備忘録程度に諸々。
1. 竹瓦温泉
知っていたけど、入湯料が100円から300円になっていた。共同湯なので毎朝入り来る地元のおっちゃんたちは何を思う。コロナ禍などの影響もあるのだろうけど、この金額はどうなのかと。別府の共同湯は地元の人たちの生活銭湯的な性格も備えているので観光客がどうこう言うことじゃないんだけど、個人的には300円取るならもう少し浴室をきれいにした方がいいと思う。手入れ自体は行き届いているし、古くて趣のあることは良いです。だけど清潔感はないよね(俺は全然平気なんですけどね)。
これ、別府のいいところでもあり悪いところでもあるんだけど、あまりにも温泉が当たり前に生活に溶け込んでいて、部外者から見れば、地元の人達は「風呂ってこんなもんだろ」って感覚が強すぎるんじゃないかなって思う。良かれ悪かれ、総じて飾りっ気がないんですよ。でも、これほど温泉環境に恵まれていない地域の人間からすると、温泉ってちょっと特別なものだからね。特に100円時代を知っている者からすれば、今回「これで300円かぁ」ってちょっと思っちゃったのも事実。まあ共同湯とはいえ、これまでが安すぎたというのはある。これだけの建物だから、維持費も掛かりますよね。
2. 別府温泉保養ランド
今回の別府、午前中までは天気も辛うじて持ちこたえていたんだけど、別府駅からこちらに向かうバスの途中で、急に大雨が降ってきました。雨の別府は初めてだったかも。というわけで別府に来たら必ず来る保養ランド。滝湯を止めていた以外は全く変わっていなかったなぁ。竹瓦が「大正ロマン」なら、こっちはコッテコテの昭和の世界。ただし大人料金が1,500円に値上げされていました。
追記)フェリーのチケット半券を提示すれば100円引きになるそうです。
→ フェリーさんふらわあ半券deお得!
さて保養ランドといえば混浴の露天風呂が有名だけど、俺は蒸し湯と鉱泥湯が目的なんです。だって湯治目的で来ているんだもの。蒸し湯で汗をかいて、酸性の鉱泥湯で身体を殺菌。酸性といっても、例えばpH2くらいになると強すぎて皮膚が突っ張る感じがするんですが、ここは3前後なので酸性ながらもギリギリの優しさがある。もちろん舐めたら酸っぱいですけどね。身体のニオイがきれいに取れます。マイルドなピーリング的な、ここでしか得られない効果があります。今回は2時間入って40分仮眠。皮膚表面の汚れが全部取れたし風呂上りもリラックスできました。できれば今後も年1で行きたいなぁ。
3. 海地獄
保養ランドを出たらちょうど雨がやんでいたので、海地獄に行きました。12時間の滞在で2湯しか入らなかったから時間に余裕ありまくり。血の池地獄や白池地獄は何回か行ったけど、一番メジャー(?)な海地獄は行ったことがなかったんですよね。さすが地獄の中でも最大規模だけあって、なかなか良かったですよ。蒸気がパワフルすぎて池面(というのか)があんまり見えないけど(笑)、マニアックな人がその気になれば池のほとりの様々なディテールを1時間は楽しめるんじゃないかと。まあ、そんなやつは確実に変わり者扱いされると思いますが(笑)
4. フェリー
だいたいいつも、往路で明石海峡大橋をくぐる時はデッキに出るんだけど、今回は出遅れてしまいました。通り過ぎた後の写真を1枚。
で、今回本当にお得だと思ったのが、亀の井バスの1日券(※)がセットだったこと。以前は別売りでした。別府は徒歩以外ほとんどすべてがバス移動で完結できるので、これは本当に便利でお得です。そして帰りのフェリーでも1000円のクーポンを頂いたので、またしても夕食バイキングを500円で食べることができました。ありがとうございました。
※「ミニフリー乗車券」。定価1,000円。別府の観光地をほぼ網羅したエリアを1日乗り放題です。アフリカンサファリや湯布院まで足を延ばしたい方は「ワイドフリー乗車券」がセットになったプランを選択ください。こちらは定価1,700円の乗車券込みで、弾丸価格10,500円~となっていますので、さらに200円お得です。
往復1万円(=雑魚寝プランの場合)の船代に船内クーポン2,000円分とバスの1日券(定価1,000円)が含まれているということは「実質的に片道4,000円で、かつ別府での移動交通費が無料になる」という算段です。今回、俺は2湯+海地獄しか観光していないのでバスは計5回しか乗りませんでしたが、それでもバス代は普通に乗れば1,230円でしたので、元は取れました。
