らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1743.【豊富町】利尻富士の夕景

2010-08-14 | 01.Journey
【写真:利尻富士に沈む陽@サロベツ原野 2010年08月02日18時57分撮影】
 
 北竜を後にし、国道 233号線で留萌に出て、オロロンラインに復帰。
太陽にきらめく日本海を左に見ながら、ゆったりと北上する。青い空
白い雲、そして緑の木々。これらの色のコントラストが紫外線の強さ
も相まっていっそうヴィヴィッドである。車は苫前の手前まで到達。

新場の沢停留所から南方を望む


 「新場の沢」というバスの停留所がある。ここは1990年に訪れた際
にも立ち寄った場である。海岸に降りてみると流木のオブジェが光に
輝き、そして天売島・焼尻島が遠くに見える。そのノスタルジックな
風景は20年が経過しても変わっていない。ただ、変わった点もある。
丘を振り返ると、風量発電のプロペラが林立する。上平グリーンヒル
ウィンドファームだ。すべて数えると39基あるらしい。大きなプロ
ペラのをライダーが元気よく滑走ていく。夏らしい元気な風景だ。

 いつもの通り、羽幌、初山別、遠別と北上し、いよいよ天塩にさし
かかる。さあ、サロベツ原野だ。道道 106号線も通いなれたロードだ。
しかし、いつでもここは心地よい。昔は風になりきって疾走していた
ものだが、最近ではゆるやかな走りを楽しんでいる。稚咲内を過ぎ例
のポイントにさしかかる。変わらない夏がそこにあった。そして左を
見れば、どこからでも利尻富士が見える。さすがに夏。陽はまだ高い。
しばし傍らに車を入れ、利尻富士を眺める。

 夕暮れの訪れとともに、空は鮮やかなグラデュエーションの世界へ
変貌する。太陽が利尻富士の右側に沈むのがわかる。夏の証だ。

 灼熱の太陽が沈みゆく利尻富士をサロベツ原野で見て、この地から
離れられなくなった人々の話を聞く。ここでしばらく時間を過ごして
いると、その気持ちに共感する。美しい。あまりにも。それだけだ。



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4 Comments

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ふさふさ街道 (FKH)
2010-08-16 04:45:49
という呼び方をしているのが、このオロロンラインに
路線バスを走らせている「沿岸バス」
増毛~豊富間ってことで「ふさふさ」なんだだそうです。(笑

で、この新場の沢の写真にある風力発電の風車群。
昨今では「上平グリーンヒルウインドファーム」という
そこそこ有名なビュースポットになってますね。

国道をここからちょっと北に行くと、
海岸段丘の上に登るに道があって、
その風車沿いにメンテナンス用の道が続いてるのですが、
高台なので結構いい眺めですよ。
それに、海岸の国道からは見えないのですが
奥の方にまでさらにたくさんの風車があったりします。
ここは圧巻の風景です。

似たような地名で、苫前にはかつて「番屋の沢」という
国鉄羽幌線の駅(臨時乗降場)もありました。
返信する
天売国道 (らば~そうる)
2010-08-16 23:17:56
to:FKHさん

>増毛~豊富間ってことで「ふさふさ」なんだそうです。

これに送毛をつけたら「ぼうぼう」でしょうか。

上平グリーンヒル~のプロペラは
国道からは数基しか見えませんが
実際は40近くあるのですね。
アドバイスの通り、次回は高台に登ってみます。

「番屋の沢」。
国鉄羽幌線って、ずっと海沿いを走っていると
思っていたのですが、留萌方面から乗車すると
このあたりから少しだけ内陸に入りますね。
なぜこのようなルートをとったのでしょうか。
返信する
毛つながり (fkh)
2010-08-17 23:25:42
>これに送毛をつけたら「ぼうぼう」でしょうか。
うまいね。どうも。

その送毛ですが、立派な国道の送毛トンネルは通らず
山の中をぐねぐねと行く旧道がお勧めです。
トンネルなら5分で抜けるところを30~40分かかって山を越えるのですが
途中に眺望の素晴らしいところや、銘水スポットもあったりして

旧道の石狩側入口からさらに川沿いに外れて下って行くと
その海沿いの突き当たりにあるのが送毛集落。
昭和40年代にタイムスリップしたような、観光とは縁遠い
昔ながらの北海道の漁村風景のうら寂しさがおすすめです。

「番屋の沢」。
>国鉄羽幌線
>このあたりから少しだけ内陸に入りますね。
>なぜこのようなルートをとったのでしょうか
うーん。謎ですね。
この内陸地域に有権者がいたのか、
それとも海沿いが地形的に難工事が予想されたのか、
はたまた豪雪期の吹き溜まりが物凄いと予想されたのか
いずれかなんでしょう。想像の域を出ませんが・・・。
返信する
送毛・古丹別 (らば~そうる)
2010-08-19 01:05:13
to:fkhさん

送毛林道の件は以前にもこの場でやり取りをしましたね。
千本ナラとか毘砂別の集落とか・・・。
新道のトンネルではこの間追突事故が
あったとか・・・。

国鉄羽幌線のルートの件は推察ですが
当時、古丹別に人口が集中していたことにより
海岸ルートよりも住民の便宜を図った・・・
といったところでしょうかね。
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