JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

別府の旅_2015.09.19~21_初日_その2

2015年10月05日 02時56分37秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
【3】往路

19日。甲子園口の始発に乗って新大阪に行き、朝ご飯を購入し、6時3分のひかりに乗車。ひかりに乗ったのも喫煙席(禁煙席は満席)に乗ったのも久しぶりだなぁ。朝ご飯は柿の葉寿司とビール。



なお昨晩は徹夜で国会中継を見ていたので、ご飯を食べながらもいろいろ思うことがありました。

まず、安保法案がひと段落したら、国民は本格的に沖縄のことを考えなければならないな。キチガイ知事のために、現在、世界有数の戦争リスクが高い地域になってしまった。歴史背景といいやってることといい、まさに朝鮮と同じなんだよな。ただ、翁長知事を暗殺すべきという意見をよく聞くけど、それはまさに愚の骨頂、それこそ中国の思うつぼというもの。

百歩譲って、民主主義国家として正式に外患誘致罪をもって死刑に処すべきでしょうけど、それもあまりいい結果をもたらすとは思えないな。

沖縄については、かつては琉球王朝の支配する独立国家であったこと、江戸時代は実質的に薩摩藩の支配下にあったこと(ただし1872年まで琉球王国という独立国の体であった)、太平洋戦争において日本の直轄領で唯一と言っていい地上戦が行われ多くの人が亡くなったこと、戦後はアメリカ統治領となったこと、日本やアメリカに対する不信感は並々ならぬこと。いろいろな歴史背景が現在の県民感情を形成していると思います。

そこまでは理解しなければならないのですよ。とは言っても「お前らに我々の気持ちがわかるか」と言われれば、「わかりません」としか言いようがない。俺は沖縄に住んだことも行ったこともないし、身内にも沖縄出身者はいない。でもそれは、沖縄人が兵庫県民の気持ちをわからないのと同じだよ。「背負ってきた歴史が違うんじゃ!」とか文句言われそうですが、自分たちの歴史だけが過酷で苛烈なものではないだろう。またそれを他と比較してどうこう言うものでもないだろう。

それはともかく、「それはそれとして、日本の都道府県そして日本国民としてあまりにも勝手なことをするのは許されない」と考えるのが一般的な日本人というもの。片や「はいそうですね、おっしゃる通りです」と無条件かつ全面的に支持賛同してしまうのが左翼という人種です。彼らがなぜそういうことができるかというと、結局は自分に関係ないからですよ。沖縄が「独立したい」といえば、左翼どもは同調しますよ。だけど彼らが沖縄に移住して沖縄国民になることはないです。政府に反対できればなんだっていいんです。安保法案に反対している層のほとんどは原発反対だし、普天間の基地問題でデモに内地から参加しているやつらの中に安保法案賛成者がいたらビックリですよ。

最近、SEALDsという学生さんの政治ごっこ連合みたいなのが流行っているようですが、若い人たちは騙されちゃいけません。あんなの中心になってやってるのは元から民青に所属しているとか共産党とつながりがあるとか、そういう子らだよ。参加するなら左翼主義者のレッテルを張られることを覚悟のうえで本気になってやるべきです。「私は左翼主義者じゃないよ、プロ市民でもないよ。おかしいと思ったから声を上げて行動しているだけだよ」とのお考えかもしれませんが、左翼と呼ばれることの覚悟ができていない人は、参加は辞めときなさいとしか言いようがない。名前を出しても一般的な民間企業への就職には影響しないとかいうけど、そもそもすでに自分は就職が決まっているから言えることもあるわけでね。だいたい、企業には本音と建前があるんだよ。どこの会社の人事部がマスコミに対して「影響はあります」などと言うものか。簡単に信用するのは危険ですよ。まあ、いかがわしいNGO団体や共産党の下部組織への「就職」なら、逆に容易になるかもしれませんね。

沖縄については、翁長知事に代表される層の意見ばかりが聞こえてくるけど、我那覇真子さんのような声にこそ耳を傾けるべきだと思うんです。

「沖縄で人権侵害ない」「知事は尖閣狙う中国の脅威を無視」 国連人権理で辺野古賛成派が反論
http://www.sankei.com/politics/news/150922/plt1509220023-n1.html

その気になれば沖縄は独立できるでしょう。だけど独立国としての体を維持することは無理でしょう。飛行機も軍艦もミサイルもない時代ならともかく、今は21世紀ですよ。沖縄戦でたやすく米軍の上陸を許したという事実があるのに、自衛隊も米軍も撤退したら自力で軍隊を保有しなければならないし、基地の賃貸料も国の補助金も一切なくなり、独立採算でやっていくわけですよ。日本は沖縄の製品など買いません。モノも売りません。人も行きません。

まあそんなことは百も承知で、「日本の1都道府県である限りは中国に併合されることは困難だけど、いったん独立国家の体を取れば併合されることは容易」と翁長知事は考えているのかもしれませんね。

今のところは、中国と日本を天秤にかけて危険な綱渡りをやっているような段階ではありますが、かつての北朝鮮が中国とロシアを天秤にかけて支援を受け続けてきたことと決定的に違うのは、沖縄は北朝鮮のような(一応の)独立国とは違い、あくまで日本領土であり、そこに住んでいる者も日本国民ということです。ぶっちゃけ言ってしまえば卑怯極まりないんですよ。

だけど、日本の世論がそういう方向に行っちゃったらダメなんです。そこにこそ中国の付け入る隙があるからね。なにより海域と海底資源を手放すわけにはいかない。沖縄を手放すわけにはいかない。翁長知事もそれをわかっているから好き勝手やってられるんだよね。

