久々に新規記事を投稿します。といっても話題はかなり前のものですが。。。
みなさんもうとっくにご存知の通り、JTマーヴェラスから勇退選手が発表されました。江藤直美選手、朝倉香苗選手、平山恵選手の3人です。長い間、本当にお疲れ様でした!
[マーヴェ公式] 江藤直美選手、朝倉香苗選手、平山恵選手が勇退
公式HPの記事は少々寂しいですね。赤ロケみたいに1人1ページくらい使ってほしかったと思います。
江藤選手については他のメディアでも記事として取り上げられましたね。
元全日本の江藤が引退=女子バレーボール
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記事のUPが大変遅くなりましたが、気持ちを素直に書きたいと思います。もしかしたらご気分悪くする方もいらっしゃるかも。だから適宜スルーして下さい。
#1 江藤直美選手
ショウとメグの勇退については覚悟していましたが、ナオさんの場合は「信じられない」のひとことです。
これまでマーヴェの重鎮として、そして不動のセンターとして、その高い頂を堅持していたナオさん。ところが昨シーズンは序盤から不調気味で、途中交替を何度も経験しました。一度ベンチに退いてからのワンポイント起用もあった。こんなことはこれまでなかった。試合後にはバックステージで眼を真っ赤に泣きはらしたこともあった、とお聞きしました。
しかし日韓戦からはリエとともに眼の覚めるような活躍。まだまだやれるということを我々ファンに見せ付けてくれました。そして黒鷲が悔しい準優勝に終わり、でも俺はこれで「ナオさん、もう1年やってくれるな!」と思いました。
ところが結果はまったくの逆でした。
ナオさんは「マーヴェが優勝を狙えるチームになった」と思ったのかもしれません。もしくは「リーグ中のような経験を味わうのなら潮時かな」と判断したのかもしれません。
前者であれば、それはナオさんがいてこその話でしょうに。
後者であれば、日本バレー界のTOPを走ってきた選手ならではのプライド、と言えるでしょうか。
前者だったら「考え直してください」と言いたくなるけど、後者ならご本人の意思なのであきらめます。だから後者だと思っています。盟友の多治見選手が全日本に選ばれた・・・でもそれはナオさんの勇退とは結びつかない。どちらかといえば、それはナオさんにとっては発奮材料ですからね。
・・・いずれにせよ、ナオさんの勇退はチームにとって大打撃です。
戦力として、その穴を埋めるのは容易でないことは想像に難くありません。来シーズンは、その8割でも埋めることができれば上出来です。これはミヤビ・ヨウコ・ユキ(※)・エミ・チヒロの5人の能力云々といった問題ではなく、ナオさんの存在が大きすぎるのです。
(※)加古川のバレー教室の記事をご参照下さい。
相手にとって、そこにナオさんがいるだけでプレッシャーになる。スパイクコースが制限される。これは長身センターの特権ともいえます。それに加えてブロッカーとしての卓越した技術、そして経験。ナオさんは歴代ブロック本数のリーグ記録保持者です。
ナオさんはセンターにも関わらず、レシーブだって決して下手ではなかった。多分リベロ制が導入(1998年)される前からバレーをやっていた、というのが理由のひとつではないかと思います。当たり前ですが、リベロがいない時代には、誰もが後衛で残っていたわけで。
そしてナオさんといえばその凛としたたたずまい。このブログでは「エレガント」という表現を使ってきましたが、本当に素晴らしかった。招待試合などでお偉いさんのつまらない話が続いても背筋をピンと伸ばしてしっかりと話を聞かれていました。近総では進んで後片付けを行い、上海チームとの交流戦ではリエとともに真っ先に整列していた。こういった1人の社会人としての姿勢はマーヴェのほかの選手にも文字通り心から見習ってほしいと何度も思いました。
こんな偉大なプレーヤーの穴を埋めろというのはかなり酷な話で、こと現時点におけるセンタープレーヤーとしての能力を考えると、いくらミヤビ以下の5人が頑張っても、いかんともしがたい面もあります(くれぐれも、少なくとも来シーズンは)。
もちろんミヤビはじめ5人は、ナオさん2世になる必要などなく、それぞれの長所と「らしさ」を伸ばしながら頑張ってほしいと思います。
ナオさんは、その対角に入っていたマホとプレーヤーとしてのスタイルが似ていました。ペンシル系パワーレスの「いかにもブロッカー」というタイプ。そりゃ細かい部分は違いますが(Bクイックが必殺技のナオさんと、ライトオープンに特徴のあるマホ)、極端な話、ローテの位置が入れ替わっても特に問題はなかった。
これからは違います。どちらかといえば11V(ナオ-ハナ、もしくはナオ-リエ)に近いスタイルになると思います。マホの対角にどのようなプレースタイルの選手が入るのか楽しみでもあります。
ただ、我々も彼女たち自身もすぐに結果を求めてはいけない、と考えています。
って、さっきから大変失礼なことを書いているような気がしますが、本当にそう思っています。
だからこそ、5人の若いセンター陣を心から応援したいです。マホもセンター陣のヘッドとして、ますます責任感が強くなってくれると嬉しいです。
#11 朝倉香苗選手
いつも明るく楽しい選手でした。昨リーグ途中では入院もあったりでなかなか出場機会に恵まれなかったけど、いつも一緒に戦っていた姿が印象的でした。
2005年の黒鷲だったかなぁ、シーガルズに敗れた試合で、バスの窓越しにリエと話をしていたら、(背後を車が行きかっていたので)ショウが「後ろ危ないですよ」って言ってくれたんだよなぁ。それ以来「とてもいい人」というイメージをずっと抱いていました。
ショウはまだまだやれるはずだし、個人的にはショウにとっての地元チームある四国88で復帰してくれたら嬉しいなぁ、なんて思います。仕事との両立ですが、ショウは人間的に本当に素晴らしい選手だから、どこででもやって行けると思います。バレーを続けても離れても、ショウなら大丈夫。頑張ってね!
