1972年に公開され、同年度のアカデミー賞で作品賞・主演男優賞・脚⾊賞を受賞した映画「ゴッドファーザー」。映画のプロデューサーを務めたアルバート・S・ラディを主⼈公に、名作誕⽣の舞台裏にあった危機を描くドラマ マイルス・テラー主演「ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男」第10話「アタマとタマ」見ました。
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「ゴッドファーザー」が封切られ、批評家から大絶賛されると共に興行成績の記録を塗り替える。第45回アカデミー賞では思わぬ波乱が起きる。アルバート・ラディはこれからの人生と次のプロジェクトに思いをはせる。
当時、「ゴッドファーザー」の公開は、ボブ・フォッシー監督、ライザ・ミネリ主演の傑作ミュージカル「キャバレー」の大ヒットの後であり、結構大コケも懸念されていたそうですが、もともと、1年以上ベストセラーになった本の映画化であり、様々なうわさがとびかい、メディアが大騒ぎしていたものですから、出来が不出来だttら、多分全員次の映画は撮れなかったでしょうね。そんな不安を吹き飛ばした観客の騒ぎブリ、批評家たちのほめっぷり。マーロン・ブランドが俳優として再起した作品であり、アル・パチーノが世の中に出た作品として後世に残る大ヒットになり、その波は世界中を席巻しました。もちろん、僕もテアトル東京で見ましたが、馬の首のシーン、マフィアの残酷なシーン、シチリアの新婚書やシーン、マフィアの話でありながら、イタリア移民の家族の話であり、犯罪に手を染めながらも家族を守ること、仲間を守ること、そして何より絆を大事にしたコルレオーネ一家の話でした。公開されたときには続編が出来るとは思っていませんでしたが、このドラマでは既に続編の話をしてましたし、それが、マイケルがゴッドファーザーとしてどう成長するかという話と、マーロン・ブランドが演じたびとーコルレオーネが若い頃どうやって今のゴッドファーザーになったかを描くことが語られていて鳥肌。さらに、エヴァンスは自分もポスターに名前をのせたいという思いで新作映画の企画を立て、撮影所のトップとして二足の草鞋をはくという未来図を描いていましたね。アカデミー賞の作品賞を獲得した、夜、みなが続編の話をしているそんな中、ラディが選んだのは自分が企画、アイデアを出した刑務所を舞台にした負け犬たちのフットボール映画、バート・レイノルズを主演にしたあの名作「ロンゲスト・ヤード」。パートIIに関われば、自分の映画はだめになってしまうと思ったラディは、エヴァンスに自分は参加しない旨をつたえるところ、いいですねぇ。成功を続けるより新しい自分の夢へ挑戦するという姿勢は、ものをつくるひとたち、何かを成し遂げた人たちへのメッセージとしても素晴らしいと感じました。しかし、パラマウントスタジオ、素晴らしいコンテンツを誕生させました。映画を製作した背景はドラマになること、お仕事ドラマとしても、人間ドラマとしても十分感動を与える上質な作品になることを証明しました。
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