【写真:手術後2回目の食事「五分粥」 2015年11月06日18時11分撮影】
入院・手術を題材とした記事が続きますが、ご了承ください。
8月下旬に「胆石症により胆嚢摘出を要する」と診断を受けたとき
主治医から、「手術までの食事の注意点」をアドバイスされました。
適度な運動も奨励されましたが、今回は食に論点を絞り展開します。
1.脂質の摂取を1日に「 30g以下」に抑えること
2.アルコールを控えること
3.カフェイン・刺激物(香辛料等)を控えること
4.21時以降の食事を控えること
5.食べ過ぎないこと
2~4はわかりやすいですね。でも、2・3は当初つらかったなあ。
4は職業がらなかなか厳しいものがありましたけれども。また、5は
無意識に…ということがあるので私にとって要注意です。ピンと来な
かったのは1です。「脂質30g 」っていったい…?
食品には成分が表示されています。例えば、カップラーメン。最近
流行りのがっつり系ではなく、昔ながらのその脂質は1個あたり15 g
から20 gです。サンドイッチなどの調理パンも、同じく10 gを超える
ものが多いですね。レトルトカレーも脂質は1袋10 g前後。てな感じ
でコンビニやスーパーで食品を購入する際に「成分表示」をしっかり
見てから購入判断をする習慣がつきました。
脂質を多く含むため控えたほうがよいのは「カルビ、トロ、さんま
生クリーム、マヨネーズ系」…、調理法では「揚げ物、焼き物」…。
外食は困りましたね。今では笑い話になりますが、揚げ物はころもを
はずして食べ、焼き肉はお湯に浸して食べていました。これも「胆石
発作」に対する恐怖と「体が一日も早くよくなりたい」という気持ち
からです。
このような意識と行動で脂質を控えた効果はあがったのでしょうか。
入院・手術前に会社の健康診断を受ける機会がありました。血液検査
の結果です。昨年と比較してみました。
検査項目名 2015年 2014年 基準範囲・適正値
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体重 71.6 83.9 ( 適正体重68 kg )
BMI 22.7 26.5 ( 25.0未満 )
腹囲 88.7 96.2 ( 85.0 cm未満 )
血圧 104/56 121/68 ( 収縮129未満, 拡張84未満 )
尿酸 6.2 7.1 ( 2.0 ~ 6.9 mg/dl )
総コレステロール 190 231 ( 120 ~ 219 mg/dl )
HDL-C(善玉) 34 39 ( 40 ~ 119 mg/dl )
LDL-C(悪玉) 128 140 ( 60 ~ 139 mg/dl )
中性脂肪 124 300 ( 30 ~ 149 mg/dl )
総ビリルビン 1.3 1.4 ( 0.2 ~ 1.1 mg/dl )
AST(GOT) 11 21 ( 10 ~ 39 IU/ l )
ALT(GPT) 10 28 ( 5 ~ 39 IU/ l )
ALP 294 286 ( 110 ~ 350 IU/ l )
γGPT 15 48 ( 5 ~ 69 IU/ l )
HbA1c 5.4 5.9 ( 4.7 ~ 5.5 % )
血糖 113 109 ( 60 ~ 99 mg/dl )
脂質異常(HDL-C )、血糖値は改善されておらず、メタボ状態であ
ることには変わりありませんが、尿酸値、肝機能関連と肥満はかなり
改善されたようです。脂質とアルコール摂取制限の効果でしょうか。
ただ、HDL-C が低いのは大問題で、継続的に手を打つ必要があります。
運動量は相変わらず不足状態ですが、食に対する認識を改めることで
このような効果が得られました。ご参考になれば幸いです。
今、こうして退院し療養生活を振り返っていますが、入院中、食に
関して印象に残ったことがあります。それは、研修医を引率している
先生のお話でした。
「食」は「人を良くする」と書くのですよね
皆さまは「食」をどのようにとらえ日々向き合っておられますか。
「好きなものを食べる幸福感」「好きなものを食べるために頑張る」
「食事している時間そのものを楽しむ」…。みな然りですよね。私の
場合、以前はそうでしたが、それに加え「日々自己責任で口にし体を
良くする」意識が加わりました。なんといっても、自分だけの体では
ありませんからね。その点を今回のことで痛感した次第です。
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