‘It's Only Love’は“HELP! ”に収録された・・・というより
も、わたしの中では「US盤の“RUBBER SOUL ”に収録された」と
いうほうが的確ですが、いずれにせよジョンの手によるフォーク調
ラヴ・バラードです。この曲では、ジョンにしてみれば「珍しく」
甘い表現が使用されています。
When you sigh, my inside just flies, butterflies
Just the sight of you makes nighttime bright, very bright
ジョンはこの曲をずっと嫌っていたそうですが、このような甘い
表現に対するものなのでしょうか。韻を踏み詩的でとてもイケてる
と思うのですが、感受性豊かな彼はそう考えなかったのでしょうね。
ところで、‘It's Only Love’では‘Michelle’と同様、アコー
スティック・ギターの響きが印象的です。ハイ・ポジションの音は
12弦ギターだと思われますが、5フレットにカポタストを装着して
の演奏です。ここでもジョンらしい「1弦3フレット」の持続音が
活かされています。コード「C」→コード「Am」の展開ですが、
コード・フォーム的にいえばコード「G」→コード「Em」です。
ただし、ハイ・ポジションで弾きにくいのか、それとも別の効果を
狙ったのか、この部分のコード「G」(実音ではコード「C」)の
フォームは2弦の3フレットを押さえた形ではなく、開放弦を利用
した形になっています。
また、特筆すべきはジョージによる「ストラト」の音です。2種
類の音が聞こえてきますが、ひとつはかなり「グニャグニャ」した
音です。いわゆる「トレモロ」効果ですが、アンプに内蔵されてい
るもののようです。当時、彼らはVOX の“AC-100”を使用していま
した。しかし、VOX のアンプにはトレモロ機能が実装されていませ
んでした。従ってこの頃既にFENDERのアンプを導入していた可能性
があります。そして、ヴォーカルの後で遠慮深く弾いているような
オブリガート的なあの音・・・。実に味わい深いですね。ジョンや
ポールから曲の構成をいきなり知らされて、「手さぐりでラインを
開発している」ジョージの姿が目に浮かんできます。なんてたって
ビートルズのリード・ギタリストだもんね。ジョージ。
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も、わたしの中では「US盤の“RUBBER SOUL ”に収録された」と
いうほうが的確ですが、いずれにせよジョンの手によるフォーク調
ラヴ・バラードです。この曲では、ジョンにしてみれば「珍しく」
甘い表現が使用されています。
When you sigh, my inside just flies, butterflies
Just the sight of you makes nighttime bright, very bright
ジョンはこの曲をずっと嫌っていたそうですが、このような甘い
表現に対するものなのでしょうか。韻を踏み詩的でとてもイケてる
と思うのですが、感受性豊かな彼はそう考えなかったのでしょうね。
ところで、‘It's Only Love’では‘Michelle’と同様、アコー
スティック・ギターの響きが印象的です。ハイ・ポジションの音は
12弦ギターだと思われますが、5フレットにカポタストを装着して
の演奏です。ここでもジョンらしい「1弦3フレット」の持続音が
活かされています。コード「C」→コード「Am」の展開ですが、
コード・フォーム的にいえばコード「G」→コード「Em」です。
ただし、ハイ・ポジションで弾きにくいのか、それとも別の効果を
狙ったのか、この部分のコード「G」(実音ではコード「C」)の
フォームは2弦の3フレットを押さえた形ではなく、開放弦を利用
した形になっています。
また、特筆すべきはジョージによる「ストラト」の音です。2種
類の音が聞こえてきますが、ひとつはかなり「グニャグニャ」した
音です。いわゆる「トレモロ」効果ですが、アンプに内蔵されてい
るもののようです。当時、彼らはVOX の“AC-100”を使用していま
した。しかし、VOX のアンプにはトレモロ機能が実装されていませ
んでした。従ってこの頃既にFENDERのアンプを導入していた可能性
があります。そして、ヴォーカルの後で遠慮深く弾いているような
オブリガート的なあの音・・・。実に味わい深いですね。ジョンや
ポールから曲の構成をいきなり知らされて、「手さぐりでラインを
開発している」ジョージの姿が目に浮かんできます。なんてたって
ビートルズのリード・ギタリストだもんね。ジョージ。
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その次のラブソングはIn My Lifeですよね。
しかし、あのぐにゃぐにゃしたギター音がストラトだとはね。
驚きです。
‘In My Life’には故郷への愛情がにじみ出ています。
ボツになりましたが最初の歌詞には
‘Penny Lane(is one I'm missing)’
と歌われていたとのことです。
個人という狭い領域の関係からの広がりを感じます。
やはり1965年の秋はジョンにとって重要な転換期
であったのでしょうか。