笠原良三と田波靖男によるオリジナル脚本を、杉江敏男が監督した青春映画。主演の加山雄三はこの作品をきっかけに大スターとなり、第一弾である本作のあと数多くの「若大将」シリーズが製作された加山雄三Ｘ星由里子主演「大学の若大将」60年ぶりに映画館で見ました。
老舗のすきやき屋の長男で「若大将」と呼ばれる田沼雄一は、京南大学水泳部でエースを務めている。雄一に想いを寄せる澄子は水泳部主催のパーティーに参加するが、モテモテの雄一は京子やはるみと踊るばかり。雄一は店の肉を無断で持ち出し部員に振る舞ってしまい、父親に勘当されてしまう。親友の多湖の紹介で芦ノ湖へアルバイトに出かけた雄一は、社長のどら息子で不良の石川新次郎に言い寄られる澄子を救出。自分が澄子を愛していることに気づく。
小学生の時に見た時の映画の記憶は、水泳しかなかったのですが（笑）、まさしく大学の水泳部の話で、今見ても全く色褪せない青春映画でしたね。後に若大将シリーズが出来、若大将と青大将、すみちゃんの三角関係を軸に、違うスポーツを使って若大将加山雄三の魅力を見せ、大スターにしました。そんな記念すべき第１作目、当時の東京や芦ノ湖､遊びまくりの華やかな大学生活を見ながらニヤニヤが止まりませんでした。当時各映画会社が量産したたわいないプログラムピクチャーのひとつですが、映画館で見れて幸せでしたね。それにしても、ラスト、まさかの“DAI語”が飛び出すとは！MMK＝モテて、モテて、困る。ですって…笑いました。
☆☆☆3/4
