らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

4105.ザ・ビートルズ「REVOLUTION」のベースパートのコピー動画を観て

2025-01-11 | 12.THE BEATLES

 現在では、各アーティストの楽曲のレコーディングプロセスの記録は追跡可能かと思います。しかし、
1960年代の世界を席巻したザ・ビートルズの楽曲のそれはどうでしょうか。レコーディング・データなる
記録を示す文献がオープン化されていますが、解き明かされていない部分もかなりあります。「生き字引」
のポールやリンゴでもさすがにそれらをすべてメモリされてはいないでしょう。

 先日、1968年にリリースされた"REVOLUTION"のBASSパートをコピーしている動画に出会いました。
それはそれはとても興味深いものでした。だって1フレットにカポタスト(以下「カポ」と表記)を装着
して演奏しているんですもの。いい意味でびっくりです。そしてふと・・・。

 実際に4人はどのように演奏したのでしょうか(レコーディング・MV)

 あるいは演奏後技術スタッフがどのように編集したのでしょうか

 このあたりはいろいろと妄想が出てきそうです。

 さしあたって1番目に出てくる疑問は、この曲がどのキーで演奏されていたのか・・・です。現在流通
されているスコアには「B♭メジャー」、「Bメジャー」に分類されます。ようつべのコピー動画では「B
メジャー」で演奏されている方が多いでしょうか。感覚的ですけれど。

 私が中学生の頃、最初に"REVOLUTION"と出会ったのはレコードです。その時の再生装置(いわゆる、
レコードプレーヤーでターンテーブルにベルトを巻き付けモーターの駆動により回転させるやつの回転数
がやや速めでしたので、実際の音よりも半音高く再生されていました)の影響で、しばらくの間この曲は
「Bメジャー」かと思っていました。現在では「B♭メジャー」かと思うのですが、"TICKET TO RIDE"と
同様に微妙なキーにも聞こえます。もっとも、以上展開した「キー」とは作品としてのキーです。熱烈な
ビートルズファンの方々は、「低めにレコーディングしてテープ速度を調節してなんて彼等の常套手段さ」
「演奏時にギターのチューニングを上げ下げすることもあるよ」と宣うことでしょう。

 "YESTERDAY "のように、楽器(アコギ)のチューニングを1音下げて演奏された音源を、そのままの
テープ速度で編集したのでしょうか。しかし、"YESTERDAY "の場合は、キーFよりもキーGの運指で演奏
したほうがギターフォームはビートルズらしさ(Gフォームの2弦のD音)が出るのでチューニングを1音
下げるわけでして。では、"REVOLUTION"の場合はいったいどのようなマジックが展開されたのでしょうか。
ここで登場するのがご紹介する動画です。ベースが通常のチューニングでかつ1フレットにカポを装着して
演奏されているのです。

 "REVOLUTION"のオリジナルは、ホワイト・アルバムでリリースされた"REVOLUTION 1"です。この曲の
キー(作品としてのキー。レコーディングでの演奏、編集のプロセスは私には不明)は「Aメジャー」です。
スローなオリジナルをテンポ・アップしギンギンの装飾を施したロックに仕立てる際、もとの演奏フォーム
が踏襲されたことは十分考えられます。

 つまり、Aメジャーのフォームでの演奏を可能とするべく、レコーディングにて「B♭メジャー」で演奏
された・・・という仮説です。ちなみに、MVをあらためて注視しました。MVの中で、チラチラと見える
ジョンとジョージとコードフォームは、「Aメジャー」のようにも見えます。もっとも、ギターを1音上げて
チューニングしているかもしれませんけれども。これを契機にもっとよく視聴したいと思います。

 以上、だらだらと妄想を述べてきました。この動画がまたビートルズの楽曲の制作過程を探求する契機に
なったことは間違いありません。

 それでは、お聴きください。

Revolution (The Beatles - Bass Cover) 50th Anniversary



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