日本が大政奉還後、明治になってなぜ西洋列強の支配下に置かれなかったか。他のアジアの国とどこが違ったか。それは明治維新において大規模な内乱がなかったからですよ。付け入る隙を与えなかったからです。いかにあの時代の日本人が偉大であったかということですよ。

沖縄に関する報道を見ていると、少なくともこちらは「沖縄の人は沖縄のことしか見ていない」という印象しか受けないんですよ。世界から沖縄を見るとか、沖縄から世界を見るとか、そういう視点が伝わってこない。沖縄の新聞やテレビの記事をネットで読んでも同じような論調だし、全国放送のテレビもまたしかり。安保法案にしてもなんにせよ、賛成派はわざわざ声を上げないうえにマスコミは反対派の情報ばかり流す。だから全体が見えてこない。だから怖い。

・・・などと怒りがこみ上げつつ、猛烈な睡魔に襲われ、道中ほとんど寝てました。せっかくペットボトルのワインを持参したのに一口も付けず。それにしても、ひかりだと小倉まで3時間もかかるのね。

小倉ではソニック乗り継ぎに30分ほど時間があるのですが、自由席なので並ばなくっちゃな、と急いでホームに移動したら、3分ほど前に出発していたはずの前便が出発遅れで停車中。迷わず飛び乗ると自由席がいくつか空いてます。ラッキー。というわけで、座れた上に予定より30分近く別府駅に到着することができました。


【4】お昼ご飯~散策

駅では、まずウェストバッグに最低必要限の荷物を詰めて、ダッフルをコインロッカーに預けます。ダッフルは本体込みで総重量12kgもあるので、こんな重いもの持ち歩けるか、と(笑)

そして腹痛に襲われ用を済ませた後は(この報告は必要なのかよ)、お昼ご飯を食べに「海鮮いづつ」さんへ。駅から流川通りに出て下って行きます。下る、というのは文字通り坂を下りるということ。ただ、阪神間の住民の感覚だと「山が北、海が南」なんですが、別府市街地の場合は基本的に「山が西、海が東」なんですよね。これはなかなか感覚的に馴れないですね。

それにしてもモアブはやっぱり痛い。新しいインナーソールのおかげか足裏は大丈夫なんだけど、右足の特定の個所、具体的には右足の一番前の内側の靴ひもを通すホール?が当たるところだけ痛くなる。左足は大丈夫なんだけどなぁ(俺は左足の方が1cm大きいにもかかわらず)。これはもう仕方がないのかなぁ。後日ネットで調べたら似たような症状は散見されておりますね。。。

と、まあしばらく歩いているとアーケードを入ったところに「いづつ」さんを発見。11時オープンで到着したのが11時5分。なのに店の前には数人がたむろってます。「開店が遅れてるのかな」と思って店内を除くと、狭いお店は満員(苦笑)。たむろっていた団体さんは「45分待ちらしいから、他のお店に行きますわ」と言い残して去って行きました。俺もどうしようかと思ったけど、とりあえず待つことに。後から来た人たちも「並んでるんですか?」「45分待ちだそうですよ」と言ったら退散する人も結構いました。まあ、結局35分待ちで入店できたんですがね。

メニューはいろいろあったけど、俺は関サバかりゅうきゅうが食べたかったので、「関サバ刺身定食」にするか、もしくは「りゅうきゅう丼」+単品で「アカエイのレバーの刺身」にするか迷うところ。結局後者を注文したんですが、アカエイが売り切れたとのことで関サバにしました。食べたかったな、アカエイのレバ刺し。俺はこういう珍しいものが大好きなんですよ。ちなみに、りゅうきゅうってのは大分の名物で、簡単に言うと「魚の漬け」ですね。衛藤美彩さんの雑誌の酒飲み企画で知りました(笑)。だから食べたかったんだけど・・・またの機会に。

関サバの刺身は、驚いたことに半身も出てきました。20切れくらいありましたよ。



刺身好きにとって生サバは堪えられんもんがあります。〆サバはどこでも食べられるけど、生サバはなかなかないからね。味については、サバのメインシーズンってのが9月後半から冬にかけてなので、旬ではない。だから脂の乗りはそれほどでも。でも、その分さっぱりした味わいで、これはこれで美味しかったですよ。満足しました。昼ごはんにしては高かったけどね。2,300円+税だもの。でも関サバ自体が高いものだから仕方ないよね。これでもリーズナブルなほうだと思いますよ。ちなみにこのお店、魚以外の料理は普通の味です(個人的感想です)。

店を後にして、今度はパンを買いに。九州出身の上司が「別府には美味しいパン屋があるよ」と言っていたので。正直、腹は膨れているんですが、いづつさんから近いみたいなんで、散歩がてらに。

アーケードを歩いて、途中から路地に入る。少年が猫と遊んでいたので、俺も猫にちょっかいを出してみたら、逃げられた。「逃げてしもた、ごめんね~」と少年に謝って立ち去ろうとしたら、少年が「さいなら~」と挨拶してくれた。子供ってのはこうじゃなくっちゃな。ナイスボーイだよ。

そこからほんの少し歩いたら、お目当ての「友永パン屋」が見えてきました。



看板には「創業大正五年」。って、いつだ。あとから調べたら1916年。おお、今年は100年目じゃないか。

店内から店外まで20人ほど列ができていたので、セルフの整理札を持って並ぶ。またここでも並ぶのかと少々うんざりしたけど、3分くらいでレジにたどり着きました。有名らしきアンパン(小倉)を1個、だけ買うのもなんなので、チョコフランスも1個購入。諸々50個くらい買って帰るお客さんもいたよ。こっちでいうと老祥記の豚まんみたいなもんですかね。いや、でも友永さんは、もっと庶民の生活に根差しているような、そんな感じ。