#12 平山恵選手
メグも気持ちを全面に出す明るい選手でした。ショウといいメグといい、マーヴェにとっては貴重な「守れる選手」がいなくなるのは不安です。
メグは打って守れるユーティリティさが魅力でしたね。ただそのどちらもが「まだもう少し」のレベルだったんだと思います。どちらかというと不器用なタイプだったけど、勢いに乗るとどんどん盛り上がっていく選手でもあったと思います。去年のサマーや昨リーグでの調子を見ていると「まだまだ成長する」と思っていたのですが・・・自分の決めた道なので、これからもメグらしく頑張って下さい。
そんなメグですが、先日、JTサンダーズの酒井大祐選手のサポート?としてバレー教室で講師を務めたとのこと。何年か前のインタビューで「将来は地元・田上で子供を教えたい」とかなんとか言っていたような気がします。マーヴェを辞めてもこのような形でバレーに関わっているようで嬉しいですね。
ナオさん、ショウ、メグ、これからの新しい人生を頑張って下さい。そして楽しんでください!本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!
みなさんもうとっくにご存知の通り、JTマーヴェラスから勇退選手が発表されました。江藤直美選手、朝倉香苗選手、平山恵選手の3人です。長い間、本当にお疲れ様でした!
[マーヴェ公式] 江藤直美選手、朝倉香苗選手、平山恵選手が勇退
公式HPの記事は少々寂しいですね。赤ロケみたいに1人1ページくらい使ってほしかったと思います。
江藤選手については他のメディアでも記事として取り上げられましたね。
元全日本の江藤が引退=女子バレーボール
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記事のUPが大変遅くなりましたが、気持ちを素直に書きたいと思います。もしかしたらご気分悪くする方もいらっしゃるかも。だから適宜スルーして下さい。
#1 江藤直美選手
ショウとメグの勇退については覚悟していましたが、ナオさんの場合は「信じられない」のひとことです。
これまでマーヴェの重鎮として、そして不動のセンターとして、その高い頂を堅持していたナオさん。ところが昨シーズンは序盤から不調気味で、途中交替を何度も経験しました。一度ベンチに退いてからのワンポイント起用もあった。こんなことはこれまでなかった。試合後にはバックステージで眼を真っ赤に泣きはらしたこともあった、とお聞きしました。
しかし日韓戦からはリエとともに眼の覚めるような活躍。まだまだやれるということを我々ファンに見せ付けてくれました。そして黒鷲が悔しい準優勝に終わり、でも俺はこれで「ナオさん、もう1年やってくれるな!」と思いました。
ところが結果はまったくの逆でした。
ナオさんは「マーヴェが優勝を狙えるチームになった」と思ったのかもしれません。もしくは「リーグ中のような経験を味わうのなら潮時かな」と判断したのかもしれません。
前者であれば、それはナオさんがいてこその話でしょうに。
後者であれば、日本バレー界のTOPを走ってきた選手ならではのプライド、と言えるでしょうか。
前者だったら「考え直してください」と言いたくなるけど、後者ならご本人の意思なのであきらめます。だから後者だと思っています。盟友の多治見選手が全日本に選ばれた・・・でもそれはナオさんの勇退とは結びつかない。どちらかといえば、それはナオさんにとっては発奮材料ですからね。
・・・いずれにせよ、ナオさんの勇退はチームにとって大打撃です。
戦力として、その穴を埋めるのは容易でないことは想像に難くありません。来シーズンは、その8割でも埋めることができれば上出来です。これはミヤビ・ヨウコ・ユキ(※)・エミ・チヒロの5人の能力云々といった問題ではなく、ナオさんの存在が大きすぎるのです。
(※)加古川のバレー教室の記事をご参照下さい。
相手にとって、そこにナオさんがいるだけでプレッシャーになる。スパイクコースが制限される。これは長身センターの特権ともいえます。それに加えてブロッカーとしての卓越した技術、そして経験。ナオさんは歴代ブロック本数のリーグ記録保持者です。
