Louis Armstrong - Song Of The Islands - New York, 24.01. 1930
いわき行の電車に乗って、まずは引き返す。強風のために途中緊急停止することもあり、運転を再開してもしばらくは徐行だったが、大きな遅れになることはなく、いわきに着いた。
ここでしばらく待ち時間があるので、駅前に買い物に出る。
おみやげに「ままどおる」を買って、道中の酒を仕入れて、さらに昼食まで必要なのだが、それらしいものがない。
こんなところまで来て、普通のサンドイッチやおにぎりでは悲しいので、つまみだけ仕入れることにする。
あんこうは盲点だったが、考えてみたら北茨城で獲れるものが浜通りにないわけがない。
あと断っておくと、これを道中で全部呑むわけではない。
ここからは鉄道の旅。磐越東線に乗っていわきを後にする。夢の楽園を後にして、いつものような旅に移る。
雪が降り、雪が積もり、峠を越えると積もっていた雪は消え、それでも雪は降り、そうするうちに郡山へ。
ここからは鈍行を乗り継いで東京に出て、さらに大阪までは新幹線。まだ先は長いが、あとはまぁ、帰るだけだ。
ハワイへの旅としては、あまりに短い滞在ではあった。予定上仕方ないとはいえ、終わってみれば残念な話だ。
ただ、とにかく濃い「異文化体験」だったことは確かだ。ここまで濃ければ、きっと忘れないことだろう。
そして、いずれ常磐線が、少しでも復旧した時には、あらためてハワイへの陸路をたどることになる。その時にはプールにも行って、他の温泉にも……今はそれが何より楽しみだ。妻も私も。
だから、こう言うことができる。日本に、ふくしまがあって良かったじゃないか。
Postlude: Elvis Presley # I'll Remember You (Aloha From Hawaii)
