JTマーヴェラスと高木理江選手 その③

リエの魅力を語れば、ファンだから話は尽きないのですが、まず「真面目で努力家」という点があげられます。身長が武器でもあるバレー選手の中で、リエは176cmと決して高くありません。技術とスピード、そしてセンスでそれを補うタイプです。日々の練習や努力が、それを支えているんですね。選手なんだし練習するのは当たり前やろ、と言うのは簡単ですが、リエはマーヴェでも一番練習するそうです。自分の足りない部分や、競争の厳しいVリーグで生き残っていくために必要なことを、きっちり理解している選手だと思います。

2つ目は、プレーを見ていて気持ちがいいこと。キビキビしていて、いつも一所懸命です。プレーの随所にセンスが感じられ（俺はバレーど素人ですが、それでも伝わってくる）、見るたびになにか新しい発見があるということ。本人のセールスポイントでもあるスピードを活かした速攻と、堅実なレシーブは一見の価値ありです。

3つ目に謙虚なこと。バレーの試合では、試合後にチームのバスが発車するまで、若干の時間的余裕があり、ファンにとっては選手と交流できる貴重な場です。多くのファンは、そこでサインをお願いしたり、プレゼントを渡したり、写真を撮らせて頂いたりします。俺も時々話しをさせてもらうのですが、リエはことごとくコメントが謙虚です。これは他の選手にも共通するのですが、やはり一流の選手は人間的にも一流なんですね。

あと、余談ですが、笑顔が抜群に素晴らしい、というのも立派な魅力の一つでしょう（笑

そんなリエですが、Vリーグ終了後は、4月に近総（近畿6人制バレーボール総合　男子・女子選手権大会）、5月に黒鷲旗（天皇杯・皇后杯　全日本バレーボール選手権大会）、7月にはサマーリーグ予選、それらの合間を縫ってチームのバレーボール教室、テレビやラジオ出演（今年のマーヴェラスはマスメディアへの露出が多い！）、とフル稼働。特に若手主体で臨んだ近総とサマーでは、大きな声を出してリーダーシップを発揮するなど、すっかりチームの主要選手となった感があります。

ただ、今年も新しい外国人選手（パウリノ・エリザンジェラ選手）が入り、チーム内のポジション争いは熾烈です。マホがライトからセンターに戻ったので、リエがセンターからライトにコンバート、と思いきや（いや、つい最近までは実際にそうだった）、先日更新されたマーヴェ公式サイトではリエのポジションがレフトになっていました！ええ～？レフト！？ここ数ヶ月、ずっとライトのポジションをこなすリエを見ていた者にとっては、ちょっとした戸惑いです。たしかにレフトオープンも打てるでしょうけど・・・これはまあ、リーグが始まってみるまではわかりませんね。まずは1分でも長くコートに立つこと、そしてスタメン奪取を期待しています。


先般のワールドグランプリでの所属選手の活躍もあって、今期（12V）のマーヴェラスはリーグ1番人気のチームとなりました。前期（11V）では台風の目と称され、チーム史上最高の4位という結果を残しましたが、今期はそれ以上に優勝を狙える位置にあると思います。チームとしてはもちろんのこと、素晴らしい選手もたくさん揃っています。新たに寺廻さんが監督に就任され、新生マーヴェを指揮するその手腕にもファンは期待しています。来年の春は、勝利の美酒でリーグを終了したい！気合を入れてJTマーヴェラスと高木選手を応援していこうと思っています。