
2年前に山岳部の甲斐駒ケ岳遠征についていくというイベントがありました。
あのあと山岳部にコーチとして着くことになりまして、今年は夏合宿に参加してきました。
行先は常念山脈。
中房温泉から北アルプス三大急登のひとつ、合戦尾根を登って燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳と縦走し、
最後は徳沢へ下りて上高地まで歩くという4泊5日の縦走です。
北アルプスには踏み入れたことがなかったので、話を聞いてすぐに「行きます!」と答えたものの、
2泊3日までしか経験のないのになまった体で挑むのは危ないと思い、近くの区民体育館でトレーニングを始めました。
そして今シーズン最初の登山が大縦走というのも怖いので、足慣らしのために南アルプスの鳳凰三山へ単独山行をしに行くことに。
1日目:あずさ1号から9時台の広河原行きのバスで夜叉神峠入口へ向かい、そこから南御室小屋まで登って一泊
2日目:南御室小屋から薬師ヶ岳、観音ヶ岳、地蔵ヶ岳と稜線を進み、鳳凰小屋で一泊
3日目:鳳凰小屋からドンドコ沢を下り、青木鉱泉へ下山
という予定を組んだのです。
ただ、予定日の直前になって台風6号が発生し、本州上陸の可能性があるとわかり、1泊2日に短縮するのを余儀なくされました。
2019年7月25日。初日です。
まずは夜叉神峠入口まで参りましょう。
新宿駅7時ちょうど発のあずさ1号で甲府へ行き、甲府駅9時5分発の広河原行きのバスに乗ります。

E353系。たぶん初乗車だと思います。
しばらく乗らないうちに、あずさ号は全部置き換えられてました。
広河原行きのバスの写真は割愛。
2017年の甲斐駒登山、仙丈ケ岳登山についで、今回が3度目の乗車でした。
今回はそこそこの人数だったものの、2台体制だったので全員座ることができたもよう。
ゆるキャン△のおかげで夜叉神峠入口もずいぶん有名になった様子。
この日もゆるキャン△聖地巡礼と思われるヲタライダーの方が居て、写真を撮ってました。

ゆるキャン△でしまりんが引っかかっていた夜叉神ゲート。

しまりんがほうじ茶のお姉さんと遭遇した休憩所。
あ、なんだかんだで私も聖地巡礼の体で写真撮ってますね(笑)
さて、南御室小屋を目指して登山を始めましょう。
夜叉神峠入口から夜叉神峠までは1時間ほどかけて400mを登ります。
ここから南御室小屋の間に水場は無いので、ちゃんと水を汲んでおきます。

ウォーミングアップなしにいきなりの急登なので、なかなか堪えます。
とはいえこれ以降に、ここよりきつい登りが待っていたんですが。

30分くらいすると体も温まってきて、登ることに慣れてきます。
1時間弱で周りに笹が目立つようになってきました。
笹が見えたら尾根や峠が近い合図。

というわけで1時間5分で夜叉神峠小屋に到着しました。
晴れていればここから白峰三山が見られるはずなんですが、

手前にある滝ノ沢頭山の裾野がうっすら見えるのみ。
今日の天気は期待できなさそうですね。
しかたがないのでこの先へ進みます。

最初はなだらか。

ですが、標高1800~1900mあたりがかなりの急登でしんどくなります。

一番しんどいところは写真に撮れてないのはお約束。

登山道自体はよく整備されており、手を使う場面もなく、道迷いもほとんどないでしょう。
ただただ、ひたすら登りがしんどかったです。
同じく南御室小屋でテン泊するというおじさん2人組と、
抜きつ抜かれつ励ましあいながらじっくり登っていきました。
休憩をはさみつつ2時間弱で杖立峠に到着。

展望はありません。峠って雰囲気も薄い。
WEBを調べてみると、戦前の山岳地図にはここから北西の広河原へと延びる五葉尾根があり、
途中には小屋もあったようです。
ここまででスタートから3時間。
まだ行程の半分ちょっとしか来ていないという事実に心が折れそうになりつつも、
目的地を目指して重い腰を上げて進みます。

