1972年に公開され、同年度のアカデミー賞で作品賞・主演男優賞・脚⾊賞を受賞した映画「ゴッドファーザー」。映画のプロデューサーを務めたアルバート・S・ラディを主⼈公に、名作誕⽣の舞台裏にあった危機を描くドラマ マイルス・テラー主演「ジ・オファー / ゴッドファーザーに賭けた男」第5話「忠誠の誓い」見ました。
撮影の準備に奔走するラディとベティだが、ある日悪夢のような問題が降りかかる。マフィアは引き続き映画製作の現場に食い込んでいるが、コロンボと“ケダモノ”ギャロとの間で緊張が高まっていた。
中盤のエピソードですが、もはやこのドラマが超一流のドラマになっていることを証明するような「ゴッドファーザー」撮影開始前の素晴らしい出来事と、それを台無しにする出来事の2つを描いていますね。1つは、マーロン・ブランド―とアル・パチーノを手に入れたコッポラ監督はエヴァンスの押し込みで入れたジェームズ・カーンをソニー役にし、自分の妹をコニー役にする展開。そしてコッポラはキャストを集めて、撮影前に晩さん会と言う名前の決起集会をするのですが、このシーンが「ゴッドファーザー」の映画の中の家族の会食シーンとオーバーラップして心の震えが止まりませんでしたし、ブランド演じる、ジャスティン・チェンバース、 アル・パチーノを演じるアンソニ-・イッポリートの⒉人が素晴らしくて涙が出ちゃいましたね。そしてその素晴らしい出来事を台無しにしたのは、イタリアンアメリカン協会の会合に呼ばれたラディが、コロンボの手招きで壇上にあがり、彼らがゴッドファーザーを作ることを許可する契約を結んだことを発表し、プレミアからのすべての収益を協会の病院基金に寄付すること。マフィアとハリウッドが手を結んだと印象づける最悪の結末が。。。どうなる「ゴッドファーザー」。今回のエピソード、邦題は「忠誠の誓い」ですが、原題は「Kiss The Ring」。「ゴッドファーザー」やマフィアものを見てる人たちはその意味が容易に理解できますよね。素晴らしエピソードでした。
☆☆☆☆3/4