肝心の味ですが、チョコフランス(110円)は、美味いことは美味いけど、まあでも普通かなぁ。一応俺はパン&洋菓子王国の阪神間に住んでますからね。ちょっとやそっとでは褒めへんで(笑)。片やあんぱん(小倉が100円)は・・・これがめっちゃ美味い。奇をてらわない昔ながらの素朴な風味、だけど味はしっかりしている。まさに王道。俺が食べたのはまだ暖かかったから、餡がとろとろで幸せな気分になりました。大きさも小ぶりなので3~4口で無くなってしまいました。そりゃ大量に買って帰る人もいるわけだ。あんぱんはこしあんもあるし、他にもいろんなパンがあるけど、観光客に人気は小倉のあんぱんで、地元の人たちに人気なのはこしあん(こちらは90円)だそうな。あとバターフランスというのも美味しいらしい。今度はそのふたつを食べてみよう。

ちなみに、この「友永パン屋」さん、大分県で一番古いパン屋さんらしい。あと、ここはレジでパンの種類と個数を注文するという対面販売。たしかに決して広くはない店なので、棚に並んでいるパンを客がトングでトレーに乗せてレジに持って行くセルフ方式なら、瞬く間に店内大渋滞となってしまうだろう。焼き上がったパンが厨房から始終レジ裏の棚に補充されていたり、もしくは厨房からダイレクトに大量のパンが客に渡されたり、なんといいますか、とても活気に溢れており、客がみな軽く興奮している(ように見える)のがいいですな。一刻も早く食べたいんだろう。実に幸せな雰囲気です。店内入口脇にある番号札も、先に並んでいる人が手渡しで後ろの人に渡してあげたりとか、暖かい感じのお店でしたよ。俺もまるで常連のごとく番号札を渡してました(笑)

なお、翌20日~23日まで4連休だそうで、この日に来ておいてよかったな。

そういやパンを食べながらアーケードに戻る途中、さっきの猫がゴロゴロしていたので再アタックしてみると、今度はじゃれてくれました。いやあ、昼間っから生サバと美味いあんぱんが食べられて、おまけに猫と戯れる。なんてすばらしい休日なんでしょうか。

そうこうしているうちに、またしても腹痛に襲われる。なんか今日はお腹の調子が悪いな。というわけで、偶然にもアーケード脇にあった公衆トイレで用を足す(だからこの手の報告は必要なのかよ)。トイレから出ると、そばに祀られている小さな石仏(別府はこの手の仏様があちこちにある)に、これまた小さな女の子が手を合わせている姿を眺めてほっこりしつつ、一方で道を挟んでソープランド(裏口)があるという、そのなんともいえない対比が面白かったり。この後に立ち寄った(入湯はしなかった)竹瓦温泉など別府温泉のシンボルとでもいうべき存在ですが、小道挟んで隣が風俗案内所ですからね。



竹瓦温泉は風俗街のど真ん中にあるから嫌だ、と言う人もいるけれど、ここは市営の共同温泉です。2階なんて、現在は公民館ですからね。別府は面白い街で、それはもういろんな要素が混然一体となっているのですが、どこを切り取っても非常に人間臭いところが良いのです。人の息吹、もっとベタな表現をするなら生活臭がプンプンするのです。住宅街、歓楽街、風俗街・・・どのようにして街が形成され発展していったか、その中で温泉がどういう位置づけなのか、そんな歴史を紐解きながら、この堂々たる竹瓦温泉の破風を眺めていると、また違った解釈ができると思うんですよね。俺はこの決して「文明先行型」になっていない別府の街が大好きです。これぞ文化というものですよ。

そんなことを思いながら咥え煙草で路地を歩いていると、まあ真昼間の風俗街にオッサンひとりですから、呼び込みのおじさん達に「お帰りですか?」とことごとく声を掛けられるわけですよ。つまり、事は済んだんですか?ってことです(ソープは昼前から営業しているので)w

でもですね、最近は「竹瓦かいわい路地裏散歩」なんて少人数参加型ツアーもあってね、ガイドさんがいろいろと案内してくれるそうですよ。俺がさっきから風俗街だのなんだのばっかり書いているから誤解されそうですけど、竹瓦小路アーケードは現存する日本最古のアーケードであったり、そのほかにもいろんな見どころがあって面白いと思いますよ。


そんなこんなで竹瓦温泉をあとに駅に向かってテクテク歩き、駅前高等温泉の前を通ると、なにやら工事が行われていました。新たな泉源でも掘削中でしょうか。なお営業は風呂も宿泊も通常通りだそうですよ。




【5】豊山荘さんへ

駅に着きロッカーから荷物を取り出し、別府観光ではいつもお世話になっている観光案内所へ。これから向かう旅館「豊山荘」(ほうざんそう)さんへのバスを教えてもらいました。結局、別のバスで行きましたけどね。というのも、案内所のスタッフさんは親切だから、最寄のバス停に停まる路線を教えてくれるわけですよ。駅西口の2番乗場のバスに乗って「ベネフィットフォーユー前」で下車、という具合にね。だけどこれは便が少ないんです。ところが明礬温泉行きのバスに乗って坊主地獄で降りても、数分歩くだけで到着するわけですよ。電車と違ってバスはわかりにくい。だけど別府ではバスがとっても便利。これはもう、慣れるしかないでしょうな。「よくわかる 別府バス路線図」なんてのがあれば(あるのかもしれないけど)、有料でも売れると思うんですけどねぇ。バス路線図ってのは地図とは違うじゃないですか。もっとこう、地図に路線図とバス停を落とし込んだ、そういうものが欲しいんですよね。

