当店近くにある「天香山神社」
記録では天平2年(730)から崇拝されていたと残されている古い神社です。
延喜式には香山坐櫛真命神社(くしまみこと)とし元は大魔戸乃神社(おほまと)といったとされています。
橿原市市史によると「櫛真命」櫛→奇(くし)の仮字 真→兆(まち)の古語 ト事占兆を司る神 とされています。
本殿後ろに3つの屏風のような巨石があります。
波波迦の木(ハハカノキ)は神社境内にあり古事記によれば、この木の皮で鹿の骨を焼いて吉凶を占ったとされています。
波波迦は朱桜(かにはさくら、うわみずざくら)の事だそうです。
平成2年の大嘗祭(おおにえのまつり)「斎田点定の儀」の亀占に、天香山神社の波波迦の木の皮が奉納されました。
※大嘗祭(おおにえのまつり)は天皇が即位の礼の後、初めて行う新嘗祭。一代一度限りの大祭。
「天真名井(あまのまない)」→境内本殿右側にある湧き水(聖水)です。
古事記には天安河の宇気比(契約、うけい)の時、天照大御神が素箋鳴尊の十拳剣を天真名井で振りすすぎ三女神が生まれた。
また素箋鳴尊が天照大御神の八尺の勾玉を振りすすぎ五柱の男神が生まれたとあります。
ゆっくりと大和三山の1つ香久山を散策されてはいかがでしょうか。