【ケロリンの桶】
先日、幼少時代を過ごした町を訪れる機会に恵まれました。最寄の
JRの駅から市営バスに乗ることおよそ10分。懐かしい町は、そこに
ありました。「ロンパールーム」をテレビで観ながら、手を「チュー
リップ」の形にさせおやつを受け取った幼稚園、みんなで歩きながら
通った小学校、土管で遊んだ公園、母親に連れられてイヤイヤ行った
歯医者さん、よく出前を注文した中華ソバ屋さん、そして父親に日曜
日になるとつれていかれた焼肉屋さん・・・。姿かたちは、すっかり
変わり「こぎれい」になっていましたが、みんなそこにありました。
なんだか、ほのぼのとしたうれしい気分になります。
「銭湯」があった町
しかし、悪ガキ連中と「遊んだ」あの銭湯は・・・?
すっかりと跡形もありませんでした。月極駐車場に様変わりした跡
を見つめていると、心にぽっかりと穴が開いたような空しい気持ちに
なりました。
しばし、超現実的世界へトリップしてみましょう。
わたしが幼少期を過ごした「1960年代後半から1970年代前半に至る
時代」では、持ち家の友達が少なく、みんなで銭湯に通っていました。
広い湯ぶね、広い洗い場を縦横無尽に走り回っては「きれいな模様の
シャツを着たおじさん」に、「よぉ~、ぼうずっ、威勢がええのぅ~
大きくなれよ」とドスのきいた声で励まされていました。
風呂からあがると、「かご」に脱ぎ捨ててある衣類を着用する前に
すっぽんぽんの状態で壜牛乳を買います。そして、これを扇風機の風
をうけながら「ハーキュリー」のように腰に手をあてて一気飲みする
のです。ああっ、なんと爽快なんでしょう。
・・・
あれから数十年。日本の住宅環境は様変わりしました。持ち家では
なくとも、アパート・マンションにバス・ルームが配置されるように
なりました。湯ぶねにどっぷりとつかるのではなく、シャワーでさっ
ぱり。欧米化です。今のこども達は、「銭湯」で横のつながりを持つ
機会が少なくなったことでしょう。そもそもその「銭湯」という場が
減少していますね。
TBSドラマの『時間ですよ』の世界をふと思い出しました。
銭湯・・・。
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北海道の銭湯料金は原油高騰で390円から420円に値上げしました。
そちらは今おいくらですか?
おお。今度「渡道」(!?)したら
確認せねば。
♪「キミのカー・ナンバー、1010~」
(フィンガー5風)
ナンバー、選んだんでしょ。そでしょ。ねっねっ!
(海野かつお風)
で。
東京都・神奈川県では
現行430円から450円になる見込みです。
銭湯の廃業が進んでいます。
東京都では1,000湯を割ったとのことです。
これも一世を風靡したアイテムと言えましょう。
「ケロリンの湯桶」とともに思い出すお風呂関係のグッズは
「貝印の安全カミソリ」と「ミカロン」です。
「松山容子さんのボンカレー」と
「由美かおるさんの蚊取り線香」
の看板をよく目にした頃のことです。