さてバスで揺られること15分ほど、坊主地獄で下車して徒歩で2分ほど南下、お目当ての豊山荘さんに到着。背中の荷物が重いぜ。



立ち寄り湯に入りたいことを伝えたところ、大浴場(それほど大きくはないですが)が混んでいるということで、ロビーでしばし休憩。15分ほどしたら「そろそろ入れますよ」ということで、入湯料を支払い、無事に入湯できました。ここはたしか日祝は立ち寄り湯はやっていないはずなので、ぜひとも今日(土曜日)入っておきたかったんですが、なにせ到着したのが14時すぎ。立ち寄り湯の営業は15時までだから、入れなかったらどうしようと多少焦っていたのです。

ところで、なんでここのお湯に入りたかったかというと、中性~酸性のお湯が多い別府では珍しく弱アルカリ性のお湯なんです。アルカリのお湯は入ると皮膚がヌルヌルして気持ちがいいんですよね。ご存知の方も多いと思いますが、これはアルカリ成分と皮脂が反応して石鹸のようになるためです(鹸化といいます)。泡立ちはしませんけどね。そもそも石鹸の起源が動物の油脂と植物の灰(アルカリ性)を混ぜたものと言われているくらいです。鹸化イコール皮脂が溶けて肌がきれいになるわけです。関西だと高槻の某スパ銭などでヌルヌルを味わうことができるんですが、惜しむらくは大阪府内の施設ゆえに塩素消毒が行われていること。しかもアルカリのお湯は通常よりも多めの塩素をぶち込まないと消毒効果が期待できないと言われているので、風呂場がとても塩素臭いのです。良いお湯だけに、あれは本当に残念。

なお、立ち寄り湯をやってるくらいだからお風呂も立派できれいなんだろう、と思ったあなた、残念ながら答えはNOです。いや、決して不潔とかいうわけじゃないんですが、別府のお風呂は地味なところが多いです。これはあまりにも人々の生活に温泉というものが溶け込みすぎていて、他の温泉地のように「特別なもの」という感覚が少ないからだと思っています(※)。どこにでも温泉があるからね。豊山荘の大浴場も、風呂の作りや浴槽だけ見たら、西宮の双葉温泉とかの方がよっぽど立派ですよ。俺のような泉質第一主義の人間には問題ないのですが、大きな露天でゆっくりしたいとかいう人には物足りないかもしれません。

※)別府温泉保養ランドの休憩所には別府に関するいろんな記事が掲示しているんだけど、その中のひとつ、どこかの学者さんだかの印象的な言葉があります。

「別府八湯は恐るべき温泉地で、たとえて言うと他の温泉地は『温泉』という小さなダイヤモンドをうやうやしく床の間に飾り立てている。一方、別府という屋敷では庭の砂利が全部、ダイヤモンドなのである」

まさに別府という温泉地の特長を的確に言い表した言葉だと思います。

さてさて、15時になったので風呂から上がりましょう。スタッフの人に「ありがとうございました、また来ますね」と挨拶し、重い荷物を背負って坊主地獄のバス停まで歩いて戻りました。

バス停脇にも石仏が。国東半島に代表されるように、大分は石仏が多いのかな?俺は宗教に疎いからよく知らないけど。




(続く)

別府の旅_2015.09.19~21_初日_その1

2015年10月05日 02時49分43秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
せっかくだから別府2泊3日の旅を時系列的に振り返ってみたいと思います。本当はその前の別府や出雲/松江、醒井のことなども書きたいのですが、なかなか時間がなくて。

とりあえず1日目までは書いた。


【1】シルバーウィークのプランニング

俺の休みはカレンダーどおりなので、19~23日の5連休。せっかくだから自転車でビワイチ(琵琶湖一周)しようと思い、9月7日(※)にネットで宿を探したところ滋賀県内全滅。マジか。土曜の晩に輪行で大津に行き1泊、日曜の朝イチで出発して夕方に宿に戻り1泊、そして翌朝に輪行で甲子園口に戻る、というプランだったのですが・・・さすがにこの時期からの予約は厳しいのかな。それにしたってSWとはいえ、ホテルから旅館に至るまでひとつも空いてないとかビックリ。ほんとビックリしちゃう。お前ら、滋賀県にそこまで興味ないやろ!?w

※)こんなに計画が遅くなったのは、家族でどこか行くかどうか、妹のスケジュールと調整していたからです。結局この日になってどこも行かないことが確定したというわけ。

ということで、次に考えたのは奈良の十津川温泉バスの旅。十津川は全温泉全宿が源泉かけ流し宣言をしており、温泉好きには人気があります。ただ、秘境と言っても差し支えないような場所なのでこういう時くらいしか行けない。ところがこちらも満杯。うーむ。まあここに来る人たちは、温泉以外にも「谷瀬の吊り橋」を渡りたかったり、第一候補として選んだ人も多いのでしょう。

となると、ここはやはり別府やな!困った時は別府や(笑)。せっかくだから今回は2泊くらいしよう!

となりました。

しかしこれが、フェリーが無いのよね。いや、あることはあるんよ。行きはね。だけど帰りがない。絶賛キャンセル待ちですわ。なんやねん、行く人より帰る人の方が多いんか?人口流出か?

