「2010/11V・プレミアリーグ」初優勝 たくさんのご声援ありがとうございました(JTマーヴェラス公式)
「2010/11V・プレミアリーグ」を終えて――(JTマーヴェラス公式)
あらためて、JTマーヴェラスの皆さん、優勝おめでとうございました!お疲れ様でした!
なかなか素直におめでとうとは言いづらいのも確かなんですが、結論だけ言うと「26試合の真剣勝負が終わった時点で首位に立っていたのがマーヴェ」ということ。Vリーグ機構も公式に優勝チームとして発表したわけですから、割り切って考えなければならないと思っています。
東レを倒して優勝というのはほぼ全てのマーヴェサポの願いであったでしょうが、それが叶わなくなった現在、次なる目標は「黒鷲で東レを叩きのめして優勝」に切り替わりました。俺は岡山大会が中止になった時点でそう切り替えました。
今回は、Vリーグ機構が採った措置について考えたいと思います。併せて、マーヴェの優勝について個人的に思うところを述べたいと思います。基本的には11日の夜並びに14日の夜に、何人かのサポに送ったメールの内容と差はありません。ボリュームは全然違いますが。
以下リクエストに応えて長ったらしい文章を。
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11日の午後に三陸沖で大地震が発生したというニュースが入り、その後の経過を見ているうちに、これはとんでもない規模の震災だということを理解しました。バレーに関して考えたのは、今後予定通りに試合が進行するのか?ということです。途中で中止ということになれば、現時点での成績が最終成績になるかもしれないと考えました。ただ、恥ずかしながら、俺は夕方の時点で、週末の岡山大会までは開催されるものと考えていました。まずはなんとしても1つ勝って1位通過を確定させておきたいと思いました。しかし晩になって、岡山大会が中止になったとメールが入りました。他のスポーツを見ても軒並み中止のようでした。そこに至って、前述の「現時点での成績=最終成績」となるのはほぼ間違いないだろうな、と考えました。土曜日の兵庫/大阪支部会合でもそのような見解を述べました。
土・日と震災の情報を集め、関東で計画停電を行うと知った時、レギュラーラウンドの残り試合はもちろん、セミファイナル以降も開催されることはまずないだろう思いました。少なくとも関東での試合はありえない。今更代替会場を見つけて準備を進め、チケットを販売し・・・それには日数が足りなさすぎます。地元協会の受け入れ態勢も含め、ほぼ不可能な話です。4月中は無理。黒鷲の後は外国人選手の契約が切れ、引退選手も出るため、2010/11のチームとは別モノになる。そんな状態での順位決定戦はありえない。
ただ、チャレンジマッチについてはどうするのか、それだけは見当がつきませんでした。なにはさておき、公平性の観点から考えると、最も重要なのはチャレンジマッチの開催の有無です。こればかりは、チャレンジリーグの1位2位チームに昇格のためのチャンスを与えるのかどうか、という意味ですから最もデリケートに扱わなければならない部分です。ただチャレンジリーグについては上尾の2位以内が確定しているのみで、もう1枠には日立/PFU/順位そのものは確定していないため、考え方としては相当難しいものになると思いました。なにより消化した試合数がチームごとに異なるというのが厄介な部分です。
そして14日のVリーグ機構の検討を経て出た結果はみなさんご存じのとおりです。
結論を知った時、やはり思ったのが、チャレンジマッチをやらないのか・・・ということです。これは仕方がないとはいえ、あまりにもかわいそうだと思いました。しかしプレミア7位のパイオニアの練習拠点の体育館が破損していると聞き、あきらめもつきました。そもそもこういう社会状況では企業の事情も変わってくることから、もしチャレンジのチームが昇格となった場合、それを望むかどうかという問題もあります。そして開催となっても上尾ともう1チームは一体どこが出場するのか。現在1位の上尾とプレミア8位の岡山だけで戦うのか。それはいろんな意味でフェアではない。
そのように考えていくと、これは残念ながら無理かなぁ、と思いました。いやセミファイナルやファイナルに比べたら比較的無理じゃないけど、やっぱり難しいわなぁ。
・・・って、女子のことばかり書いてますけど、男子と併せて考えるともっと難しい話ですよ。
続いてプレミアについて。これは比較的簡単な話です。
まず試合数が全チームとも同じだった。女子に限っては4強が決まり、5位と6位の順位は確定していなかったけど、7位と8位も決まっていた。したがって機械的に決めるのが、ある意味もっとも理屈に合う決め方です。
男子はちょっと違うんだけどね。
なお、これは、前述の通りセミファイナルとファイナルの開催が極めて困難という考えに基づいて話をしております。もちろんVリーグ機構だって開催のための検討をギリギリまでしたと思います。でも無理との結論に至ったのであれば仕方ないですよ。だったら各チームそれぞれの感情や思惑を考慮したらダメ。余計なこと考え出すとキリが無いんですよ。だから3月6日現在の順位=最終順位とするのがベストというのは至極当然の話。
このような決定ができるのは、ここまでの26試合、どのチームも全力の真剣勝負をやっていたという前提があってのこと。実際どのチームも、最初から最後まで手を抜くことなくやってきたはずです。後悔しないために全力を尽くしてきたんだから。不幸にして不測の事態が起き、大会の中止が決まったら、その時点で最も優位に立っていた者が1位になるのは当然です。
もしそこでなにかしら後悔が残るのであれば、それまでのチームなんだと思います。震災で大会が中止になったのは、くれぐれも「後悔」とは別の話ですよ。
