1972年に公開され、同年度のアカデミー賞で作品賞・主演男優賞・脚⾊賞を受賞した映画「ゴッドファーザー」。映画のプロデューサーを務めたアルバート・S・ラディを主⼈公に、名作誕⽣の舞台裏にあった危機を描くドラマ マイルス・テラー主演「ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男」第9話「俺たちの生き方」見ました。
社内の問題が顕在化するなか、シチリアロケに同行していたラディはエヴァンスを助けようと急きょ帰国する。バリーは撮影後の編集段階でも製作陣と対立し、コッポラのビジョンを無視した指示を出す。
「ゴッドファーザー」のシチリア島のシーンは、マイケルがほとぼりを冷ますために父親の故郷のコルレオーネ村へ向かい父を助けたドントマシーノの世話になるシーン、アポロニアに一目ぼれするシーンや彼女を失うシーンがあり、マイケルにしっかりと父親の家業を継ぐことを決意させる重要なシーン。カフェのシーン、広場のシーン、さらにコルレオーネ村がマフィアの手で治安がわるいことがわかり、別の村を使いロケハンを行ったことが語られる今回のエピソード、やっぱりいいですねぇ。とくにアポロニアのオーディションシーンで、「英語しゃべれるよ、と言って、Monday, Tuesday ~」というところににやり。映画でも使われてましたよね。最初に見た時にこの映画はまったく女っけや色気が薄いと感じたのですがシチリア島のシーンはこのアポロニアのおっぱいが僕を救ってくれました、今でもシモネッタ・アントネリ、好きですよ。もういい年でしょうけど。アリ・マクグロウがスティ-ブ・マックイ-ンに寝取られ、失意のどん底でスタジオに来れないエヴァンスを救ったのはラディでしたね。この2人の演技を見るエヴァンスの自宅でのシーン、涙が止まりません。誰かを死ぬほど愛いているのに、愛を語ることをおろそかにして、仕事に走った男がたどり着いた地獄を見た2人の男を見てると、映画業界に入ったら、自分もまともな結婚は出来なかったかなぁと思いましたね。本当にあったかわかりませんが、マフィアのための特別上映シーン。どんなシーンが流れて、どんなシーンがさいごだったか覚えていれば、彼らのスタンディングオベーションが、この映画が、マフィアの映画ではなく、イタリア移民の家族の物語であり、たまたま商売が法律に触れていただけのものと分かりますし、何より絆を大事にした友情と家族愛の物語であること、それはマフィアだけでなく、普遍のものであることがわかるはず。。。ラス前の素晴らしいエピソードでした。ついに完成、クリスマスに間に合わない、上映時間が3時間というハリウッドの常識から外れた革新的な映画が、1972年3月アメリカで多分はじめて多くの劇場を完全にブッキングしての一斉公開に踏み切った「ゴッドファーザー」次回が最終回です。
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