というわけで、リッチに電車としました。「往路フェリーに復路電車」などいろいろ考えたのですが、時間と費用とのバランスを考えたら、九州往復きっぷがベストでしょう(※)。後から考えればバスという手もありましたが、この段階ではすっかり忘れてました。

※)J-WEST会員なら14日前予約で更に安くなるみたいです。

さて電車を予約する前に、まず宿を取っておかなければなりません。しかし困ったことに、なんと別府すら連泊できる宿がない!別府の街の規模(大小300以上の宿泊施設があり年間250万人近い宿泊者数がある)を考えたら、少しくらい空いていてもいいだろうに。それが少なくとも楽天トラベルでは空室ゼロ(19日から2泊)。全国の温泉好きがここぞとばかりに押し寄せるんだろうな。

駅前のカプセルは19日のみOK。だけど20日は泊まれない。困ったものだ。余談ですが、ここは別府らしく大浴場が天然温泉ですよ。

そこで、ネットには載っていなかった駅前高等温泉に電話。じつは元々ここに泊まりたかったのです。2階が宿泊施設になっており、個室で2,500円程度、広間の雑魚寝だと1,500円程度の激安価格で泊まれるんだけど、ダメだった(19日は個室満杯で広間は確約できず。20~21日は個室満杯&広間は団体さん御一行)。残念。しかしここのスタッフは、こないだ入湯した時もそこはかとなくは感じましたが、対応がツレナイ&そっけないなぁ。

困りましたな。どこか連泊できるところはないものか・・・と、考えることしばし。。。

そうや、鉄輪の「かしま」は空いてないかな!?

かしま。仮死馬でも瑕疵間でもなく、貸し間。

簡単にいうと自炊のできる湯治場的な宿泊施設で、部屋と布団と調理器具は貸しますよ、寝間着と洗面用具は持ってきてくださいね、というもの。鉄輪温泉には何軒かあるようで、1泊利用から長期滞在まで様々な客が訪れます。鉄輪の貸間は台所に地獄蒸し設備が完備されているようで、宿泊客は好きな食材を買ってきて地獄蒸しにして調理するらしい(普通のガスレンジもあるので、油さえ用意すれば炒め物なども作れる)。

それにしても、湯治場というと山奥のイメージですよね。代表的なのは玉川温泉でしょうか。ですが鉄輪温泉は、地獄めぐりを擁する別府八湯の中心エリア。そんなところに普通に湯治場があるあたり(※)、日本最大の温泉地の懐の広さというべきか。

※)まあ、鉄輪はもともとそういう温泉場なんですけどね。

で、最初に電話した双葉荘さんは残念ながら期間中満室とのこと。おおう。気を取り直して2件目は陽光荘さん。駅前のカプセルと併用も考えて、「20日だけでも空いてませんかね?」と伝えたら断られました。そこで「本当は19日、20日と2泊したいんです」と言ったら、しばし待たされた後「エレベーター無しの3階の部屋で、エアコンもありませんけど、それで良ければ」とのお返事が。もしかしたら、かわいそうに思って普段使っていない宿一番のクソ部屋を解放してくれたのかもしれませんが(笑)、それで充分です。今の季節ならエアコンもいらないだろうし、少なくとも扇風機はあるようです。ありがたい。これで連泊できる。

ちなみにお値段は、1泊のみだと4,000円、連泊だと1泊3,500円。

陽光荘 オフィシャルウェブサイト
http://www.coara.or.jp/~sanken/labo/ronbun_3.html

さて、宿を押さえることができたので次は電車。一応常時チェックしてはいたのですが、これまた結構厳しくて、のぞみは朝イチから埋まっており、ひかりの喫煙席くらいしか空いていません。まあ喫煙者なのでそれは構わないんですが、乗車時間が長いのは辛いな。そして小倉からのソニックも指定席は満席。指定に乗ろうと思えば小倉駅で1時間半くらい待たなければならない。というわけで、指定は取りませんでした(※)。

※)ウェブをチェックして空席が出たら取ろうと思ったのですが、結局最後までキャンセルは出ず。


【2】装備等の準備など

さて、次はどの温泉を巡るか。1日目と3日目は軽くして、2日目をメインにしましょうか、って、まあそれが普通ですわな。というわけでリサーチしていたら、別府三大秘湯というのがあることを発見。といってもめちゃくちゃ辺鄙なところではなく、近くまで車で行けるし、歩いても回れるらしい。よし、メインはこれにしよう。いろんなブログなどで体験記を読み、Googleマップで正確な場所と順路を確認、それをもとに今回の2泊3日に必要な装備を想定。

まず靴ですが、遠距離の電車旅には車内用にサンダルを持って行くことにしています。やっぱり足が楽なんですわ。で、靴なんですけどね、現地では歩くことが多いから、基本スニーカーかトレッキングシューズ。本当に楽なのは底が厚めのジョギングシューズなんですが、これは服とのコーディネートがなかなかに難しい、時もある。まあ俺はいつも同じような格好してるんですけど。

さてトレッキングシューズといえば、長年愛用していたメレルのカメレオン2が今年の春に寿命を迎え(ソールもサイドもゴムがボロボロで防水性ゼロに)、同じものを買おうと思ったら、時代は流れゆくもので、カメレオン5になってました(笑)。2はミリタリーテイストが漂っていたのですが、5はツルンとした小ざっぱりデザインになり、イマイチ好きになれない。

