山形のもうすぐ100歳になる祖母、キンさんがあまり調子が良くないというので、先週半ばに山形に行ってきました。
先日食事中に嘔吐したと施設の方から連絡があり、不要不急には当たらないだろうとの事で見舞いのため急きょ山形へ。
妹からの連絡では、最近お茶を飲むとげっぷが出ることが多く、げっぷの勢いで嘔吐したと思われるとの事。
また、水分はお茶からイオンゼリーに変更し、お腹に負担がかからないよう食事量を少し減らしているとも。
ラインで送ってくれたキンさんの写真にはいつもと変わらぬ様子が写っていたものの、離れて暮らしてる者としてはやはり気がかりです。
誤嚥性肺炎になったら、のどになんか詰まらせたりしたら、などやはり心配は尽きません。
結果から言えば、まだ急に何かが起こるというようなことはなさそうなのでとりあえずは安心はしたのですが、
いかんせん100歳ですから、いつなにが起きても不思議ではないということです。
22日夕方の面会は、コロナウイルス感染防止のため窓越しとなりましたが、ぼんやりしてはいるものの以前と変わらず元気そうです。
でも、私が誰か解ってるのかなと思うとちょっと寂しいものでもあります・・
さて今回は、そんな不安に思うこともあったので、実家の母親、妹家族と「もし万一」の時のために相談もしてきたわけでありますね。
じつは数年前に一度、親戚や本寺様と打ち合わせし葬儀会館とも打ち合わせしたことがあります。
ですが、コロナ禍で状況が大分変ってきました。
今の状況では、親戚が集ってみんなでわいわい送るというのも難しいでしょうし、
キンさんのきょうだいもみなさん90歳超で亡くなった方も多く、寝たきりの人も増えて焼香にくることもかないません。
そのようなことから、参加できる人数が少ないので葬儀会館は使わずに佛性寺本堂で行おう、ということになりました。
自宅葬、です。
いろんな思い出の詰まった場所で葬儀を行う、その方がかえって温かな葬儀になるのではないかと思います。
来年になればコロナの不安も払しょくされて賑やかに送れると思いますが、年内はこじんまりとさせてもらおうということになりました。
あれこれと話をし大筋を理解しあって、大体の見当がつきました。まずは一安心。
いろんな話が出た翌日、佛性寺を護ってくれている母親が食事中に
「うーん、私は施設には行きたくないな、できればね」
ぼそりと一言。
毎日御本尊様にお給仕をし庭の草取りをし(上の写真を見ればお解りと思います)、ご近所さんと氷川きよしのDVDを見て乙女になり、子や孫の心配をし続ける母も83歳であります。
元気でいる限り、そして最期も佛性寺で過ごしたい気持ちは痛いほどわかります。
元気でいてもらうためには、これからどのような寄り添いができるだろうかな・・
遠く離れて暮らす長男なんて役に立たないものだな、とまたまた痛感する住職でありました。
21日、帰った日は早い夕食で母親と静かな夕食。
野芹のご飯
筍と牛肉、コンニャクの煮物
切昆布、人参、白滝、薄揚げの煮物(私が作ったのはこれだけ)
蕨と野芹のお浸し
キハダマグロのお刺身
心の中で若いころの親不孝を詫びながらの夕食になりました。
翌日は朝から大掃除。終わっての昼食は河北名物冷たい肉そばとカレー風味のかつ丼。
母親と祖母とのことを考えれば、そんな悠長なことは言っていられないのですけどね。
・・・・・・・
さて、横浜は今日にも緊急事態宣言が解除になる見通しです。
長かったなあ、経済回していかないと厳しいよ、これ以上ずれこまず良かった、と思う反面、大丈夫かなあ、と思うところもあります。
お昼前、近所のスーパーに買い物に行った妻曰く「あまりの人だかりに足がすくんだ」
解除の方向って報道が出ただけでそんなに混雑するんじゃ第二波は間違いなく来るわよ、とは彼女の弁。
これまでのうがい、手洗い、密を避ける、という生活様式をある程度守っていけば大丈夫とは思いますけど、
これまでの努力が無駄になるような、自分勝手なふるまいはさけたいものですね。
園内はすこしずつ紫陽花も咲き始めています。
今日はここまで。