去る5月6日日曜日午後2時から、静岡県修禅寺ご住職・吉野真常老師をお招きして倫勝寺講座・伝光録提唱の第2回目が開催されました。
御本山總持寺版の伝光録をテキストにしての提唱。
本山版の伝光録には口語訳や脚注がついているわけではありませんので、読み込むのに労力が要ります。
初めて読むかたには、現代語訳があったほうが解りやすいと思うのですが・・とお尋ねすると
「祖録の本文等をお借りして仏法をお伝えさせていただくのが、提唱だから」
文言の解説では仏法の大事なところは伝わらない、吉野老師は、そう仰られているようです。
その言葉の通り、老師の人柄がそのまま表れた懇切なお話しや、途中でちょっと脱線したりしながらの仏法のお話に、
拙僧含めて参加者一同、頷いたりポカンとしたりの120分。
しかし、「理解不能」で悶々としたままで時間が過ぎてしまうわけではありません。
不思議なものです、提唱が終わったあと、心のなかには温かな喜びが満ちているのですから。
越後の名僧・良寛さんが逗留した家には、良寛さんが立去った後も数日は温かな春のような雰囲気が漂っていたそうな。
法益、法の悦びというのはそういうことなのかも知れません。
そして、この静かな喜びに気づくことが、とても大事なことのように思われます。
次回6月3日は早くも最終回。終わってしまうのが惜しい気がします。
「いま、ここに生きること」を説き続ける吉野老師のお話。一度だけでも結構ですので、是非、ご聴講ください。
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園内はつつじが満開になりました。
残念なことに、ここ数日の悪天候で花も少し痛んでしまいました。しかし、蕾をつけている株もまだまだたくさんあります。
お墓参りの際には、沢山の花に囲まれて、ゆっくりとお過ごしいただきたいと思います。
で、そんな花々や紅葉の種の写真を少し。
園内には2株しかないシャクナゲも、ようやく咲き始めました。
外トイレの裏の斜面に咲いているシャクナゲ、明日あたりがちょうど満開です。
先日、箱根芦ノ湖畔の山の上ホテルに立ち寄る機会があり、つつじ園、シャクナゲ園を見てきましたが、その素晴らしいことといったら・・・・
あそこまで行かなくとも、もう何株か植えたいものです。
( F沢さん、その節はとっても美味しい「まるう」のかまぼこ、ごちそうさまでした m(__)m )
藤の花も咲き、戸塚カントリーとの間にある木々の緑も、日ごとに濃くなってきています。
夕方の景色も、これまでとはだいぶ趣が違ってきました。季節は間違いなく夏へと移りつつあります。
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以前の記事にも書きましたが、先日(5月1日から4日まで)お寺の用事で秋田、岩手、宮城、山形と巡業(?)して来ました。
一年前に炊き出しに行った石巻や南三陸も廻ってきましたので、あれから一年たった町の様子なども、次回からアップしていきたいと思います。
今日はここまで。
先日は雹が降ったり竜巻があったりと、このところ不順な天候が続きました。
百草頭上無辺の春、という言葉がありますが、この異常気象には無辺の春を満喫する余裕さえ失くしそうです。
ご自愛ください。