2974．峠越え

【写真：狩勝峠＠北海道新得町・南富良野町 2013年09月14日13時51分撮影】

　北海道の旅も今日を入れてあと３日。いや２日になった。もっとも
最終日は仙台からひたすら東北道を南下し「現実の世界」に舞い戻る
のだから、実質的に今日で最後だ。

　本当は狩勝峠を越えて、富良野・美馬牛・美瑛に向うはずだった。
ところが。台風の接近で行程の短縮を余議なくされた。いっそのこと
台風が過ぎるまで居座ってやろうとも思ったのだが、さすがにそれは
できなかった。

　新得から国道38号線を富良野方面に向かう。道がかなりよくなった。
昔は片側１車線だったので、前方に大型車両が走行していると、たち
まち車列ができた。今やほとんどが登坂車線になっている。ほどなく。

　狩勝峠

　1984年の真夏の強い日差しの印象が鮮明に残っているが、それ以降
ここを通過するときはほとんどキリか雨であった。今回クリアな峠と
出会ったのは、感動的な出来事である。

狩勝峠から東方を望む

　それにしても、北海道は魅力的な峠が多い。「峠越え」は旅の一つ
の楽しみになっている。特に「中心部」ではそうだ。三国峠、石北峠
日勝峠、少しだけ東方になるが美幌峠、知床峠は圧巻である。峠から
の眺めもさることながら、その登りと越えてからの下りのプロセスが
また面白い。そして、峠を境に天候が真逆になることにも、しばしば
遭遇する。この変化の楽しさ。「峠越え」は、北海道を何度も何度も
訪れる、一つの原動力になっているのかもしれない。


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