ナオさんはセンターにも関わらず、レシーブだって決して下手ではなかった。多分リベロ制が導入(1998年)される前からバレーをやっていた、というのが理由のひとつではないかと思います。当たり前ですが、リベロがいない時代には、誰もが後衛で残っていたわけで。
そしてナオさんといえばその凛としたたたずまい。このブログでは「エレガント」という表現を使ってきましたが、本当に素晴らしかった。招待試合などでお偉いさんのつまらない話が続いても背筋をピンと伸ばしてしっかりと話を聞かれていました。近総では進んで後片付けを行い、上海チームとの交流戦ではリエとともに真っ先に整列していた。こういった1人の社会人としての姿勢はマーヴェのほかの選手にも文字通り心から見習ってほしいと何度も思いました。
こんな偉大なプレーヤーの穴を埋めろというのはかなり酷な話で、こと現時点におけるセンタープレーヤーとしての能力を考えると、いくらミヤビ以下の5人が頑張っても、いかんともしがたい面もあります(くれぐれも、少なくとも来シーズンは)。
もちろんミヤビはじめ5人は、ナオさん2世になる必要などなく、それぞれの長所と「らしさ」を伸ばしながら頑張ってほしいと思います。
ナオさんは、その対角に入っていたマホとプレーヤーとしてのスタイルが似ていました。ペンシル系パワーレスの「いかにもブロッカー」というタイプ。そりゃ細かい部分は違いますが(Bクイックが必殺技のナオさんと、ライトオープンに特徴のあるマホ)、極端な話、ローテの位置が入れ替わっても特に問題はなかった。
これからは違います。どちらかといえば11V(ナオ-ハナ、もしくはナオ-リエ)に近いスタイルになると思います。マホの対角にどのようなプレースタイルの選手が入るのか楽しみでもあります。
ただ、我々も彼女たち自身もすぐに結果を求めてはいけない、と考えています。
って、さっきから大変失礼なことを書いているような気がしますが、本当にそう思っています。
だからこそ、5人の若いセンター陣を心から応援したいです。マホもセンター陣のヘッドとして、ますます責任感が強くなってくれると嬉しいです。
#11 朝倉香苗選手
いつも明るく楽しい選手でした。昨リーグ途中では入院もあったりでなかなか出場機会に恵まれなかったけど、いつも一緒に戦っていた姿が印象的でした。
2005年の黒鷲だったかなぁ、シーガルズに敗れた試合で、バスの窓越しにリエと話をしていたら、(背後を車が行きかっていたので)ショウが「後ろ危ないですよ」って言ってくれたんだよなぁ。それ以来「とてもいい人」というイメージをずっと抱いていました。
ショウはまだまだやれるはずだし、個人的にはショウにとっての地元チームある四国88で復帰してくれたら嬉しいなぁ、なんて思います。仕事との両立ですが、ショウは人間的に本当に素晴らしい選手だから、どこででもやって行けると思います。バレーを続けても離れても、ショウなら大丈夫。頑張ってね!
#12 平山恵選手
メグも気持ちを全面に出す明るい選手でした。ショウといいメグといい、マーヴェにとっては貴重な「守れる選手」がいなくなるのは不安です。
メグは打って守れるユーティリティさが魅力でしたね。ただそのどちらもが「まだもう少し」のレベルだったんだと思います。どちらかというと不器用なタイプだったけど、勢いに乗るとどんどん盛り上がっていく選手でもあったと思います。去年のサマーや昨リーグでの調子を見ていると「まだまだ成長する」と思っていたのですが・・・自分の決めた道なので、これからもメグらしく頑張って下さい。
そんなメグですが、先日、JTサンダーズの酒井大祐選手のサポート?としてバレー教室で講師を務めたとのこと。何年か前のインタビューで「将来は地元・田上で子供を教えたい」とかなんとか言っていたような気がします。マーヴェを辞めてもこのような形でバレーに関わっているようで嬉しいですね。
ナオさん、ショウ、メグ、これからの新しい人生を頑張って下さい。そして楽しんでください!本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!