というわけで、同じくメレルの「モアブ MID GORE-TEX XCR」を購入。実際にプロ(軍人)が使ってたりもするそうな。ところが使用して気付いたのですが、なかなか足の疲れる靴だなぁ、と。いろんなところが痛くなる。デフォルトのインナーソールがマックソ(MAX糞)なのもあると思う。したがって前回の別府も出雲も醒井も、カメレオンのサブだったニューバランスの503を履いたんですが、別府ではモアブを履くことに。というのも、別府三大秘湯巡りについては、俺は移動手段が徒歩しかないから、林道や砂利道など文字通りのトレッキングをしなければなりません。おまけに道をショートカット(※)するために草の生えた山の斜面を数十メートル登る必要があるっぽい(結局登らなかったんですが)。503でも問題ないかとは思いますが、ミッドカットのモアブ方が良いだろうと。インナーソールは奮発して2,000円もするウォーキング/トレッキング専用品に交換しました。これで準備O.K.。

※)1時間以上の時間短縮になります。

トレッキングだとズボンも発汗性などちゃんとしたものが良いだろうとアウトドア店に行ったら、店員絶賛のマーモットの「KIMU HALF PANT」 がセールで30%OFFだったので購入。問題はタイツを履くかどうか。斜面がもし草ボーボーなら素足だときついだろう。というわけで、ドンキで夏用のコンプレッションタイツ(季節の端境期なので798円と激安)を購入。

秘湯巡りでは身軽な恰好をしなければ、というわけで、リュックは自転車のロングライドでも使っているノースフェイスのトレラン用。ただこれ、5Lしかないんだよね。山の中に自販機なんてないから水分は1Lくらい持参しなければ不安(運動による発汗に加え、入浴もするから)。となると7~8LくらいあればBEST・・・なんですが、ペットボトルではなくハンディパック飲料とすることでなんとかなりそう。

あとは厚めのアンクルソックスと、安物の携帯ウィンドブレーカー(1,580円)も購入。自転車用のウィンドブレーカー(的なもの)は持っているけど、リュック容量の関係で、もっとコンパクトにたためるものが欲しかった。これは350mL缶サイズになる優れもの。

それ以外に、野湯のすべてに洗面器があるかどうかわからないので、コンパクトに畳めるソフト手おけを東急ハンズで購入。ついでにタオルもかさばらない薄手の手ぬぐいタオルを購入。無地の白か紺、もしくは黒が欲しかったんですが売っておらず、くまモンの焼酎柄をチョイス。大分行くのになんで熊本なんだよというツッコミは無しで。

さあ、これだけ準備したらバッチリだろう、問題は俺の体力だけですね。

本当は斜面用にピッケルとか、あとはトレッキングポールとかあればいいんでしょうけど、斜面登るためだけにピッケル用意するなら斜度の緩いところを探した方が賢い(笑)。そもそも予算がないです。登山用具って高いよね。ピッケルもポールも安いので1万円くらいするじゃないですか。

なお、このあたりは以前にこういうことがあったので、ピッケルみたいな凶器のようなものを持って歩いていたら高確率で通報されるに違いない(ってか、ピッケルって、基本的に冬山用でしょうし、そうでなくてもド素人がいきなり使うと自分が大怪我しそう)。

というわけで、装備はこうなりました。

■衣類(19日に着ていくものは除く)
▽ジャージ上下×1着
▽ハーフパンツ×1着(山歩き用)
▽ハーフパンツ×1着(部屋着兼寝間着)
▽ポロシャツ×1枚
▽Tシャツ×9枚(部屋着兼寝間着含む)
▽コンプレッションシャツ×1着
▽コンプレッションタイツ×1着
▽パンツ×2足
▽靴下×2足
▽ハンカチタオル×2枚
▽携帯ウィンドブレーカー×1着
▽手袋(自転車用のフルフィンガーメッシュを流用)
▽帽子
▽サンダル
▽トレイル用リュック

■風呂用品
▽手ぬぐいタオル×1枚
▽フェイスタオル×1枚
▽ナイロンタオル×1枚
▽洗顔クリーム
▽ソフト手おけ

■その他
▽財布
▽スマホ
▽バッテリー
▽別府八湯温泉本
▽別府八湯温泉道スパポート
▽秘湯地図
▽ボールペン
▽歯磨きセット
▽糸ようじ
▽使い捨てT字カミソリ
▽ヘアスプレー
▽制汗スプレー
▽ティッシュ
▽ウェットティッシュ
▽割りばし3本
▽マグカップ(金属製)
▽ハンディパック飲料(300mL)×4パック
▽エネルギー系ゼリー×1パック
▽プロテインバー×1本
▽ペットボトルの白ワイン750mL(新幹線のお供に)×1本
▽調味料(醤油100mL、ポン酢200mL、マヨネーズ小チューブ、塩少々)
▽折り畳み傘
▽携帯灰皿

結構なボリュームだな!ミレーの40Lのリュックに無理やり詰め込・・・めなかったのでグレゴリーの60Lダッフル登場。「Tシャツ9枚とか持って行きすぎやろ!」と突っ込まれそうですが、日中は歩き回って汗をかくし、そもそもこれには部屋着兼寝間着も含まれますから、これくらいは必要でしょう(※)。なおグレゴリーのダッフルは外側に小ポケットなどありませんから、財布や携帯などはウェストバッグに入れました。

