったら、すぐ近くにある七ツ池も見てみましょう。

おお、それなりに紅葉が始まっていますね。
この辺りの紅葉の見ごろは、9月下旬から10月上旬だそうです。
ヒュッテに戻ったら夕飯の時間。
北横岳ヒュッテの夕飯は豪華なことで有名だそうで、
この日のメニューはさくら肉のすき焼きでした。

これで6人前、大ボリューム!
最後はみんな、フウフウ言いながら頑張って食べていました。
山小屋の食事というと基本的には質素なもの。

2012年に富士山に登ったときもそうでした。
しかし最近の山小屋のトレンドは、豪華な夕食なんだそう。
有名どころでは、赤岳鉱泉のステーキなんかがありますね。
じゃあ北横岳ヒュッテもそんな流行に乗っているのかといえば、そうではなく。
小屋のご主人いわく、30年前からずっとこのスタイルなんだそう。
お腹いっぱいになったところで山小屋の外に出てみると、辺りは霧が立ち込め、星なんてまったく見えません。
というわけでこの日は終了。
2日目はヒュッテからいったん山頂駅まで降りて、周辺を散策します。