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さて、幻の故郷の旅に戻ります。
ここからが、まさに幻の故郷へ・・・
義父が幼くして母を亡くし、父親に連れられ姉妹と共に故郷を離れ渡道、その後直ぐ父親まで亡くし、養子になった事で生まれ故郷の氷見との縁が切れたまま長年が過ぎてしまいました。
でも、10年程前、義父と一緒に引き取られた姉である長女の一人娘(夫の従姉になりますね)が家系図を作ろうと思い立ちました。
その為、氷見で今〇〇家を継いでいる方へ連絡を取った事があったそうです。
従姉はその後、突然死してしまい、その家系図がやがて我が家にやって来ました。
今回はその家系図で〇〇家の当主の方の住所がわかり、夫が「近々氷見旅行を考えているので菩提寺を教えて頂きたい」と手紙を書きました。
コロナ禍でもありますし、親戚とはいえ長年お互い全然存じ上げない方ですので、お寺にお参り出来るだけで充分と思っていました。
すると直ぐあちらからお電話が来ました。
なんとご当主が最近亡くなってしまっていたのです。
奥様は、北海道に親戚がいるのもご存知なかったようで「おいでになっても、私は〇〇家の事は詳しくは知らないのでお役にたてないと思います」と。
そうですよね、私だって夫の親戚の繋がりとかは複雑すぎてよく分からないですもの。
実は氷見の〇〇さんも私達夫婦と同年代で、ましてやお電話下さったのはお嫁さん。
夫の祖父の時代のいきさつなんて知る由もない。
それでも快く菩提寺を教えて頂いたので、義父の代わりにお参り出来るだけで親孝行。
そんな思いで出かけた氷見でした。
優秀なナビのおかげで、すんなりと菩提寺に辿りつきました。
樹齢500年の大木の横にそのお寺がありました。
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丁度境内で枯れ葉を集めていた若い女性に
「北海道から来ました〇〇と申しますが、ここは〇〇家の菩提寺でしょうか?」と尋ねると驚いた様子で「住職は留守をしていますので、義母を呼んで来ます」と。
出てきてくださった坊守である奥様も、とても驚いている様子。
北海道から来たのがそんなに珍しいのかしらん・・・と思いましたら、ビックリの原因は「北海道の〇〇さん」
実はこのお寺さんの娘さんと、氷見の〇〇さんの娘さんは幼馴染で親友。
菩提寺であるだけではなく、家族ぐるみでとても親しい間柄のお寺だったのですが、北海道に親戚がいるのは初耳だったらしい。
直ぐに立派な本堂に通して下さり、夫と二人で念願のお参りを。
お礼を言って引き上げようとしましたら、奥様思いつめた様子で「〇〇家の奥様と会って行かれた方がいいと思います」と。
「奥様はとても優しくて真面目な方なので、何かを知りたいというご期待に沿えないのが心苦しかったのだと思いますけれど、きっと彼女も後で後悔すると思うんです。 今、連絡してみますので、このお寺でお会いしませんか?」と。
事の成り行きに戸惑っているうちに、〇〇さんのお宅へお電話。
ところがお留守。
そのまま直ぐに〇〇さんの娘さんに連絡。
すると娘さんも夫の手紙の事は知っていらして、「私もお会いした方がいいと思っていました。直ぐ母の携帯に連絡します」と。
まもなく、〇〇さんの奥様が、親戚筋の人達が写っているアルバムと、お舅さんのメモを持ってお寺に会いに来て下さいました。
実はあの電話から直ぐ、色々整理して下さっていたようなのです。
お互いの事は余り知らなくても、やはり親戚なので名前だけでも知っている親戚も多く、興奮する夫。
義父の、口には出さなかった望郷の想い。
それを抱いて北海道からやってきた夫の心の内を大事にして下さって、そして友達でもある氷見の〇〇さんの奥様の性格も良くご存知で、私達が会えない事がその奥様からの拒否と受け取られれたとしたら(私達はそんな風には全然考えていなかったとはいえ)残念すぎるし、絶対後で彼女は後悔するに違いない・・・という友人としての思い。
お寺の奥様の暖かく熱い行動力に本当に心から感謝です。
誰か知らない夫婦が居て、和やかに語り合っている所にひょっこり戻られた住職もビックリなさったと思いますが、想像もしていなかった本当に素晴らしいひと時を過ごすことができました。
お義父さん、ご先祖様は素晴らしいお寺に眠っていられましたよ。
思いがけない幸運にボーーとしながらも、次に向かうのは石川県の輪島。
実は〇〇家は、もともと輪島の塗師だったのです。
氷見の〇〇家でもそれ以上はご存知ない様子でしたし、私達もそうらしいよ‥程度なんですけれどね。
ご先祖を訪ねる旅は続きます。
その前に氷見のここでお昼を。
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氷見の新鮮な海産物が豊富に並べられています。
見た事のないお魚が一杯。
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東京の娘に美味しそうな干物も送りました。
さてさて、ランチ。
富山の友達から、是非鰤とか白海老料理を食べてみて・・・と言われていたのに、私達が食べたのは「ブラックラーメン」
「白ご飯と一緒に食べるような、元々は労働者用のラーメンなので塩辛過ぎてお勧めしないわ」と言われていたのに、ブラックラーメン。
「そこまで言われたら絶対食べてみたい」って言うんですもの、夫が。
いや~~、勿論塩辛かったけれど、固目の麺とチャーシューが美味しかった。
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次回は白ご飯と一緒に食べたい
という事でお土産にも買っちゃった。
Kちゃん、ごめん。
トップの写真は朝の富山城。
車の中から「又明日帰ってくるからね~~」とご挨拶しました。
気持ちは最早富山市民。
ここからが、まさに幻の故郷へ・・・
義父が幼くして母を亡くし、父親に連れられ姉妹と共に故郷を離れ渡道、その後直ぐ父親まで亡くし、養子になった事で生まれ故郷の氷見との縁が切れたまま長年が過ぎてしまいました。
