滅多に書かないこのカテゴリ。
でもたまに書きたくなる。
ねこねことしては最後の作品となるScarlettをプレイした。
最後に買ったここの作品は朱-aka-で最近は全然買っていなかったのだけど、
ねこねこが最後にどんなものを出すのか気になったので、
うっかり発売日に購入してしまった。
以下ネタバレ感想。
出来はわりとよかった。 シナリオについて詳しくは言えないけれど、 全体を通してねこねこらしい重苦しい雰囲気漂っている。 銀色やnarcissuほど暗くなく、どちらかというと朱-aka-で見せたような、 気だるげな雰囲気というのだろうか、そういった雰囲気が、 絶えず作中を支配していたように思う。 ラストもハッピーエンドと言えるほど明るくない、 けれどクリア後はなんだかスッキリした心になった。 BGMは朱-aka-ほどではないにしろよい出来。 作風にあわせて007みたいな音楽が多かった。 気に入っているのはサントラTr.20のfeeling of strain。 イントロかの伴奏、メロの主旋律、どちらもこの作品の 気だるげで重苦しい雰囲気を演出している。 それからエンディングのlooseはI'veやKOTOKOらしくない曲だった。 いわゆる萌え系でもなくトランスバリバリの高瀬節でもなく、 しっとりと物語を締めくくる楽曲になっている。 KOTOKOの歌い方もLAMMENTの声といつもの萌え声を足して2で割ったような、 非常に落ち着いた歌い方となっている。 まるで映画が終わったあとのクレジットの裏で流れているような曲だ。 これも映画のエンディングを意識して、ねこねこから指示が出たんだろう。 シナリオ、演出、音楽。これらを融合させた本作は ゲームというよりも映画を見ている感じがした。 それならば朱-aka-や銀色のように画面の上下を黒く切り、 横長の画面にしてセリフを二行ずつ表示するスタイルの方がよかった気がする。 こうしてみるとやっぱり片岡とも氏は映画を作りたいんだと思う。 ねこねこが終わり、果たして片岡氏は今後どんなものを作り出すのか。 まずはnarcissu #side 02ndだろうけど、今後の活躍を期待したい。 そしてねこねこソフト、おつかれさま。 |