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1ヶ月以上前に頂いたコメントに今頃スイマセン。ナオさんにはチームに伝授してほしいことがまだまだたくさんあったんですが・・・後任センターを育てるために1年間コーチ役で残ってくれというのも、まだまだ現役で活躍できる選手に対して言えることでもないし、なんというか・・・でもその分、残ったメンバーが少しずつ大人になるのかなぁとも思ったり。難しいですよね、世代交代って。いつかまたどんな形でもいいから戻ってきてほしいなぁ。それにナオさんのあの雰囲気は、現在のリーグの選手の中では唯一無二のものでした。気品があるけど棘々しさを微塵も感じさせないあのオーラ、なかなかあんな選手はいないですよね。好きだったなぁ。
マホ+5人の若いセンターには、頑張ってマーヴェの新しいセンターラインを形成してほしいですね。マホの対角ですが、こないだのサマー予選を見る限りは、うーん、ミヤビが第一候補っぽいですかね。あくまでも僕が見た感じですけどね。ヨウコ、ユキ、エミ、チーの短期間での追い上げも期待しています。
ショウとメグも明るい性格でチームに欠かせない存在だっただけに残念です。僕はまだいけるしまだ伸びると思っていましたが、自分自身で見切りをつけ、新しい道を歩むことも、また大切なことなのかもしれません。人様の人生にこんなことを言うのは失礼極まりないですが、チームの戦力面から見れば、2人の選択は間違っていないと思います(酷い言い方かもしれませんが、こないだのサマーを見て「2人の穴は埋まっている」と感じました)。新しい人生をのびのびと進んでいってほしいと思います。そして個人的には、しつこいようですが、ショウには四国88あたりで復帰してほしいと心より願います。メグは、えーっと、サマー予選のときに見た姿はなかなかいい感じでしたね(笑)。切り替えが早いのは何よりです。
ナオさんの引退報道が最初にあってから、一ヶ月が過ぎようとしているのにも関わらずやはり書くのは辛いですね。今月の月バレの記事を読んで、選手として続けるべきか引退すべきかで、悩みに悩んで引退を決意をしたのが、黒鷲後だったというのを知りました。自分の一番良かった時のプレーと、今の自分のプレーを比べてしまい、どうしても納得出来ず、もう一年続けたら自分の事が嫌いになってしまうかもしれないと思い、引退を決意したみたいです。もうこれに関しては本人の考え方ですので、他の人がとやかく言えることではないですね。まだまだ高いレベルでプレー出来ると言われ、強く惜しまれて引退する選手。燃え尽きるまで、とことん現役で戦うことにこだわり続ける選手もいます。後者はその選手達の練習への取り組み方、技術、物事の考え方、試合ではその選手がいるだけで心強くなると言った事等々、多くの事が若手選手及び中堅選手への素晴らしいお手本となり、周りに与える影響はとても大きいと思います。ナオさんは年齢を考えると後者の部類になるのかなと思いますが、素人の私からすると、本人の考えはともかく、ナオさんのプレーは明らかに前者だったと思います。でももう決めてしまったことなのでどうにもなりませんので、心から本当にお疲れ様でしたと言いたいです。今はゆっくり休んで頂き、新たなナオさんの姿をどこかでまた見せてほしいです。ナオさんがいなくなった事は、状況的にとても厳しいと思いますが、センターポジションの選手には、これを大きなチャンスだと思い、これまで以上に、熱心に練習をして精一杯頑張って頂きたいです。応援します。
ショウさん、昨シーズンは序盤こそ試合出場をしていましたが、中盤以降は戦列を離れるといったこともあり、大変悔しい思いをしていたと思います。しかしそんなところを見せずに明るく応援しているところが、素晴らしくもあり、寂しくも見えていました。とても残念です。マーヴェは素晴らしい方々ばかりですが、ショウさんは間違いなく、素晴らしい方々の中でも上位だと思います。これからどのような道に進むとしても、ショウさんの明るさや性格の良さは、どんな場面でも必ずプラスになると思います。頑張ってください。応援してます。
メグ。ショウさんにも言えるのですが、まだまだこれからの選手なのにと思ってしまいます。ロドリゲスさんの記事にもありますが、攻撃も守りも出来て上手いのですが、どちらも突出している訳ではないのでとても難しい選手だったのかなと。これからまだまだ上達していくと思っていた選手なので残念です。でもこれもメグらしいのかな。これからも様々なところで、バレーボールと関わりを持っていくのかなと思われますのでメグらしく頑張ってください。
三選手ともバレーボール選手として一般人では経験出来ない事を数多く経験したと思います。逆にこれからの生活では、バレーボール選手では経験出来なかった事、知らなかった事等沢山見えてくると思います。まずはこれまで出来なかったことを思いっきり楽しんでくださいね。大変お疲れ様でした。ありがとうございました。