651．ボウリング競技を考える

【写真：戦うベンチ（広島東洋カープ） 2005年05月07日17時32分撮影】

　★この写真と記事内容は直接関係がありません。

　田町ハイレーンで開催されている「６大学ＯＢリーグ」に参加して
います。永年Ｂクラスで低迷しているわがチームですが、今年はある
戦略をもとにここまでうまく戦ってきました。第７週を終え、第２位
の好位置につけています。本日は今後の行方を左右する重要な「ポジ
ション・マッチ」。当面の敵をここでたたき、さらに浮上したいとこ
ろです。

　しかし、本日は「チーム」として機能せず、ズルズルとミスを重ね
惨めなシャットアウト負け。このリーグに参加してからはじめて「悔
しい思い」をしました。この感覚は1999年の夏以来です。熊本国体に
出場するための関東ブロック予選で「１マーク差」で敗退したあの夏
の出来事です。名づけて「春日部の悲劇」。

　なぜチームとして機能しなかったのか。できなかったのか。原因は
いろいろあります。抽象的な表現ですが「チームでなく個人で戦って
しまった」ことが原因です。それではその原因は・・・。これくらい
にしておきましょう。

　ゲームの流れが悪くなることがあります。相手チームが好調だった
り、自チームがミスを重ねたり・・・。その分岐点、ほころびみたい
なものはどこかにあります。そのような窮地に陥ろうとするときは、
各選手が「チーム」としてではなく「個人」として問題解決を図ろう
としがちです。各選手は、自分のことで精一杯。そんな状態は危機的
です。確かにチームの成果は個人の積み重ねですが、結果としてその
ようになるためには「チームの中で自分は何ができるのか」「他の選
手に実力を発揮してもらうために、どのタイミングでどのような内容
のコミュニケーション（アドバイス等）を図ったらよいのか」。この
ような意識を各選手がもつことが必要です。

　各選手にこの意識が浸透していて、アクションを能動的に実行する
ことができているチームは、戦績にも表れます。しかし、以上述べた
ことは、口では簡単に言えます。団体競技を経験された方なら、実感
されていることと思いますが、選手が実行できるレベルにもっていく
ことはなかなか簡単にいきません。だから監督やコーチが必要となり
適切にコーチングすることが必要になってくるのです。

　競技ボウリングの面白さはここにあると思います。「個人」で問題
を解決するプロセスも確かに面白いのですが、「チーム」で問題解決
を図るプロセス（レーン・コンディションの変化や相手の状態の変化
にいかに打ち勝っていくか）も、さらに面白いと思います。そして、
このことを具現化する競技方式が、「リーグ戦」であると常々感じて
いる次第です。

　昨今、ベースボールの某掲示板を閲覧することがあります。その場
には、選手や監督・コーチへの誹謗・中傷の嵐が吹き荒れています。
とても残念なことです。現場を動かしているのは「人」だということ
を、少しでもよいですから理解した上で発言されるコメントが増えて
いけばよいなと思います。



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