【写真:『ビッグラン北海道(1990年版)』から 2006年07月22日21時56分撮影】
地図のこと。
地図を見ることが大好きです。いや、地図を「眺めている時間」が
大好きなのかもしれません。
幼少の頃、父親が運送業を営んでいた関係から「首都圏道路地図」
をトラックの運転席に携帯していましたが、それを時々ぼーっと眺め
ていた記憶があります。そこが始まりですね。国鉄の路線図なんかも
好きでよく書き写しては楽しんでいました。
時が過ぎ高校時代。地理の授業で外国の地誌が取り上げられる際に
地図をあわせて参照しますが、アフリカや南アメリカなど、知らない
地域のことが想像され、とても楽しいひと時でしたね。世界史の授業
でも、神聖ローマ帝国やらオスマン=トルコ、チムール帝国、明など。
歴代王朝と皇帝や王様の情報の洪水の合間に地図が癒しを与えてくれ
ました。
大学時代の北海道の旅にすっかり刺激され、社会人になった数年後
「北海道を自走で!」と構想を立てました。そのときにまず手にした
のは『ビッグラン北海道』というムック本。単なる情報誌の域を超越
した内容で、すっかりハマッてしまいました。
こうして過去をトレースしていきながらあらためて気づきました。
それは、各フェーズで、「地図」が「あたかもその地域の風景や環境
を私に想像させてくれるもの」であったということです。私にとって
この「想像」こそ、地図の醍醐味なのです。
翻って昨今。Google MAPなるものが出現しました。すごいですね。
地図から入り、航空写真やストリート・ビューでその場所の雰囲気が
わかってしまうのですから。でも…。あまりわかりすぎてしまうのも
なんだかなと思ってしまいます。逆説的ですが、想像力を発揮できる
範囲で情報をつかむのが、そのエリアに想いを馳せるシーンではよい
のかな。私見です。
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