腰のしこりからはじまったわけじゃなかった。

毎日毎日、ボディチェックは欠かさない。
にこにもボクにもそれは同じ。

人一倍ボクのことさわりまくったんだよね～
それでも腰に、しこりはできた。
気づいた時には、赤ちゃんのにぎりこぶしほどのしこり。

あっという間にしこりができて、あっという間に大きくなった…気がしてた。

ボクのガンはそこからはじまったと思っていた。




でも、つい最近、気づいた、わかったことがある。

2年ほど前から、背骨の骨がよく触れるようになっていた事実。
痩せたわけでもないのに、背骨だけがごりごりしていた。

『歳だから…』そう思って気にしなったから深刻だ。



あの時、背骨が急に触れるようになった時、背骨の下にがんができはじめてたんだと思う。

腰のしこりの肥満細胞腫が発端ではなかった。

私はそう思う。

だから、あの治療では助かるわけなかった。
根本のがんをどうすることもできなかったもんね。
背骨を外してガンをとる…。その選択ができなかった。
選択どころか、あの時は、全く思いもしなかったから。

背骨の下のガンが発端だったからこそ、静かに時間をかけてボクの身を蝕んで行った。
腰のしこりは、ほんの一部分で、広がりきったがんの先端だったんだと思う。
そこだけとって一喜一憂していた、愚かな私。

年一度の健康診断もかいくぐった憎らしいガンだったけど、全然見抜けなかった。
それが悔しい。



にこの、このカイカイの症状の１つも、
『いつもの事だから…』そう思っていていいんだろうか。

こういう小さな事もこれからはしっかり気にしていこうと思う。