
テント選びの際に困ったのが「実際に使用するときの重さはいくらなのか」ということです。
総重量としてHPやカタログに書いてあるメーカーもありますが、「最小重量」だけ書かれていることが多いのです。
最小重量とは「インナーテント+フライシート+ポール」のみの、平たく言えばテント本体の重量のこと。
実際に使う際にはここにペグ・ガイライン・フットプリントなど、いくつものパーツが加わりますが、
これらのパーツの重量までは明記していないところが多いのです。
「こういったパーツは付属品を使わず自前の物を使うこともあるので、 必ず使用するテント本体の重量だけ書いておけば十分だ」
という言い分もわからないではないですが、初心者からすると不親切と感じるのも確か。
そこで購入したニーモ タニ2pの各パーツの重量を測ってみました。
テント本体 計 868 g インナーテント 433 g フライシート 366 g コーナーアンカー4個 18 g テント袋 51 g ポール類 計 411 g ポール2本 386 g リペアポール 12 g ポール袋 13 g ペグ類 計 111g ペグ5本 82 g ガイライン4本 23 g ペグ袋 6 g
というわけで、パッケージ全体では1390gになります。
ここからカタログ値や実際の使用状況を考慮した重量などを確認してみます。
まずはカタログ・HPにある最小重量から。
「インナーテント+フライシート+ポール」のみの最小重量はカタログ値1180gに対し、実測値は
433 + 366 + 386 = 1185g
なので、ほぼ間違いなしといってよいでしょう。
ただしニーモ タニはコーナーアンカーがなければポールの四隅を固定できず、自立しないので、
実質の最小重量はコーナーアンカー4個の18gを足した1203gということになります。
実際の使用状況を考えると、フロア素材が15Dと薄いニーモ タニでは破損や浸水のリスクを避けるため、
フットプリントの利用が必須と言えるでしょう。
別売りのフットプリントの重量は以下の通り。
フットプリント類 計 226g フットプリント 207 g フットプリント袋 19 g
これとパッケージ全体とを合わせると、1616gが通常使用時の重量となります。
この段階で「あれ、軽量テント?」って感じがしますが、付属しているペグ5本ではガイラインの分が足りません。
ニーモ タニを上から眺めた図を見てみましょう。
A~E、①~⑧の計13ヶ所がペグダウンする箇所になります。

A B C D E:テント四隅+前室
① ③ ④ ⑥:ガイライン用
② ⑤:短辺側底面(ボリューマイジングガイアウト用)
⑦:長辺側底面
⑧:ベンチレーション用
付属のペグ5本では、本体のA~Eしかペグダウンできません。
樹林帯で張るなら過酷な状況も稀ですし、この5本でも十分に保持できるしょう。
でも稜線上で張るなら、耐風性を上げるためにガイラインを張ることになります。
そうなると4本~8本のペグが追加で必要になり、そこまで含めると総重量はおよそ1700g。
テント本体 計 868 g インナーテント 433 g フライシート 366 g コーナーアンカー4個 18 g テント袋 51 g ポール類 計 411 g ポール2本 386 g リペアポール 12 g ポール袋 13 g ペグ類 計 111g ペグ5本 82 g ガイライン4本 23 g ペグ袋 6 g フットプリント類 計 226g フットプリント 207 g フットプリント袋 19 g 追加ペグ8本 計 90g ペグ8本 90 g
ここからテント場の環境や各自のスタイルに基づき、引き算していくことになるでしょう。