10月6~7日名人戦第4局が行われ、白番芝野九段が井山名人を208手で中押勝ちに下し、名人奪還まであと1勝と迫りました。
208手完 先番井山名人:6目半コミ出し 白番芝野九段
前日の封じ手まで、黒番の井山名人が優勢に進めていました。左辺の白の模様に深く打ち込みましたが、白の芝野九段の厳しく追及されます。
ここで名人にどうやらシノギに若干見損じがあったようです。
先手を得た芝野九段、下図のように黒の大模様へ打ち込み、コウ材有利を見越して、三々から無条件で活きがあるところをコウ争いに持ち込みます。
結果は黒の模様はガラガラにされ尚且つ白104とコウを解消された時点で、黒の得た代償が左辺から中央にかけてのキリだけ。
名人は中央の白の大石に襲い掛かることに望みを託しましたが、逆に黒の下辺5目が攻められる展開。
以下競り合いで、これまでの2,3局のように比較的柔らかく対応していた芝野九段が一転牙を剥き、厳しく反撃します。
結果、下辺の大石がコウ残りまで追い込まれたところで、左上の白地を確定する白138と打ち、下辺はどうぞお活きくださいと勝利宣言。
井山名人その後も勝負を捨てることなく、次々に勝負手を連発しましたが、芝野九段に冷静に対処され白208手で無念の投了となりました。
芝野さん、名人返咲きまであと1勝・・・なんですが、昨年の本因坊戦で同じく井山本因坊を3勝1敗とカド番に追い込みながらの3連敗、無念の逆転負けを喫していまからねえ。
なにしろ相手の井山名人は一力棋聖相手にもそうですが、カド番に追い込まれながらの逆転勝ちを何度もするので魔王と呼ばれているくらいです。
今回は油断しないようシッカリとラスボス大魔王を仕留めてくださいよ。
あと、本日から竜王戦が始まりました。が、どうやら藤井竜王、今回は苦戦しています。AI勝率では残念ながら40対60で広瀬八段の優位のため、棋譜等は一切載せません。なにしろ当方は相手はどうでも良くて、藤井さん、芝野さんが勝ちさえすればいいという完全なる依怙贔屓のクソオヤジですからね。
なんとか勝利した棋譜を明日、ブログ更新させてもらいたいんですけどねえ(笑)。とはいえ広瀬八段、紋付きを着ての対局ですから気合は十分。今回はひょっとしたら無念な結果になるかもしれません。
それでも棋界No.1でタイトル戦は10戦無敗、無敵な藤井竜王のことだから、初戦を落としても先の王位戦と同じく4勝1敗で防衛するでしょうけどね。