心理療法室の院長である窪司朗(玉木宏)の家族は以前交通事故に遭い、娘の花(南沙良)は心に傷を抱えていた。司朗の足には後遺症が残り、妻(桜井ユキ)は昏睡(こんすい)状態で、花の妹は顔に重度のやけどを負っていた。そこに、自身の母の心神喪失の原因を探る高校生の四井純(大西流星)が花のもとを訪れ、二人は親しくなっていく。そんなある日、5年間の昏睡(こんすい)状態から突然目覚めた花の母を司朗が家に連れて帰る。
面白い!ワクワクドキドキしながら見ました。最初から邪悪なこの子の正体が気になってしまい、瞬き出来ず(笑)玉木宏の演じる心療内科医が、自分の子どもを守ること、家族を守ることだけではなく、社会に蔓延る虐待やDVの被害者を救うだけでなく、加害者まで治療する展開には少し驚きましたが、退行催眠を使ったある療法が明かされてゆく後半、そうくるかとびっくり。玉木宏の光と闇の演技が、素晴らしい。同じ題材を黒沢清監督が演出すればもっとエッジが効いたサイコスリラーになっていたかもなぁと思ったのは、僕だけかな(笑)
☆☆☆1/2