①別府国際観光港→北浜バスセンター(竹瓦温泉の近く):170円
②別府駅西口→紺屋地獄前(保養ランド前):380円
③紺屋地獄前→海地獄前:180円
④海地獄前→別府駅前:330円(時間があったので駅に戻ってお土産を買った※)
⑤別府駅前→別府国際観光港:170円
※個人的に、お土産を買うのは、国際観光港のさんふらわあ乗り場から数百mほど離れたところにある「交通センター」がおススメなのですが、この日は17時までの営業でした。海地獄の土産物館もかなり充実していますし、もちろんさんふらわあの乗り場にもお土産コーナーがあり、なんなら船内の売店にもお土産は売っています。
またフェリーの雑魚寝といってもちゃんと個々のスペースは指定されていて、マットも枕もシーツも掛け布団もあります。風呂に入ることもできます。フェリーの風呂は普通の大浴場ですが、浴槽に浸かるとエンジンの振動とサウンドが胃の上あたりに響く一種独特の体験ができます(笑)。もちろんレストランも売店もゲームコーナーも喫煙室あります。コンセントも多数ありますので充電し放題。フェリーといえば寝ている間に現地に着くのも大きなメリットですが、寝台列車と比べても「移動ホテル」の性格が段違いに大きいし、より快適に眠れることができます(一番安いツーリストルーム=雑魚寝席であっても、サンライズのノビノビよりはるかにぐっすり眠れます)。こんなに楽でお得な旅ってあるでしょうか。俺は株式会社フェリーさんふらわあの回し者じゃありませんが、もうなんというか、関西のみなさん、ぜひ「さんふらわあ」に乗って別府にどんどん弾丸してください!と心から願ってやみません(笑)。だいたい人間ってものは、陸から海を見るだけでなく、たまには海から陸を見たほうがいいんですよ。ものの見方や考え方を変えるってのは大切なことです。
そういえば今回、南港に戻った時に、フェリーとボーディングブリッジの接続作業をずっと見学していたんですが、これが見飽きることのない興味深いものでした。いくら大阪湾が穏やかとはいえ、船が海の上に浮かんでいる以上、停泊後もずっと多少の上下動があるわけです。そんな中、熟練スタッフさんの微妙な調整技術が素晴らしかったです。というか、そもそも接岸からして面白いんですよ。あんなに大きなサイズの船が、ドリフトと(戦車でいうところの)超信地旋回が合体したような挙動で接岸するんですが、このときのサイドスラスターワークが観ていて本当に飽きないです。
ボーディングブリッジの先端部分。ここが船とドッキングする。
別府国際観光港に停泊中のさんふらわあ。陸から見ると特に存在感がありますよね。
1. 竹瓦温泉
知っていたけど、入湯料が100円から300円になっていた。共同湯なので毎朝入り来る地元のおっちゃんたちは何を思う。コロナ禍などの影響もあるのだろうけど、この金額はどうなのかと。別府の共同湯は地元の人たちの生活銭湯的な性格も備えているので観光客がどうこう言うことじゃないんだけど、個人的には300円取るならもう少し浴室をきれいにした方がいいと思う。手入れ自体は行き届いているし、古くて趣のあることは良いです。だけど清潔感はないよね(俺は全然平気なんですけどね)。
これ、別府のいいところでもあり悪いところでもあるんだけど、あまりにも温泉が当たり前に生活に溶け込んでいて、部外者から見れば、地元の人達は「風呂ってこんなもんだろ」って感覚が強すぎるんじゃないかなって思う。良かれ悪かれ、総じて飾りっ気がないんですよ。でも、これほど温泉環境に恵まれていない地域の人間からすると、温泉ってちょっと特別なものだからね。特に100円時代を知っている者からすれば、今回「これで300円かぁ」ってちょっと思っちゃったのも事実。まあ共同湯とはいえ、これまでが安すぎたというのはある。これだけの建物だから、維持費も掛かりますよね。
2. 別府温泉保養ランド
今回の別府、午前中までは天気も辛うじて持ちこたえていたんだけど、別府駅からこちらに向かうバスの途中で、急に大雨が降ってきました。雨の別府は初めてだったかも。というわけで別府に来たら必ず来る保養ランド。滝湯を止めていた以外は全く変わっていなかったなぁ。竹瓦が「大正ロマン」なら、こっちはコッテコテの昭和の世界。ただし大人料金が1,500円に値上げされていました。
追記)フェリーのチケット半券を提示すれば100円引きになるそうです。
→ フェリーさんふらわあ半券deお得!
