1969年公開、最後の西部劇と呼ばれたバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパー監督が、20世紀初頭のメキシコを舞台に滅びゆくアウトローたちの姿を描いた傑作。ウィリアム・ホールデンXアーネスト・ボーグナイン主演「ワイルドバンチ」見ました。
1913年、アメリカ・テキサスでの銀行強盗に失敗したパイクら強盗団はメキシコに逃走する。旧友ソーントンら賞金稼ぎに追われる中、メキシコ政府のマパッチ将軍の依頼で米軍用列車から武器を強奪するパイクたちだったが、マパッチの裏切りに遭い、仲間を人質に取られてしまう……。
中学2年生の時、渋谷パンテオンで見ました。メキシコ女性のたわわなおっぱいにかなり、興奮しながら、ラストの歴史に残る銃撃戦に度肝を抜かれた記憶があります。今回久しぶりに見ましたが、迫力ある絶え間ない爆撃や銃撃シーンやスローモーション撮影など暴力を描かせたらピカイチ、サム・ペキンパー監督ワールド全開でしたね。今見直すと、滅びゆくガンマンたちの刹那な生き方が、メキシコ音楽の優しいメロディと重なり、殺し合いの果ての無情さが漂う切ない西部劇でした。ウィリアム・ホールデンやアーネスト・ボーグナインの素晴らしい演技は言うまでもないのですが、この映画で一番僕が気に入ったのはウォーレン・オーツかな。
☆☆☆☆1/2