夏休みはどこへ行こう?
そう考えたときに真っ先に思いついたのは、北海道でした。
47都道府県のすべてに足を付けているので、もちろん北海道も行ったことはあります。
しかしそれは駅名しりとりの旅の途中、函館駅の構内で仮眠をとっただけでして、
一般的に言う「北海道に行ったことがある」のとはかなりかけ離れているものです。
ですから今度はちゃんと北海道に行きたい。そう思ったわけです。

北海道が宿泊を表す赤で塗られてはいますが、
実際に泊まったのは函館だけで、しかも駅舎でした。
また、せっかくK-3を買ったので、普段撮ることができない大自然を撮れる場所に行きたかった、
というのも北海道を選んだ理由のひとつ。
しかも夏休みに、というのがポイントです。
当然ながら冬休みや春休みの北海道では、移動するにも観光するにも雪に悩まされるはず。
でも夏ならば満喫できるはずです。
というわけで、今年の夏は北海道で決まり!
●最初のルート
具体的な行き先としては、まず稚内を思いつきました。
今までに足摺岬や潮岬など突端の地にいくつか行ったので、
日本本土最北端の地、宗谷岬にも行ってみたかったからです。
そこで飛行機で稚内に入り、そこから宗谷本線を踏破ののち、網走・知床・釧路と回り、最後は新千歳空港から帰京するルートを考えました。
宗谷本線・石北本線・釧網本線と根室本線を一気に巡る、乗りつぶしの旅です。

総乗車距離は約970km。これはなかなかに無茶です。
18きっぷで回ろうとすると、もう何日必要になるのか見当もつきません。
7日間特急にも乗り放題な北海道フリーパスを使えば回れなくもないでしょうが、
それはそれでせわしない旅行になりそうです。
さらに行きの手段がLCCでなくなり、飛行機代が高くなるので即刻却下となりました。
●新千歳in、新千歳out
宗谷岬には行ってみたいけど、稚内から旭川の移動はかったるいし、観光もできなさそうだし。
ということで次に考えたのが、往復の飛行機を成田-新千歳のLCCにするルート。
新千歳空港から美瑛・網走・知床・釧路と巡り、最後に新千歳空港へと戻るプランです。
これも移動距離が長くなるので、各都市間の移動は基本的に特急頼りになります。
しかしルートを組んでみたところ、特急を使ってもうまく回れそうにありません。
回るだけなら可能ですが、観光を挟もうとするとまったくゆっくりできないプランになってしまうのです。

●女満別in、釧路out
そこで考えたのがこのルート。
女満別空港から網走に入り、知床、摩周湖・屈斜路湖、釧路湿原を回って、釧路空港から東京へ戻るのです。
飛行機代はかさみますが、このルートだと鉄道代が浮きます。
なぜって特急列車が走っていないから(笑)
そしてANAの株主優待券2枚を父親から譲ってもらえることになり、トータルで考えると
上の新千歳ルートと費用の差があまりないことになりまして、このルートを採用することにしました。

観光するのは女満別空港から近い網走市内、世界自然遺産の地である知床、
摩周湖や屈斜路湖のある川湯温泉周辺、そしてラムサール条約登録地の釧路湿原。
移動は大きくなく、JRの乗りつぶしもあまり進まないルートではありますが、
一生にそう何度と行けないであろう道東の地ですから、じっくり回ることにしました。
さあ、PENTAX K-3持参での初めての旅行が始まりますよ!