私は、子供が小さい頃は野球をやっていたので、少しは野球に興味もあり、ドラフト会議なども見ていたのですが、子供も大きくなったので、ほとんど興味がなくなっていました。しかし、先日のドラフト会議において、テレビ番組で西武ライオンズから読売巨人軍に在籍した清原和博氏(57)の長男である正吾選手のことを取り上げていたのです。
おそらく、テレビは清原氏の息子さんがドラフトにかかるかどうかは不透明の中、視聴率がある程度稼ぐことができると思い特集したのではないかと思いました。しかし、清原正吾選手は、そんな報道関係者と比較すると、すごくいい青年のように感じ、応援したくなりました。それで、皆さんにも紹介したかったのです。
正吾選手は、お父さんである和博氏が偉大であったために、どうしても比較されてしまうし、周囲の人からも注目を集めてしまうことがあったということでした。
ですが、野球を始めたのは6年ぶりということが私の興味を引きました。つまり、小学生の時は野球をやっていたのですが、中学・高校と6年間はやっていなかったというのです。この経緯は詳しくは報道されませんでしたが、いろいろな事情があったことが想像されます。
そして、高校を卒業してから慶応大学に入学して、父親の和博氏と会ったというのです。和博氏は弟さんとキャッチボールをしていて、正吾選手もその場にいて、会うと泣きながら謝罪の言葉を口にしたそうです。男親と息子の関係は難しいのですよね。
父親のやることに批判的であったり、ある面では共感したりして、父親を乗り越えようとする自分がいるのですよね。小学生のときに父親に相撲で勝って自信を付けたり、酔っ払った父親を隣の町まで迎えに行ったり、いろいろな思い出があるのですよね。私もそういう自分の父親と比較してしまい、正吾選手が父親を許したということに共感したのです。すごくいい感じでした。
それから、大学では、野球をすることを決意したそうです。父親に向き合った結果、野球をやると父親から喜んでもらえるという気持ちもあったのではないかと思いました。6年間のブランクを埋めることは、並大抵のことではなかったでしょう。しかも、ブランクを埋めただけではなく慶応の4番バッターにまで成長したのです。
私は、正吾選手は、自分の才能は父から受けたものがあるということを信じて努力したように感じましたし、父親の不祥事にも受け入れている態度がたまらなく大きく見えたのですよ。
しかし、正吾選手はこれからが勝負でしょう。四国アイランドリーグplusの香川とBCリーグの栃木が動き出しているとのことです。私は、正吾選手はプロ野球の選手でなくても、どこでも生きて行けそうな気がしています。できたら、大リーグにまで行くような活躍をして、日本のプロ野球のスカウト連中を見返してほしいとも思っていますが。
清原正吾選手を応援したいと思いました。