仏教の開祖、お釈迦さまがお亡くなりになられたのは2月15日・涅槃(ねはん)の日。
12月8日はお悟りを開かれた日・成道(じょうどう)の日。
そして、4月8日はお釈迦様の誕生日・降誕(ごうたん)の日。
仏教徒にとって、これらの日はとても大事な聖日、三佛忌(さんぶっき)、または三佛会(さんぶつえ)ともいいます。
下の写真の仏像は「誕生仏」といい、生まれたばかりのお釈迦さまをあらわします。
生まれおちてすぐに七歩あゆみ、天地を指さして「天上天下 唯我独尊」と獅子吼されたという伝説は、皆さんもご存知かもしれません。
さて、2月の涅槃の日や12月成道の日、禅宗のお寺では一週間座り詰めの厳しい修行、摂心(せっしん)が行われ、特別な大法要が行われます。
ご誕生の日にも「灌仏会(かんぶつえ)」という特別な法要が行われます。
いろいろな花で飾った小さなお堂をつくり、中に誕生仏を安置し、甘茶を注いでお祝いする法要です。
お釈迦様がお生れになられたとき、天に住む龍たちが華をまき、甘茶の雨をそそいでお祝いをしたという故事にならって行われるものですが、ピリッとした厳しさの中で行われる通常の法要とは違い、灌仏会はほのぼのとした明るい気持ちになれる法要です。
東より西より柄杓花御堂 鷹羽狩行
人絶えて暮るゝを待てり花御堂 相馬遷子
4月8日午後まで、鳳倫閣正面玄関まえに倫勝寺の花御堂をおまつりしてあります。
ご来山のおりには、ぜひ、誕生仏に甘茶をかけてお釈迦様のお誕生日をお祝いしてください。
もちろん、甘茶も用意してあります。
本物の甘茶を飲む機会は、なかなかあるものではありません。この機会に味わってみてはいかがでしょうか。
ほんのりした甘みと苦味が、お釈迦様の時代の暮らしを伝えてくれるような気がします。
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「はなまつり」ですから、今日の後半は境内のお花の写真です。
地蔵堂脇の花壇だけでなく、墓地のかたすみや木の根元など、思いがけないところにきれいにチューリップが咲いています。けっこう生命力も強いのですね。
桜も今日(4月6日)で7から8分咲きになりました。今度の日曜日あたりには満開になると思います。
墓地入口横の緑地でお花見をしている方を時々みかけます。
ゆっくり心休めながら仏さま方、ご先祖さま方の在りし日をしのんでの花見というのも、また好いものです。
草友会の方が作ってくださったベンチとテーブルも置いてあります。
最後は、当山のアイドル、サンゴです。
帰宅すると飛んで迎えに出てくれます。いつも、いっぱい元気をくれる子です。
今日はここまで。