らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1011.継承という名の警鐘(日航機事故に思う)

2008-08-12 | 52.The Past
 毎年この日は、「あの年のあの出来事」を思い出します。ブログを
始めてから「#280」「#645」の記事で、その記憶を辿るか
のようにしたためてきました。そして、今年も・・・。

 1985年 8月12日18時12分20秒、日航 123便JA8119号機は3人の操縦
士と12人の客室乗務員、そして509人の乗客の合計524人を乗せて羽田
空港を離陸し伊丹(大阪)空港へ向けて離陸しました。

 18時24分35秒、大島と伊豆半島の間の相模湾上空を飛行中「ドーン」
という音とともに、客室高度警報音が鳴動しました。同機の垂直尾翼
に大きな損傷が発生したのです。これはトラブルであり、トラブルが
発生したということは「事実」です。以降の同機の状況については、
上記の時刻から墜落時の18時56分28秒までの「ボイス・レコーダー」
による記録とともに、「仮説」や「推測」を交えて、多くの著作物が
発行されています。

 事故調査委員会の『報告』が発行されても、いまだにくすぶり続け
ているのは、 123便が相模湾上空で「ドーン」という大きな音を発し
垂直尾翼が損傷したトラブル(「事実」)の「原因」です。

 「はたして、本当にそうなのだろうか・・・?」

 事故発生から23年という長い月日が経過しました。日航機の事故は
事故原因の不透明性という問題もありますが、「大事故・大災害発生
時における人命救助に対する準備」という政治課題を浮き彫りにした
のではないでしょうか。来るだろう大災害、巨大事故への対策準備に
ついて、真摯に取り組まなければなりません。

 安心と安全を皆様に

・・・というメッセージとともに、企業は、事業価値を高めるために
利益を追求した「スピード・アップ」「コスト・ダウン」を図ります。
しかしその際、商品やサービスを「顧客」に提供する際の品質確認、
施設・設備に対する保全や点検までもが、「時短」とともに不十分に
なってしまっては、本末転倒です。

 仕事きっちり!

 モノを創造し、サービスを提供してきたヒト達が、今度はそれらに
振り回され、ココロを継承しきれなくなってきていないでしょうか。
ひとつの「転換期」です。



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2 Comments

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Unknown (ごんべえ)
2008-08-13 10:47:42
小学校4年の時,夏休みで遊びに行った祖父宅から飛行機で長崎空港に飛び,佐賀の自宅に戻った翌日に,この事故が起こりました。
「飛行機の便利さは,事故が起こったときの大きなリスクといつも隣り合わせなんだ」ということを感じて怖くなったのを,よくおぼえています。

安全なき便利ほど危ういものはないですね。
返信する
社会的責任 (らば~そうる)
2008-08-15 01:16:52
to:ごんべえさん

この事故(事件!?)の後
バブルの時代となり、そしてそれも崩壊し
21世紀を迎えました。

今日も空を飛行機が飛んでいます。
予防・予知・是正等のメカニズムとプロセスは
どのようになっているのでしょうね。

航空業界・旅客・運輸業界だけではなく
あらゆる業界で・・・。
返信する

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