障害児と学校 → 頑じいの歯ぎしり

障害がある子とない子と → 頑固爺の「ごまめの歯ぎしり」

鳩山さんの功績

2010年05月22日 | 平和
 沖縄の怒りが沸騰している。 昨年7月、衆院選前の遊説で沖縄を訪れたときに「最低でも県外」と期待を持たせておいて、今更「公約ではない」の「抑止力がなんとか」のと、お粗末な言い訳じゃ、沖縄県民が怒るのも当然である。
ところで、先日私の住む町の町内会定例総会があった。会の終わりに役員から、「訓練場分散について我が市の名前も出ています。つきましては、市の町内会連合会で『断固お断りの署名活動』に全市一丸となって取り組むことを決議しました。どうぞご協力ください」という話があって署名用紙が配られた。すると、やや歳を召された一人の女性が立ち上がって「私は署名しないし、署名を集める気もありません。『日本全体からお断り』ならわかるけど『我が町に来なければいい』なんて無責任でしょう」と発言された。
 すばらしい。何かとしがらみのある町内会でこんな発言をする女性が現れるなんて。(署名用紙をもらって帰って黙って捨てればいいさ)と思った自分が恥ずかしい。
「政治家は、実行がすべて。言うだけでできなけりゃ一文の価値もない」とも言える。けれど、鳩山さん以外に、国民全部に「沖縄県民だけに過重な負担はさせられない」と呼びかけた首相がいただろうか。鳩山さんは結果的には何もできなかった頼りない首相だけど、国民の「我が町にさえ………」というエゴを自覚させたことだけは確かだ。

焚き火2

2010年05月13日 | なし
「焚き火など、日常生活で通常行われるもので軽微なもの」は例外として認められるが、「庭先などで草木の焼却は」それに該当しないらしい。どうもこのあたりがすっきりしない。ひところ、庭先で焚き火をしていたらどこからか不明の(こちらの電話番号がわかるのだから近所の方だろうけど)電話がかかってきて「焚き火は禁止されているでしょう。止めてください。ガチャン(と切れる)」話は何人からか聞いたので、それが市民一般の認識ということなのだろう。で、最近は庭先から煙が出る光景はめったに見ない。

あいさつ青年2

2010年05月11日 | 障害児
ひさしぶりに彼に会った。彼は道を隔てた向こう側から私を発見して、「おはようございます」と声を張り上げた。道路を横断して近づいてから私は「おはよう。元気でしたか?」と声をかけた。しかし、いつものとおりもはや彼は私を一顧だにしなかった。そのまま飛び跳ねるようにすれちがって、バスターミナルのドアの向こうに消えた。と思うと、跳ね返るように現れて、すぐそばに止まっていたタクシーにぴょこんと頭を下げ「おはようございます」と叫んで、ふたたびドアの向こうに姿を消した。タクシーの中には、客待ちの運転手がいた。街を仕事場にしている運転手だから、私以上に彼を知っているだろうが、運転手は黙って彼を見ていた。返事をする暇もなかったかもしれない。
彼にあいさつを習慣づけた人には、街中だれもがだれにでもあいさつをする理想社会の幻があったのかもしれない、私にはちょっとわずらわしくもあるが。
宮沢賢治の作品「虔十公園林」の主人公は、死後「公園林」という形でその生き方を人々に認識させた。虔十のようにあいさつ青年の働きかけがそよ風になればいいな。