好きなことをできる喜び かみしめ日記

夢を叶えるためには、もっと死にもの狂いにならなきゃね。
と自分に言い聞かせている LEEの徒然日記

叶えられた祈り

2012-12-08 22:46:10 | Weblog
本編は昨日読み終わってまして、今日、あとがきまで読みきりました。


うーん。面白かった、といえば、面白かった。かな。
すんごい面白いってわけじゃないのに、読むのをやめる気になれん。ってやつです。
文学小説、古典などを読むときにいつも感じるパターンですね。
永井荷風しかり、フローベールしかり。です。



内容は、一昔前のアメリカのゴシップです。
でも、1970年代、80年代のアメリカやヨーロッパの著名人をそんなに知らないので、名前を変えて登場させられると、全く誰のことかわかりません。
完全に分かったのは、ケネディの奥さん姉妹くらいですかね。これも、実名出してくれてたからわかったんですけど。


カポーティ自身は、プルーストの「失われた時を求めて」のアメリカ版をやりたかったらしいのですが、未完成なことも含めて、それは実現してません。
LEEは「失われた~」を読んでないので、何とも言えないのですが、編集とか訳者のあとがきを読む限り、そうみたいです。
もう、これは、カポーティーが、酒とドラックと名声に溺れちゃって、澄んでいたはずの目を濁らせちゃったからなんでしょうね。
堕落しきったハイソな人たちと同じ場に身をおいていても、汚れていない主人公に物語を語らせていくべき話なんでしょうが、なにぶん、主人公=カポーティがもう、溺れて汚れちゃってたからね。書いてる時期には。

ずっとシラフで、なんのプレッシャーもなく、自分で自分の首絞めるような発言とかもしてない状況下でこの話を仕上げて欲しかったなぁ。
残念です。

でも、面白かったのは、面白かったのよ。
特に最後の「ラ・コート・バスク」とか。
すごい観察眼やなぁ。と思ったし。
ああ、この感じ、書いてみたい。とかも思った。
内容っていうより、描写とか会話やな。そっちに惹かれた。
だからやっぱり、たとえシラフじゃなかったとしても、才能は発揮されるんです。
死ぬまで、すごい人やったんやと思う。


万人受けする本じゃないのは確かやから、思いっきりおすすめとかできないですけどね。



最近、読みたい熱が上がってるので、また何か買いたいです。
そう、買って読みたいの。
この本なんてさ、絶対図書館にあるやん。でも、買って読みたかったのよねー。
持ってたいの。
次、何にしましょうかね。
もう一冊カポーティにしようか、「若きウェルテルの悩み」にしようか考え中。
でも、本屋さん行ったらまた気が変わるかもー。
まあ、なんにしろ、買うのは20日くらいになると思うけどね。
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