2月3日節分の日、良い天気に恵まれて節分会を開催いたしました。
5日は大雪でしたので、日がずれたら開催不可能だったかもしれません。
仏天のご加護をいただきましたこと、多くの方々のご協力をいただきましたことに、あらためて感謝申し上げます。
今年から開催スケジュールを変更し、以下のようにさせていただきました。
1時:大般若祈禱法要
2時:福笑い節分寄席
3時:豆まき、福引
これまでは寄席、法要、豆まきの順だったのですが、寄席後の法要に参列せず豆まきを待つ人が増えてしまいました。
長時間屋外の吹き曝しで待たせるのもしのびない、ということで順番を逆にすることにしました。
本堂内の諸準備も、今年は少し変更しました。
本堂中央に落語で使う高座をおいて台盤代わりとし、導師が高い位置で大般若祈禱をするようにしました。
高台にのって行うのが本来のご祈祷の形なので、そこに戻すということが第1義なのですが、
法要から寄席に移行するのにスムーズにできるようにするためでもあります。
福引の景品もばっちりです。
また、旧来のように善部町のローソンさんが恵方巻の販売を行ってくださいました。
(ただし、本堂での飲食は禁止です。)
さて、準備も整い、まずは大般若祈禱法要です。
H沢さんの軽快かつグルーブ感あふれる祈禱太鼓にのって、般若心経を読経。
太鼓、上手だなあ。
太鼓がよどみなくお経をリードするということは、なかなか難しいことなのです。
特別祈祷のかたや役員のみなさんに、理趣分で般若の知恵の風を送ります。
場面転換で若干時間をいただき、その間、住職が少しお話をさせていただきました。
来年はもう少しこの間を詰められるといいですね。
続いては福笑い節分寄席。まず最初に三遊亭司師匠。
師匠の歌司さんが後に控えてるからでしょうか、熱の入った噺っぷりでした。
続いては、おしどりケン・マコのお二人。
針金芸は確かに世界唯一の芸かもしれません、他で見たことないし・・・
いろんな形に曲げて、動物や記号、果物などにつくりあげていきます。
出来上がった作品は観客のかたにプレゼントする大サービス。
もらった方はいい節分になりましたね。
案外見落としがちなのかもしれませんが、マコさんのアコーディオン、そして何より唄が上手だったので
住職としては思いがけないプレゼントをいただいたような気持ちでした。
もっと歌ってくれればいいのに。
で、3組目は柳家小春さん。粋曲の達人であります。
笑顔同様、可愛らしく春らしい柄の御着物もなかなか素敵であります。
ちょっと艶っぽい唄なので、もう少し陽が落ちてお酒が入ってからのほうがいいのかな、
と思ったりしたのですが、なかなか聞けない粋曲、堪能させていただきました。
トリは三遊亭歌司師匠。
さすがです・・・観客がどんどん食いついていきます。
私ごときが何も言うことはできません。
素晴らしい芸の数々はこちらからどうぞ。
寄席が終わって、観客の皆さんが鳳倫閣前庭に移動したところで、いよいよ豆まき。
藤島親方、武将山、山分親方、付き人の武蔵海の藤島部屋の皆さんも豆まきに参加してくださいました。
芸人さん、特別祈祷の方、役員さん、ご寺院さん、みんなで豆まき。
今年は土曜日ということもあって、豆まきを再開した昨年の3倍近い来客があったようです。
皆さんが福をもらってくださいますように、能登の被災地から鬼が去りますように、との気持ちを込めて豆をまかせていただきました。
豆まきの後は福引き。
楽しい時間はあっという間です。
皆さん明るい時間のうちに家路につかれました。
今年も無事に節分会が開催できて、正直、ホッとしております。
ただ、ご祈祷申し込みの数がコロナ前の半分ほどに落ち込んでいるところが懸念されます。
少子高齢化の波が、こんなところにも押し寄せてきているのでしょうか。
このままではいけないと自戒する次第です。信頼され祈祷や願いを託されるに足る住職になれるよう頑張りましょう。
来年の挽回へ向けて一日一日を大事にしなければ、と心に誓う住職であります。
節分の写真はF石井が撮影してくれました。ありがとうございました。
今日はここまで。