25分くらいで山火事跡。
この後はじわじわ登っていきます。

植生が変わってきました。シラビソでしょうか。

2300mあたりでシカと遭遇。
北岳あたりではシカの食害の話が上がってますが、
鳳凰三山のあたりだとどうなんでしょうね。

さらに登るとだんだん石が多くなって、ちょっと歩きにくい感じになってきました。
下りだとうっかり浮石踏んで足をくじきそう。

杖立峠から1時間50分。
徒競走でもできそうな平らな道に突然変わりました。
こうなると苺平はもうすぐ。

杖立峠から2時間で苺平に到着です。
ここも展望はなし。
西にある辻山に寄れば展望がきくそうですが、
この曇天ではどうせ見えないだろうということで、さっさと小屋へ向かいます。

苺平から南御室小屋までの道は、よく整備されていて歩きやすいです。
とはいえ30分ほどあるので、妙に長く感じます。

車でも通れそうな広く平らな道が出てきたら、小屋はすぐそこ。

16時25分。
辻山と砂払岳の鞍部に位置する、南御室小屋に到着です。
夜叉神峠入口からコースタイム合計5時間10分のところを休憩を含めて5時間45分なので、
良くも悪くもないスピードでしょうか。
山小屋到着が15時を過ぎるのは、正直言ってあんまりよろしくないことなんですが、
朝に新宿駅を出るとどうしてもこの時間になっちゃいます。
甲府駅に前乗りすれば次の薬師岳小屋まで進めるかな?

夕食はビーフシチューでした。
疲れた体に濃い味付けが染みる……
といった鳳凰三山1日目でした。
本当は買ったばかりのDA☆11-18mm F2.8
で星を撮りたかったんですけど、
夜は完全にガスってしまってそれどころじゃなかったので、おとなしく寝てしまいました。
あのあと山岳部にコーチとして着くことになりまして、今年は夏合宿に参加してきました。
行先は常念山脈。
中房温泉から北アルプス三大急登のひとつ、合戦尾根を登って燕岳、大天井岳、常念岳、蝶ヶ岳と縦走し、
最後は徳沢へ下りて上高地まで歩くという4泊5日の縦走です。
北アルプスには踏み入れたことがなかったので、話を聞いてすぐに「行きます!」と答えたものの、
2泊3日までしか経験のないのになまった体で挑むのは危ないと思い、近くの区民体育館でトレーニングを始めました。
そして今シーズン最初の登山が大縦走というのも怖いので、足慣らしのために南アルプスの鳳凰三山へ単独山行をしに行くことに。
1日目:あずさ1号から9時台の広河原行きのバスで夜叉神峠入口へ向かい、そこから南御室小屋まで登って一泊
2日目:南御室小屋から薬師ヶ岳、観音ヶ岳、地蔵ヶ岳と稜線を進み、鳳凰小屋で一泊
3日目:鳳凰小屋からドンドコ沢を下り、青木鉱泉へ下山
という予定を組んだのです。
ただ、予定日の直前になって台風6号が発生し、本州上陸の可能性があるとわかり、1泊2日に短縮するのを余儀なくされました。
2019年7月25日。初日です。
まずは夜叉神峠入口まで参りましょう。
新宿駅7時ちょうど発のあずさ1号で甲府へ行き、甲府駅9時5分発の広河原行きのバスに乗ります。

E353系。たぶん初乗車だと思います。
しばらく乗らないうちに、あずさ号は全部置き換えられてました。
広河原行きのバスの写真は割愛。
2017年の甲斐駒登山、仙丈ケ岳登山についで、今回が3度目の乗車でした。
今回はそこそこの人数だったものの、2台体制だったので全員座ることができたもよう。
夜叉神峠入口~夜叉神峠
甲府駅から70分で夜叉神峠入口に到着です。ゆるキャン△のおかげで夜叉神峠入口もずいぶん有名になった様子。
この日もゆるキャン△聖地巡礼と思われるヲタライダーの方が居て、写真を撮ってました。