でも、10年程前、義父と一緒に引き取られた姉である長女の一人娘(夫の従姉になりますね)が家系図を作ろうと思い立ちました。
その為、氷見で今〇〇家を継いでいる方へ連絡を取った事があったそうです。
従姉はその後、突然死してしまい、その家系図がやがて我が家にやって来ました。
今回はその家系図で〇〇家の当主の方の住所がわかり、夫が「近々氷見旅行を考えているので菩提寺を教えて頂きたい」と手紙を書きました。
コロナ禍でもありますし、親戚とはいえ長年お互い全然存じ上げない方ですので、お寺にお参り出来るだけで充分と思っていました。
すると直ぐあちらからお電話が来ました。
なんとご当主が最近亡くなってしまっていたのです。
奥様は、北海道に親戚がいるのもご存知なかったようで「おいでになっても、私は〇〇家の事は詳しくは知らないのでお役にたてないと思います」と。
そうですよね、私だって夫の親戚の繋がりとかは複雑すぎてよく分からないですもの。
実は氷見の〇〇さんも私達夫婦と同年代で、ましてやお電話下さったのはお嫁さん。
夫の祖父の時代のいきさつなんて知る由もない。
それでも快く菩提寺を教えて頂いたので、義父の代わりにお参り出来るだけで親孝行。
そんな思いで出かけた氷見でした。
優秀なナビのおかげで、すんなりと菩提寺に辿りつきました。
樹齢500年の大木の横にそのお寺がありました。
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丁度境内で枯れ葉を集めていた若い女性に
「北海道から来ました〇〇と申しますが、ここは〇〇家の菩提寺でしょうか?」と尋ねると驚いた様子で「住職は留守をしていますので、義母を呼んで来ます」と。
出てきてくださった坊守である奥様も、とても驚いている様子。
北海道から来たのがそんなに珍しいのかしらん・・・と思いましたら、ビックリの原因は「北海道の〇〇さん」
実はこのお寺さんの娘さんと、氷見の〇〇さんの娘さんは幼馴染で親友。
菩提寺であるだけではなく、家族ぐるみでとても親しい間柄のお寺だったのですが、北海道に親戚がいるのは初耳だったらしい。
直ぐに立派な本堂に通して下さり、夫と二人で念願のお参りを。
お礼を言って引き上げようとしましたら、奥様思いつめた様子で「〇〇家の奥様と会って行かれた方がいいと思います」と。
「奥様はとても優しくて真面目な方なので、何かを知りたいというご期待に沿えないのが心苦しかったのだと思いますけれど、きっと彼女も後で後悔すると思うんです。 今、連絡してみますので、このお寺でお会いしませんか?」と。
事の成り行きに戸惑っているうちに、〇〇さんのお宅へお電話。
ところがお留守。
そのまま直ぐに〇〇さんの娘さんに連絡。
すると娘さんも夫の手紙の事は知っていらして、「私もお会いした方がいいと思っていました。直ぐ母の携帯に連絡します」と。
まもなく、〇〇さんの奥様が、親戚筋の人達が写っているアルバムと、お舅さんのメモを持ってお寺に会いに来て下さいました。
実はあの電話から直ぐ、色々整理して下さっていたようなのです。
お互いの事は余り知らなくても、やはり親戚なので名前だけでも知っている親戚も多く、興奮する夫。
義父の、口には出さなかった望郷の想い。
それを抱いて北海道からやってきた夫の心の内を大事にして下さって、そして友達でもある氷見の〇〇さんの奥様の性格も良くご存知で、私達が会えない事がその奥様からの拒否と受け取られれたとしたら(私達はそんな風には全然考えていなかったとはいえ)残念すぎるし、絶対後で彼女は後悔するに違いない・・・という友人としての思い。
お寺の奥様の暖かく熱い行動力に本当に心から感謝です。
誰か知らない夫婦が居て、和やかに語り合っている所にひょっこり戻られた住職もビックリなさったと思いますが、想像もしていなかった本当に素晴らしいひと時を過ごすことができました。
お義父さん、ご先祖様は素晴らしいお寺に眠っていられましたよ。
思いがけない幸運にボーーとしながらも、次に向かうのは石川県の輪島。
実は〇〇家は、もともと輪島の塗師だったのです。
氷見の〇〇家でもそれ以上はご存知ない様子でしたし、私達もそうらしいよ‥程度なんですけれどね。
ご先祖を訪ねる旅は続きます。
その前に氷見のここでお昼を。
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氷見の新鮮な海産物が豊富に並べられています。
見た事のないお魚が一杯。
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東京の娘に美味しそうな干物も送りました。
さてさて、ランチ。
富山の友達から、是非鰤とか白海老料理を食べてみて・・・と言われていたのに、私達が食べたのは「ブラックラーメン」
「白ご飯と一緒に食べるような、元々は労働者用のラーメンなので塩辛過ぎてお勧めしないわ」と言われていたのに、ブラックラーメン。
「そこまで言われたら絶対食べてみたい」って言うんですもの、夫が。
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いや~~、勿論塩辛かったけれど、固目の麺とチャーシューが美味しかった。
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次回は白ご飯と一緒に食べたい
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Kちゃん、ごめん。
トップの写真は朝の富山城。
車の中から「又明日帰ってくるからね~~」とご挨拶しました。
気持ちは最早富山市民。
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本当に、良い方達に巡り会えました。
富山は・・・とにかく美味しかった。
そして親切な方達が多かったです💕