さて保養ランドといえば混浴の露天風呂が有名だけど、俺は蒸し湯と鉱泥湯が目的なんです。だって湯治目的で来ているんだもの。蒸し湯で汗をかいて、酸性の鉱泥湯で身体を殺菌。酸性といっても、例えばpH2くらいになると強すぎて皮膚が突っ張る感じがするんですが、ここは3前後なので酸性ながらもギリギリの優しさがある。もちろん舐めたら酸っぱいですけどね。身体のニオイがきれいに取れます。マイルドなピーリング的な、ここでしか得られない効果があります。今回は2時間入って40分仮眠。皮膚表面の汚れが全部取れたし風呂上りもリラックスできました。できれば今後も年1で行きたいなぁ。
3. 海地獄
保養ランドを出たらちょうど雨がやんでいたので、海地獄に行きました。12時間の滞在で2湯しか入らなかったから時間に余裕ありまくり。血の池地獄や白池地獄は何回か行ったけど、一番メジャー(?)な海地獄は行ったことがなかったんですよね。さすが地獄の中でも最大規模だけあって、なかなか良かったですよ。蒸気がパワフルすぎて池面(というのか)があんまり見えないけど(笑)、マニアックな人がその気になれば池のほとりの様々なディテールを1時間は楽しめるんじゃないかと。まあ、そんなやつは確実に変わり者扱いされると思いますが(笑)
4. フェリー
だいたいいつも、往路で明石海峡大橋をくぐる時はデッキに出るんだけど、今回は出遅れてしまいました。通り過ぎた後の写真を1枚。
で、今回本当にお得だと思ったのが、亀の井バスの1日券(※)がセットだったこと。以前は別売りでした。別府は徒歩以外ほとんどすべてがバス移動で完結できるので、これは本当に便利でお得です。そして帰りのフェリーでも1000円のクーポンを頂いたので、またしても夕食バイキングを500円で食べることができました。ありがとうございました。
※「ミニフリー乗車券」。定価1,000円。別府の観光地をほぼ網羅したエリアを1日乗り放題です。アフリカンサファリや湯布院まで足を延ばしたい方は「ワイドフリー乗車券」がセットになったプランを選択ください。こちらは定価1,700円の乗車券込みで、弾丸価格10,500円~となっていますので、さらに200円お得です。
往復1万円(=雑魚寝プランの場合)の船代に船内クーポン2,000円分とバスの1日券(定価1,000円)が含まれているということは「実質的に片道4,000円で、かつ別府での移動交通費が無料になる」という算段です。今回、俺は2湯+海地獄しか観光していないのでバスは計5回しか乗りませんでしたが、それでもバス代は普通に乗れば1,230円でしたので、元は取れました。
①別府国際観光港→北浜バスセンター(竹瓦温泉の近く):170円
②別府駅西口→紺屋地獄前(保養ランド前):380円
③紺屋地獄前→海地獄前:180円
④海地獄前→別府駅前:330円(時間があったので駅に戻ってお土産を買った※)
⑤別府駅前→別府国際観光港:170円
※個人的に、お土産を買うのは、国際観光港のさんふらわあ乗り場から数百mほど離れたところにある「交通センター」がおススメなのですが、この日は17時までの営業でした。海地獄の土産物館もかなり充実していますし、もちろんさんふらわあの乗り場にもお土産コーナーがあり、なんなら船内の売店にもお土産は売っています。
またフェリーの雑魚寝といってもちゃんと個々のスペースは指定されていて、マットも枕もシーツも掛け布団もあります。風呂に入ることもできます。フェリーの風呂は普通の大浴場ですが、浴槽に浸かるとエンジンの振動とサウンドが胃の上あたりに響く一種独特の体験ができます(笑)。もちろんレストランも売店もゲームコーナーも喫煙室あります。コンセントも多数ありますので充電し放題。フェリーといえば寝ている間に現地に着くのも大きなメリットですが、寝台列車と比べても「移動ホテル」の性格が段違いに大きいし、より快適に眠れることができます(一番安いツーリストルーム=雑魚寝席であっても、サンライズのノビノビよりはるかにぐっすり眠れます)。こんなに楽でお得な旅ってあるでしょうか。俺は株式会社フェリーさんふらわあの回し者じゃありませんが、もうなんというか、関西のみなさん、ぜひ「さんふらわあ」に乗って別府にどんどん弾丸してください!と心から願ってやみません(笑)。だいたい人間ってものは、陸から海を見るだけでなく、たまには海から陸を見たほうがいいんですよ。ものの見方や考え方を変えるってのは大切なことです。
そういえば今回、南港に戻った時に、フェリーとボーディングブリッジの接続作業をずっと見学していたんですが、これが見飽きることのない興味深いものでした。いくら大阪湾が穏やかとはいえ、船が海の上に浮かんでいる以上、停泊後もずっと多少の上下動があるわけです。そんな中、熟練スタッフさんの微妙な調整技術が素晴らしかったです。というか、そもそも接岸からして面白いんですよ。あんなに大きなサイズの船が、ドリフトと(戦車でいうところの)超信地旋回が合体したような挙動で接岸するんですが、このときのサイドスラスターワークが観ていて本当に飽きないです。
ボーディングブリッジの先端部分。ここが船とドッキングする。
別府国際観光港に停泊中のさんふらわあ。陸から見ると特に存在感がありますよね。