東京都教育委員会は、50歳以上の教職員に対する退職勧奨の基準をマル秘文書で校長に送った。その中には「3歳以上の子供の場合で、育児を手伝ってくれる家族等がおらず、本人が育児を行わなければならない場合」「子に先天的、後天的な障害がある等、育児に特段の事情がある場合」という項目がある。 私は「3歳以上」と特別に年齢を限定する意味がわからない。50歳以上で3歳以下の子がいるケースは少ないだろうし、3歳以下だから育児の負担が軽いとは言えない。
それはともかく「育児は女性の仕事」とし、現実に女性側の負担となっている現状から、これらの項目が高齢単身の女性教員を狙い撃ちしていることは疑う余地がない。
「ババア有害論」を引用したり、「ああいう人(重度障害者)ってのは人格あるのかね」といった暴言を吐く人が行政のトップでいることと、この暴挙といえる基準があることは決して無関係ではないと思う。宮城・千葉・埼玉など逆のケースも同様、行政のトップの識見や姿勢は如実に弱者の処遇に反映する。しかし、それは個人の力量だけではなく、そういうトップを選出する民衆の力量の問題でもあるだろう。
障害児の親でもある教員を排除する感覚で「特別支援」教育ができるだろうか? わが長崎県はどうなんだろう? 思うことは多い。
それはともかく「育児は女性の仕事」とし、現実に女性側の負担となっている現状から、これらの項目が高齢単身の女性教員を狙い撃ちしていることは疑う余地がない。
「ババア有害論」を引用したり、「ああいう人(重度障害者)ってのは人格あるのかね」といった暴言を吐く人が行政のトップでいることと、この暴挙といえる基準があることは決して無関係ではないと思う。宮城・千葉・埼玉など逆のケースも同様、行政のトップの識見や姿勢は如実に弱者の処遇に反映する。しかし、それは個人の力量だけではなく、そういうトップを選出する民衆の力量の問題でもあるだろう。
障害児の親でもある教員を排除する感覚で「特別支援」教育ができるだろうか? わが長崎県はどうなんだろう? 思うことは多い。