※)結果的にジャージとコンプレッションシャツ、ポロシャツそしてTシャツ4枚は使わず。ナイロンタオルも使わず。ハンディパック飲料は万が一現地で売ってなかったらと思って用意したのと、調味料は買うのももったいないから小分けボトルに入れたものを持参したんだけど(マヨネーズは小さいのを百均で買った)、そういうのが無ければミレーのリュックに収まったかもなぁ。なんせジャージがかさばりすぎた。


(続く)

今回最後の温泉

2015年09月21日 19時17分33秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
実に何年ぶりかにスタバったあとは別府温泉エリアをひたすら歩いて散策していたら、胸がムカムカ気持ち悪くなってきました(嫌なものを見たとかではなくて、純粋に体調不良)。汗が止まらない。

というわけで、とにかく汗を流したいんですが、ここで入浴すると更に体調悪化しそう・・・温泉だけに「負のSPAイラル」といったところでしょうか。ここ笑うところですよ。とにかく循環は宜しくないのです。しかしこの気持ち悪い感じを汗とともに掛け流してしまおうと、駅から徒歩15分の距離にある共同湯の天満温泉へわざわざ行ってきたという温泉脳。なぜしんどいのに往復30分も歩くのか。なぜ選り好みをするのか。

だってどうせならまだ入ったことがないとこに行きたいじゃないですか。

まあ若干スッキリしたので結果オーライ。

さて、電車に乗るまでに時間があるから晩飯を食べよう・・・高等温泉の近くに美味しそうなラーメン屋があったな・・・でもまた汗かくなぁ・・・駅のお店で冷たいうどんでも食べようか・・・あら、満員やがな・・・

というわけで、同じく駅のパスタ屋でチーズのトマトクリームパスタを注文。身体が欲していたのか、塩を多めに掛けて頂きました。美味しかったですよ。別府らしさどころか九州らしさすら皆無ですが。

しかし、なんかまだスッキリせんなあ。今の気分をひとことで言うなら「ジョルトコーラを点滴してくれ!」って感じ。

さて、そろそろ土産物でも買いに行きますか。

今日はハードではないけどダルい

2015年09月21日 15時50分31秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
今日はゆっくり寝て宿の風呂に入って10時にチェックアウト。鉄輪蒸し湯にある無料の足蒸しを体験して、別府駅に移動。

本屋で衛藤美彩さんの特集が載っている雑誌「OVERTURE」を購入し、コインロッカーに荷物を預けようとするもすべて埋まっていたためヤマト運輸さんに預ける。

そのあと駅前の市場を見学したり昼御飯を食べようと街をブラブラしたり。なにを食べようか大いに迷ったのですが、結局たまたま通りがかった「遊吟」という蕎麦屋でりゅうきゅう丼とレモンチューハイ。こちらのお店、かなり美味しいですよ。蕎麦も食べたかったけどお腹一杯になりました。残念。

食後はまた街をブラついてビーチで日光浴している外国人など眺めつつ(笑)、どこか温泉に入ろうと温泉本からビックアップした「悠彩の宿 望海」さんに電話。

「今日は立ち寄り湯はいけますか?」
「はい、お入り頂けます」
「別府タワーのお近くでしたよね」
「はい、今どちらにいらっしゃいますか?」
「今はビーチにいます。えーっと、望海さんというホテルの横ですね。ん?あれ?望海?あ、目の前ですね」

決してわざとボケたわけではなく、本当にボケボケでした。というわけでフロントのとても感じのよい女性にスタンプを押していただいたあと、屋上にある露天風呂で別府湾を眺めながら小一時間ほど入浴&日光浴。

今日は微妙に体調が良くないせいか風呂上がりはなぜか異様に疲れた気分になり、甘く冷たくコクはあるけどサッパリしているものが飲みたくなり(つまりはコーヒー牛乳系ですな)、超久しぶりにスタバに行ってキャラメルマキアートのアイスの一番デカいサイズを頼んで・・・今飲み終わりました(笑)

さてこれからどうしましょうかね。晩飯までまだ2時間ほどありますぞ。もう1湯、どこか入りましょうかね。

今回の秘湯

2015年09月21日 00時00分58秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
今日の秘湯めぐりは天気も景色も良く、自分的にはやたら運動をしたことも含めて達成感はありますが、もう一度行くかと言われたら、最初に訪問した鶴の湯以外は、たとえ車があっても二度と行かない(笑)。あとの2ヶ所(厳密には3湯)はどうも・・・。いや、あくまでも好みの問題ですよ。俺が決して「秘湯マニア」でないだけで、好きな人にはたまらんのかもしれない。

ひとことで言うと、俺は植物性堆積物のある温泉ってあまり好きじゃないんですよね。それ以上は言いませんが。

でもこういう露天風呂ってのは地元の愛好家の人がこまめにメンテナンスしてくださっているから維持できているわけであり、だからこそ俺みたいな旅行客でも入らせて頂くことができるわけで、とてもありがたいことだと思います。

鶴の湯に関しては比較的市街地から近いこともあり、常連さん達の社交場みたいになってますから、ルールには従ってくださいね。俺もいろいろ教えてもらいました。それさえ守れれば、お喋りも楽しい素晴らしいお風呂です。熱いけどね(笑)

余談ですが、俺は温泉に入ると基本的にお湯の味を確かめるのですが、今回はいろいろとあって、つまりは自然豊かなところには生き物(生きていたり死んでいたり)・・・いや、これ以上は書くのやめとこ(笑)

ま、ちょっと舐めるくらいなら腹など壊れることはないとだけ書いておきますが、俺だってカエルの死体や生きたボウフラたちと一緒に入浴したのは人生初ですよ。だってまさか泥の中にボウフラ湧いてるなんて入るまでわからないじゃないですか。岩陰から半茹でのカエルが姿を現すとかさ。どこのお湯かは書きませんが(笑)

