鶴岡慎也捕手、ソフトバンク移籍を表明

■　鶴岡選手が福岡ソフトバンクホークス移籍を表明（公式・2013年11月30日）

　随分時間がかかりましたね。正直なところ、先週、いや先々週にほぼ決まっていた話なはずなのに、なぜ今日まで引っ張ったのかとは思いますが。
　鶴岡が台頭したのは2005年、当ブログの短信が始まった年です。ある意味では、ファイターズ鶴岡の歴史は当ブログの歴史と重なります。
　それだけに、FAで移籍するとなると、可愛さ余って憎悪百倍となるか、そうはならずともいろいろ感慨が湧くか、自分でもどうなるのかと思っていたのですが……

　不思議なことに、何の感情も出てこないんですよね。「そりゃ出ていくよな」と考えるぐらいで、移籍することに対して、それ以上の感情を持とうにも、どうにも持てない。
　おそらく、移籍することが濃厚となった時点で、鶴岡という選手に対する感情が消え失せてしまったのだろう。大げさに思われるかも知れませんが、そうとしか説明がつかない気分です。
　「好き」の反対は「嫌い」ではなくて、「無関心」という話があります。あるいは、今の私は鶴岡という選手に対して、その心境にあるようにすら思えます。

　今後はFA移籍に対する補償をどうするのかが議論の的となるでしょう。その中で主な関心を集めるのは、人的補償になるとは予想されます。
　ただ、実際に誰かを獲ればいいとして、現実には金銭オンリーで終わりだと思います。そのカネの一部で、鎌ケ谷に適当な施設を作ってお茶を濁して終わりと。残り？知りませんよそんなこと。
　というのがあるので、補償に関しても私は何も期待していません。もし期待が裏切られるとしたら、はじめから期待しない方がいいに決まっているのですから。

　ここまで書いて気づいたのですが、ひょっとしたら、私は鶴岡どころか、ファイターズに対してすら、感情を入れなくなったのかも知れません。この1年、感情を入れて何も得るものがなかったから。

　「好き」の反対は「嫌い」ではなくて、「無関心」。今の私は、ファイターズに対して、……？　いや、まさかね。