祝言

２９日の日曜日甥の結婚式でした。

結婚するくらいの年の甥が三人おります。
いや、結婚しているのが既に一人おります。
さて、私はいくつでしょう？
私の年はさておいて…、当日は結婚式日和の穏やかなお天気でした。
若いカップルでしたが、場所は浅草の料亭。
これは本人達のたっての希望というより、新郎の母親である姉の希望…
と私はにらんでおります。

叔母にあたる私は普段の仕事着（Ｔシャツ＆黒ズボン＆エプロン）とはうって変って
既婚女性の第一礼装の黒留袖。レンタル品ですが…。
昭和初期に作られたアンティークものを借りました。帯は母親のもの。
場所が料亭ということもあり、着物姿の女性が結構いました。
着物は良いですね。場が華やぎます。

さて当日は朝９時に日本橋の遠藤波津子美容室に行き、髪をアップにしてもらいました。
美容師さんに「どんな感じにしましょうか？」と聞かれ
私「うーん、老け過ぎず、若過ぎず…お願いします。微妙な年なもので…」
ベテランの美容師さんだったので、笑いながらも「はい、かしこまりました」と
私を素敵なマダム（誰も言ってくれないので自分で言っておきます）
に仕上げてくださいました。
一度家に帰り着物を着まして、留袖なんて滅多に着れないから
記念に写真を撮りに行こう！と夫と二人で写真館に行きました。

着付けは先日の着物の件があるので、結構緊張しましたが、
夫にも手伝ってもらってなんとか出来上がり、写真館から車で浅草へ。
午後３時からの始まりでしたが、１２時前に着き何人かの着付けを頼まれ
留袖を着た私が、他人様を着付ける事に。
これがかなり疲れました。ふぅーーーって感じです。
留袖って重たいのです。しっかり締めたつもりの腰紐が
人を着付けている間に緩んできて自分の着ている着物の裾が落ちてきました。
こういう時は自分で直せるのが強みですね。

３時少し過ぎた辺りで結婚式が始まりました。
人前式という感じで式が執り行われました。
司会の人が「祝言」と言っていましたが、昔の結婚式みたいな感じですね。

浅草の料亭らしく、なんと芸者さんが来まして、「浅草太鼓」というものを
披露してくれました。なかなか見られませんからね、こういうもの。
綺麗どころにオジさん達も大喜び
私も何人かの芸者さんとお話しをさせてもらいました。
是非サロンにおいでくださいましと営業営業。
着物の話しで盛り上がりました。
紙切り芸人さんまで来まして、てんやわんやの大騒ぎでした。

新郎は最初のお祝いの言葉を頂いた時から、うるうるしてまして
最後の挨拶の時にも泣いてます。
参列者からは「新郎！しっかりしろー！！」なんて言われてました。
新婦の方がしっかりしてます。尻に敷かれるね、きっと。
なんだか可笑しくて可笑しくて、うるうるどころか大笑いしてしまいました。

疲れましたが、楽しい１日でございました。