
18きっぷ消化の旅、最終回は烏山線です。
こちらも東京近郊区間に含まれているものの、盲腸線のため大回りルートでは乗れない路線。
自宅から終点の烏山駅までは往復で4400円かかってしまうので、18きっぷの出番となりました。

まずは宇都宮線で宇都宮駅まで行きます。
E231系のピカピカな車両だと、なんだか旅情を感じづらいですねぇ。

宇都宮始発の烏山線に乗車。
久留里線はキハ30形、こちらはキハ40形。
車両のことはさっぱり分かりませんが、これもやっぱり古いですね。

車内はこんな感じ。
2ドアなんで、超ロングシート(笑)

宇都宮から50分ほどで終点の烏山駅に到着です。
乗るときには気付きませんでしたが、前の車両は旧国鉄色。
開業88周年を記念して、2010年12月からやっているそうです。

烏山駅の駅舎。古めかしい感じ。

到着したのがちょうどお昼時だったので、まずはご飯を食べる場所を探しました。
地図を見ると近くに那珂川が流れていたので、その川原で食べたら気持ちいいだろうと思い、
駅から那珂川を目指し歩き始めたら、数分でこんな急な下り坂に。
烏山の街が河岸段丘上にあるので、川原に出るにはこれだけ下がらないといけないのですね。

坂を下ると、そこは田んぼだった。
……殺風景です。

那珂川にかかる、烏山大橋。
綺麗っちゃ綺麗ですが、いかんせん田畑以外何もありません。
川原もあまり整理されておらず、どうやら昼食をとれる場所は無さそう。
しかたなく河岸段丘をもう一度登ることにしました。

地図を見ていたら小川が途中で途切れ、また復活している場所を発見。
これはもしや暗渠になっていて、その上に公園でもあるのでは?
そう思い行ってみたところ、これがビンゴ!
ここでお昼ご飯になりました。

この日のお昼ご飯は、宇都宮駅で購入した駅弁「あつあつとりめし」。
紐を引っ張ると中の加熱ユニット内の生石灰と水が反応し、
数分で熱々の弁当が完成する、あれです。

お味のほうは……とりそぼろの風味がもう少し欲しいかなぁ。
上に乗っかっている鶏の照り焼きが美味しかっただけに、
とりそぼろの出来がちょっともったいないかも。
宇都宮駅はいまだに、たくさんの駅弁が売られていました。
駅弁を販売している駅は少なくなっていますが、
やっぱり列車の旅には駅弁ですよね。

昼食を食べ終えたら散策再開。
列車を待っているよりも歩いたほうが早いので、
隣の滝駅まで探検がてらに歩いてみることにしました。
Googleマップでルートを作ると、どうやら山をひとつ越えるとのこと。
去年の秋のハイキング4連発以来、山があるとつい登りたくなります。
こないだの久留里城に続いて、今回も軽く山登りになりました。
舗装路斜面はつらい! 階段にするか、いっそ未舗装のほうがマシ('A`)

上からの眺め。まあそこまで登っていないので、
景色もそこそこでしょうか。

山の頂上には烏山小中学校があって、そこからはずっと下り。

30分ほど歩いて、滝駅に到着です!
ずみがき!の駅名しりとりの旅やってみたで経由した駅。
この駅自体にも用はあったのですが、先に行くところがあるので
一旦滝駅は通り過ぎます。

はい、これが滝駅付近にある「龍門の滝」です。
落差20m、幅65mということで、実際に見てみるとなかなかの迫力!

しかもこの滝の後ろには烏山線の線路が通っているので、
タイミングが良ければ烏山線と龍門の滝を映すことができます。

もうひとつパシャリ。
もう少し烏山線を大きく写したかったんですが、
なかなか思ったようには撮れないですねぇ。

滝駅に戻ってきました。
周りに多少の民家はありますが、これはなかなかのさびれっぷり。

栃木県統計年鑑によると、1日の平均乗車数は25人だそうですよ。
私が行ったときも、誰も降りず、私以外誰も乗り込まず、でした。

帰りの列車は宝積寺止まり。
そんなこんなな烏山線でした。

観光という意味では、こないだ乗った久留里線のほうが楽しめるかなぁ。
龍門の滝は一見の価値ありだと思いますけど、景色を楽しむなら亀山湖や久留里城のある久留里線の方が良いかも。