

以前、「村を助くは誰ぞ」という短編集を読んだことがある。
戦国時代、うち続く戦乱の世に、どちらに味方すればわが村は救われるかと悩む、農民・地侍・国人の姿を描いた小説だった。結局、どちらの武将にも味方せず、一向宗徒に村を明け渡してしまう・・・・
司馬遼太郎 著 「箱根の坂 中・下」 講談社文庫
この小説の文中に、伊勢物語とか詩歌がいっぱい出てくる。
私はそういったものは理解できないのだ

結局この物語は、新九郎と千萱の恋物語か?
新九郎(早雲)は千萱を助け、その子・今川氏親を守護にするため力をつくす。
「駿河一国は百姓(地侍・国人を筆頭としている)の持ちたる国」が理想の国。
早雲は、駿府の東、興国城の城主となるが、農民に課した税金は、四公六民とか。
今の世で4割も税金を取られたらやっていけないよ

でも、早雲の時代では格安なようで、これでは国の経営が難しかった。
早雲は、駿河を今川氏親に引き渡すと、次に伊豆をからめ取り、相模に手を伸ばす。
室町中期は、農民が力を得、古い公家や武士の支配が出来なくなってきた時代らしい。
加賀では、農民と一向宗が絡んで戦国時代の100年ほど、百姓の持ちたる国となってしまったらしい。
早雲の夢は夢! 旧勢力を打ちはらい小田原に本拠地を置くのだが。
その後関東は、上杉、武田、北条、今川等の、激しい戦国の時代に入って行くのだよね。
作者、司馬遼太郎氏の歴史観が面白い。
果たして、北条早雲はこの様な人だったのだろうか? たぶんそうなんだろうと思うが、
最近私は、眉に唾をつけながら、歴史小説を読んでいる。これまた楽しい(笑)
私のお気に入り度:★★★★☆