ゆるキャン△でしまりんが引っかかっていた夜叉神ゲート。

しまりんがほうじ茶のお姉さんと遭遇した休憩所。
あ、なんだかんだで私も聖地巡礼の体で写真撮ってますね(笑)
さて、南御室小屋を目指して登山を始めましょう。
夜叉神峠入口から夜叉神峠までは1時間ほどかけて400mを登ります。
ここから南御室小屋の間に水場は無いので、ちゃんと水を汲んでおきます。

ウォーミングアップなしにいきなりの急登なので、なかなか堪えます。
とはいえこれ以降に、ここよりきつい登りが待っていたんですが。

30分くらいすると体も温まってきて、登ることに慣れてきます。
1時間弱で周りに笹が目立つようになってきました。
笹が見えたら尾根や峠が近い合図。

というわけで1時間5分で夜叉神峠小屋に到着しました。
晴れていればここから白峰三山が見られるはずなんですが、

手前にある滝ノ沢頭山の裾野がうっすら見えるのみ。
今日の天気は期待できなさそうですね。
しかたがないのでこの先へ進みます。
夜叉神峠~杖立峠
夜叉神峠から杖立峠まではコースタイム1時間50分。
最初はなだらか。

ですが、標高1800~1900mあたりがかなりの急登でしんどくなります。

一番しんどいところは写真に撮れてないのはお約束。

登山道自体はよく整備されており、手を使う場面もなく、道迷いもほとんどないでしょう。
ただただ、ひたすら登りがしんどかったです。
同じく南御室小屋でテン泊するというおじさん2人組と、
抜きつ抜かれつ励ましあいながらじっくり登っていきました。
休憩をはさみつつ2時間弱で杖立峠に到着。

展望はありません。峠って雰囲気も薄い。
WEBを調べてみると、戦前の山岳地図にはここから北西の広河原へと延びる五葉尾根があり、
途中には小屋もあったようです。
ここまででスタートから3時間。
まだ行程の半分ちょっとしか来ていないという事実に心が折れそうになりつつも、
目的地を目指して重い腰を上げて進みます。
杖立峠~苺平
杖立峠から苺平間は、山火事跡まではなだらかでサクサク進められます。
25分くらいで山火事跡。
この後はじわじわ登っていきます。

植生が変わってきました。シラビソでしょうか。

2300mあたりでシカと遭遇。
北岳あたりではシカの食害の話が上がってますが、
鳳凰三山のあたりだとどうなんでしょうね。

さらに登るとだんだん石が多くなって、ちょっと歩きにくい感じになってきました。
下りだとうっかり浮石踏んで足をくじきそう。

杖立峠から1時間50分。
徒競走でもできそうな平らな道に突然変わりました。
こうなると苺平はもうすぐ。

杖立峠から2時間で苺平に到着です。
ここも展望はなし。
西にある辻山に寄れば展望がきくそうですが、
この曇天ではどうせ見えないだろうということで、さっさと小屋へ向かいます。
苺平~南御室小屋

苺平から南御室小屋までの道は、よく整備されていて歩きやすいです。
とはいえ30分ほどあるので、妙に長く感じます。

車でも通れそうな広く平らな道が出てきたら、小屋はすぐそこ。

16時25分。
辻山と砂払岳の鞍部に位置する、南御室小屋に到着です。
夜叉神峠入口からコースタイム合計5時間10分のところを休憩を含めて5時間45分なので、
良くも悪くもないスピードでしょうか。
山小屋到着が15時を過ぎるのは、正直言ってあんまりよろしくないことなんですが、
朝に新宿駅を出るとどうしてもこの時間になっちゃいます。
甲府駅に前乗りすれば次の薬師岳小屋まで進めるかな?

夕食はビーフシチューでした。
疲れた体に濃い味付けが染みる……
といった鳳凰三山1日目でした。
本当は買ったばかりのDA☆11-18mm F2.8
で星を撮りたかったんですけど、
夜は完全にガスってしまってそれどころじゃなかったので、おとなしく寝てしまいました。