意外？モテない職業とは

田辺まりこです。

以前、旧知の間柄のおじさまに食事に連れていっていただきました。
私が銀座でナンバーワンホステスだった時代に、大変かわいがって
くれたおじさまです。

というより、私をナンバーワンにしてくれた恩人、といってもいい
素晴らしい方。

食事場所はもちろん、銀座です。



今とても気に入っている寿司屋があるとのこと。
私をナンバーワンにしてくれた時と同じように、「いつかこの
寿司屋を銀座の名店にしたいんだよ」と、たいそう惚れ込んで、
ことあるごとに友人知人を連れていくのだそうです。

このお寿司やさんはしあわせですね。
こうまでしてくれるいいお客さんがつくということは、この寿司
職人さんの腕前がいかにいいか。いかにセンスがいいか、という
ことでしょう。私も大いに期待していったのですが、期待を裏切られる
ことなく、お店に入った瞬間から出ていくまで堪能いたしました。

紹介者が良かったこともあり、それから何度も通ううちに寿司職人さんも
打ち解けてくれ、今では軽い冗談を言えるようになりました。
すると、「しあわせ街道まっしぐら」に見えた寿司職人さんにも、
悩みがあることが分かったのです。



寿司職人であるKさんは、36歳。
この若さで銀座に店を持つというのは、並大抵の努力ではないでしょう。

ずっと真面目に修業してきた本人の努力。
またそれが認められ、出資者と若いうちに出会えた幸運も、
努力あってこそ。

「あとは、一緒に店をもり立ててくれる女性がいてくれれば、
言うことなしなんですが・・・」



なるほど。確かに男１人でやっているより、女性がいた方がより
繁盛するというのは定石であるようです。

どうしても殺風景になりがちな男店に、女性が１人入っただけで
雰囲気も和らぎます。

また男と女では気配りの方向性も違いますから、より落ち度の無い
店づくりができることでしょう。



今は彼女がいないKさん。
でもKさんの店はこんなに流行っているのですもの。
女性との出会いなんて、何も困らなそうなのに。

しかしよくお話を伺うと、ちょっと違うようなのです。
銀座で、めきめきと名をあげる寿司店・しかも高級店です。
そういう店に来る客というのは・・・？

そう、中高年の男性客なんですね。



Kさんの店も、毎日ダークスーツの中高年男性でカウンターが
占拠され、「店内が暗いんですよね（笑）」
たまにいらっしゃる女性客は、ほぼ同伴のホステス。
つまり愛の矢はKさんへは向かず、同伴してくれた自分の客へ
向けられるのみ。

ごく僅かに素人の女性もいるようなのですが、それは常連客の
お連れ様なので、口説くわけにはいかないと。
確かに、これでは女性と出会うことは難しい！



これが銀座でもリーズナブルな値段設定の店だったら違ったの
でしょう。

OL同士で連れ立ってくることも多いでしょうし、OLさんに気に
入ってもらえたらそこから更に人の縁が広がります。
銀座で、かなりの高級店であるがゆえの、出会いの無さ。

Kさんはすっきりした男前だと思うのですが、これではまだまだ
結婚は先の話になりそうですね。

意外にもモテない職業・それは「銀座で人気の高級寿司屋」でした。



ともかくKさんには、ミクシやツイッターなどを通じて、趣味の
世界から出会いを模索してみるようにオススメしました。

みなさんも自分のお仕事を見つめ直してみてくださいね。
仕事の場で出会いが無い場合は、どんどん自分で世界を広げていくこと。

田辺まりこがお手伝いします。