だから俺は、優勝したJTマーヴェラスに、「お疲れさま」と同時に「おめでとうございます」と言ってあげたい。立派な優勝だし、胸を張ってもらいたい。
マーヴェの頑張りに対し、お疲れ様。そしてありがとう。マーヴェのこれまでの頑張りが導いた優勝だから、おめでとう。
俺はそう解釈しています。
もっとも俺は、4強が決まったらいろいろ若手にも経験させて・・・と思っていた時期もありました。でも石原監督は少なくとも1位が決定するまでガチメンで行くという意思表示を試合で見せてきたし、そんな中でも若手は使えるだけ使ってきたし、素晴らしい采配だったと思います。
タナボタなどということを一部の阿呆が言っておりますが、そんな戯言には耳を傾ける必要はありません。そもそも震災で大会が中止したのに「タナボタ」という表現を使う方が、人としてどうにかしています。それにもしタナボタであったとしても、牡丹餅を食えるのは、牡丹餅に一番近かった1人だけだということを忘れてはならない。それを横からかっさらっていくのが本当の意味でのタナボタです。
しかしまあ、マーヴェの優勝が認められたのは、やはり2位とは1勝の差が付いていたというのが一番の要因だったんでしょう。もしこれが勝率が同じでセット率での勝負だったらね、多分、大いに抗議が起きたと思うし、機構の決断も一層難航したと思う。俺が東レファンなら間違いなく抗議するね、いくら仕方がないとはいえ(苦笑)。だって直接対決の成績は東レの3勝1敗なんだもの。絶対に文句は言いたくなるよ。マーヴェファンとしては、1レグはヨンギョンがおらず、4レグは隊長がいなかったと言いたくもなるけど、そんなことはなんの言いわけにもならない。誰がいなくてもチームとしての全力勝負で負けたんだもの。
だけど1勝の差が、間違いなく存在していたんだよね。たったの1勝だけど、結局、それが決定打だったわけです。
この1勝の差ってどこで出たんだろう、とマーヴェの視点からいろいろ考えてみた。東レがどうだったとかいうのはこの際考えないよ。俺はそこまで東レのことを知らないもの。
で、自分の観た試合に限って言うと、例えばこないだの大阪でエアリーにフル負けした翌日に、不調のヨンギョンをみんなでフォローしながら苦しんで勝った久光戦もそうかもしれない。あそこで連敗していたら、1勝の差は生まれなかった。
[2011.03.21追記]それと自称イケメンな黄色い三歳児が書くブログを読んで「ああなるほど」と思ったのが、マコが出場できなかった鹿児島大会。チーとアイカが頑張って、連勝したんだよな(残念ながら俺は現地にいなかったけど)。[追記ここまで]
まあ、どの試合がどうというわけじゃないんですけどね。でも、やっぱり2010年の試合を5勝3敗で勝ち越したのが一番大きかったんじゃないでしょうかね。特に滋賀県立体育館で、ヨンギョン抜きで岡山に勝ったのが大きかったと思います。俺は年内はタイでいいと思っていたから、勝ち越した時に「この勝ち越しは非常に大きい」と書きましたが、当時はそういう意味で書いたわけではありません。これで新年以降、いっそう一丸となって戦うための弾みがついたんじゃないかな、という意味でした。でも最後の最後になって、単純に数字の上からも、本当に大きな勝ち越しであったと痛感した次第です。
さて、今回の機構の措置に対して、ファン以上に選手たちが納得していないのはわかります。今回は成績なしで、という意見があるのも知ってます。でも成績なしってのは、いくらなんでもあんまりだろう。1年間やってきたことが無駄になるわけじゃないですか。彼女たちのバレー人生の貴重な1年間をなかったことにするのか?それはさすがにできない話ですよ。年間数億の予算を組んで活動を支援している会社やスポンサーはどうか。これも成績なしと言われたら納得はいかないだろう。だからどういう形であれ順位は付ける必要があった。
損得の問題じゃないですけど、今回、優勝したマーヴェと、チャレンジマッチ行きを免れたパイオニア及び岡山以外は、納得いかない以上に不満MAX.だと思いますよ。特に上尾なんて可哀想すぎるだろう。
それを踏まえて、やっぱりマーヴェラスとそのファンは、一番文句言えない立場なんだよね。「謹んで優勝の名誉をお受けします。優勝チームの名に恥じぬよう、今後も精進して参ります」としか言えない。マーヴェファンが文句を言ったら、他にもっと言いたい人が山ほどいるってこった。
1位のマーヴェと2位の東レが決勝戦をやればいい、という意見もあります。ただ、予定通りセミファイナルを行った結果、勝ち上がるのは久光とNECだったかもしれない。そんな措置を取られるなら、久光とNECにしたって、3月6日時点の順位を最終順位とする方がまだ許せるし諦めもつくというもの。まあそもそも試合開催自体が難しいから意味のない検討だとは思うけど。
結局、Vリーグ機構の決定は、最もBESTな措置であったと理解・認識している次第です。
最後になりますが、チャリティー大会をやれよ、という意見も出ています。俺もそれには賛成です。だけど、チーム単位または複数チーム合同でそういうことはできても、少なくとも黒鷲が終わるまでは「Vリーグ機構としては」なにもできないんじゃないかな。それができるなら、少なくともセミとファイナルをやれよ、ってなっちゃうからね。黒鷲はVリーグ機構ではなくJVAの直轄だけど、黒鷲まではスタッフ/選手構成が2010年度のチームだから、機構は積極的に試合を主催できないだろうね。
まあ長々と書きましたが、俺も皆さんと同じでファンとしての悔しさや選手の無念を思う気持ちは人並みにあります。だから、マーヴェファンの皆さん、5月の黒鷲で勝って優勝しましょうよ!それまでは選手もファンも充電ですわ!
・・・他にもまだ書きたいことはあるんですが、今日は夜に会合があるので一旦切り上げます。また必要に応じて追記します。