あと今回のお風呂ですが、鶴の湯はともかく、他の2湯については、女性が単独で訪れることはやめておいた方が賢明です。混浴だから、とかいう理由ではなく、数年前にこのエリアで痛ましい事件があったので。被害者は一人で秘湯めぐりをしていた女性です。

画像は、ちょっと見えにくいでしょうけど、その注意喚起を促す看板です。

日焼け

2015年09月20日 20時58分41秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
今、ふと自分の腕を見てみたら、妙に日焼けしてるような気が。たしかにところどころ熱を帯びております。

よくよく考えたら、山って紫外線が強いんですよね。

まあとにかく景色は抜群でしたわ。特に鶴の湯の裏手とか、ヘビん湯から戻ってきて鶴の湯の斜面の上あたりから別府湾を見おろしたり。画像は鍋山の湯に行く道から見上げた山。汗はたくさんかいたけど気持ちよかったです。

短期熟睡

2015年09月20日 20時27分58秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
きっちり2時間眠っておりました。

そして今頃、部屋に内鍵があることに気付きました。

掛けずに寝ても特段問題はないのですが、女性宿泊客とかは安心しますよね。

さて・・・明日の予定を考えなければ。20時前のソニックに乗るから18時には別府駅周辺に着いて晩御飯なんですが、それまでどうしますかね。どのみち荷物が重いから、10時までにチェックアウトしたあと、どこかのコインロッカーを借りてそこを拠点に行動することになりますが・・・

別府温泉(別府八湯の別府温泉、つまり狭義の別府温泉)の共同湯めぐりにするか、せっかくだから鉄輪の共同湯めぐりか、保養ランドに行くか。迷うなあ。

次は

2015年09月20日 08時41分42秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
次は「ヘビん湯」というところに行きます。

グーグルの地図通りに行くと来た道を戻ったりなんだりでしんどいので、この斜面を登れば1時間のショートカット・・・と思ったんですが、斜度キツすぎ(笑)。入湯してた地元の常連さんに教えてもらったコースで行こうかと思います。

鶴の湯

2015年09月20日 08時36分50秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
今日は別府三大秘湯めぐりです。まあ秘湯と言っても近くまで車で行けるんですが、俺はオール徒歩です。

朝7時に宿を出発して、舗装路をひたすら登ること40分ほど。到着したのは「鶴の湯」。硫化硫黄の香りがする弱酸性の透明のお湯です。お湯の温度は源泉48度だそうで湯船は入ったときは46度でした(温度計が置いてた)。

熱いけど気持ちよかったです。折り畳み式の手桶を持参しましたが、洗面器も置いてました。

谷の湯と夜の鉄輪

2015年09月19日 23時03分49秒 | 温泉/温泉銭湯/銭湯/スーパー銭湯
昨晩は国会中継で民主党の糞っぷりを観ていたらそのまま朝まで起きてしまったので睡眠不足。とりあえず安保法が成立してなにより。というわけでビール飲みつつ飯を食っていたらしんどくなってきてしばし仮眠。目覚めたら21時前です。

飯をさらえて食器を洗い、さてどうしようか。寝る前にひとつくらい共同浴場に入らせて頂こうか。この時間ってどこか開いてるのかな・・・と調べてみると、宿の近くにある「谷の湯」が21時30分までやっているらしい。

ということでタオルを首に掛けてポケットに小銭だけ入れて短パンサンダル履きでプラプラ行ってきました。

こちらは行ってみるとわかりますが、お湯代の支払いなど非常に合理的なシステムになっておりまして(笑)、俺が行ったときはおばちゃんがガラス戸の向こうで寝転がってテレビを観てらっしゃったので、塩ビパイプに100円玉を2枚入れたらその先にあるお皿にお金が落ちていき、ガラスのコップの中にある50円玉をお釣りとして1枚頂き、持参した温泉パスポート(スパポート)にスタンプを押して、たまたま目が合ったおばちゃんにご挨拶して、浴室に入りました。ってなんのことやら(笑)

浴室は脱衣場一体型で、不動明王様が睨みを効かせるシブいところでした。温泉分析表もありましたが、他の利用者もおられたので撮影はせず。pH4台ですが泉質は比較的マイルドな塩化物泉でした。

そのあと夜の鉄輪を散歩。門限は23時なのでゆっくり回りました。ここは温泉街つまり観光地ではありますが地元の方も普通に生活されているわけで、この絶妙なバランスに加え自分の泊まっている宿が貸間なこともあり、なんともいえない下宿気分を味わえるというか、観光客なのに妙な生活臭を我ながら醸し出しているというか、なんというか、なにが言いたいのやら。とにかくその渾然一体感がたまらなく素晴らしい。

鉄輪は路地のあちこちから温泉の蒸気が噴き出していて歩いているだけで嬉しいんですが。夜は湯気にライトが当たり昼間とは異なる風景が楽しめます。特に谷の湯の裏手(つまり「湯けむり通り」沿い)にある「地熱観光ラボ縁間」のイチゴ栽培施設の緑色のライトがサイエンスな空気ビンビンでワクワクしますよ。

そして猫が多い。猫好きにはたまらない。冬でも比較的温かいので定住する猫が多いんですと。納得ですね。

さて、今から持参した安ワイン(こんなものまで持ってくるからカバンが重いんだよな)を飲みながらテレビでも観ますか。ちなみにテレビはコイン式で2時間100円です。