8月21日(日曜日)、前日からの降雨もあって通常より小さな規模となりましたが、今年も倫勝寺・合掌の郷「地蔵盆・夏祭り」が開催されました。
雨といえば、3年前の夏まつりの時には台風で、提灯がほとんどダメになるということがありましたが、
今年は午後には小降りとなり、おかげ様で無事に20回目の地蔵盆を迎える事が出来ました。
本堂でお地蔵さまの法要を行った後、雨の晴れ間を縫って地蔵堂へお参り。
御位牌や戒名札、お盆飾りのお焚き上げは鳳倫閣前で行いました。
あ楽しみの会場はいつもより場所が狭くなりましたが、そのぶん、遊びに来られた皆さんは和気藹々のようす。
休まずに続けてこられてよかった、と思う瞬間です。
出入りの仕出し業者さんがたにも、特段の御協力をいただきました。
こんなに安く出してもらっていいのかなあ・・・・。
今年は震災復興の願いを込め、カップロウソクをならべて文字を描きました。
K山さん親子、A山さん夫婦をはじめ、草友会、ボーイスカウトの子や多くの方々に御手伝いいただいて、『絆』の文字と『流れ星』『うずまき』のかたちにキャンドルライトを並べていきます。
キャンドルライトは、紙コップにお水を入れタブレット状のキャンドルを浮かべたもの。
また例年のとおり、今年も皆さんのいろんな思いが詰まった絵提灯を、たくさん飾ることが出来ました。
ところで、お持ちいただいた白い提灯、今年はうちの梵妻さんが絵を描いてくれました。
どこもそうでしょうけれど、家族の協力がないとなんにも進まないものです。
有難いなあ、ホントに感謝してます、合掌。
さて、写真が無いのが残念なのですが「楽しく飲んで、美味しく食べて、復興援助!」と言うことで、
キャンドルのほかに、今年は復興援助目的でもう一つ新しい試みをさせていただきました。
東北地方の地酒や三陸地方の物産を販売し、売上金を義損金に回そうというもの。
お酒は川上町・横田商店さんのご協力で、いろんな一合瓶が集まりました。
「栄川」「大山」「大七」「飛良泉」「浦霞」「新政」・・・
また、三陸の物産は藤沢市・和食鍵山さんのご協力をいただきました。
「笹かまぼこ」「鰯の梅煮」「貝柱のゼリー寄せ」「南部せんべい」などなど・・
結構売れました。こういうの、結構いいかも。
節分の時にもっと大掛かりにできたら、復興へのいいアピールになるなあ。
お祭りも終盤になって、提灯やキャンドルの灯りが宵闇の中に浮かび上がってきます。
絆の文字や流れ星のところで、夏の思い出に写真を撮るご家族も。
ところで、『絆』の字を辞書で引くと『 人と人との断つことのできないつながり。離れがたい結びつき。」「夫婦の―」』などが出てきます。
また、『絆される(ほだされる)』というと、『1 情に引きつけられて、心や行動の自由が縛られる。」「けなげな気持ちに―・れる」 2 身体の自由を束縛される。』という意味があります。
故人との断ち難い思いの中で、毎日をどう生きていくか。
お盆などの宗教行事は、霊を身近に感じることで故人と自分自身との『絆』を見直すよい機会なのかもしれませんね。
ただ、『絆』が『絆される』になって、故人への思いが自分の心の自由なはたらきを止めてしまわないように気をつけたいものです。
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さて、先日のブログにも記載しましたが、26日には奥松島の宮戸島に炊き出しに行ってきます。
震災復興のお祭りのお手伝いで、チョコバナナやホットケーキを作ってきます。
震災から半年近くになり、被災地での復興支援は「これからの生活再建」ということに大きく舵をきる時期になっていることは間違いありません。
復興の時計の針がどこまで進んだか、見てきたいと思います。
また、石巻のお寺さんにもお伺いしてくる予定です。
皆さんからお預かりした義捐金で、花火をたくさん購入しました。
慰霊と鎮魂、そして希望の花火になりますように。
今日はここまで。
さんぜのまなざし goo別院 1108