
海洋廣場から橋を渡り、さらに基隆港の辺りを歩いてみる。傍らには港内をめぐるクルーズ船、船首には小鴨が止まっている。

真冬の大阪から来ただけに、気温17℃という表示に目を惹きつけられるが、それ以上に黄色小鴨を当て込んだ商売人の多さよ。
奥には小鴨の模造が見えるし、傍らの白テントは全て便乗商品を売る露店で、まして目の前の広告は言うに及ばず。日本どころか、同じ中華圏の香港でもこうはならなかった。とにかく量と勢いが凄まじい。

「黄色小鴨が良く見える展望台」とでも書いているのだろうか。しかしそれらしいものは見当たらず、移動遊園地のアトラクションと露店が目立つ。

その北隣にある大きなビルにも、小鴨を使った広告。基隆の商売人にとって、黄色小鴨の来訪は千載一遇のチャンスなのだろう。

ご覧の通り、港近くのホテルも、小鴨が見えるとでかでかとアピールしている。チェーンのホテルがここまでやるのだ。

ともあれ、ここからさらに岸壁沿いを歩く。さすがに小鴨も小さく見えるようになった。

アップ。月並だが、小鴨と周囲の人々と、サイズをぜひ比べてみられたい。

岸壁を歩くと、またも露店の並びに出た。小鴨の風船だらけなのはいいとして、その奥にも黄色いのがいる。
なんでも、この辺の露店は小鴨が当初360度回転するのを当て込んで出店したらしい。遠いとはいえ、ここからでも正面を向く小鴨を見られることになると。
しかし、その後ホフマン氏の要請で回転計画は中止。当てが外れた商売人たちが、代わりに模造品を作ったのがあれ、というのは聞いた話。
ただ、確かに先程海洋廣場にいた時に、この辺の露店の宣伝プラカードを持った人がいて、宣伝には「こっちはタダだぞ」のようなことが書いてあった。
むろん、小鴨を見るのにカネはかからない。その一方、芸術作品である以上、製作費やギャランティというものは当然かかるわけで、うちはそんなのは取ってないぞという、つまりは当てこすりだ。
ホフマン氏からすれば逆恨みもいいところだろうし、露店主の肩を持つ気にはとてもならない。作品で勝負する芸術家と、作品を「目玉」にして、それ以外の商売で勝負する露店主とでは、作品の位置付けが異なるからだ。
ただ、露店主とて生活が懸かっている。何より宣伝なのだし、煽り文句はインパクトがあるに限る。まぁ、世界にはいろんな人がいる、ぐらいに思うのが良いのだろう。

そんな露店群、結局商売がうまくいっているのかどうかは分からない。

そしてそんな狂騒をよそに、黄色小鴨は今日もぷかぷかしている。

真冬の大阪から来ただけに、気温17℃という表示に目を惹きつけられるが、それ以上に黄色小鴨を当て込んだ商売人の多さよ。
奥には小鴨の模造が見えるし、傍らの白テントは全て便乗商品を売る露店で、まして目の前の広告は言うに及ばず。日本どころか、同じ中華圏の香港でもこうはならなかった。とにかく量と勢いが凄まじい。

「黄色小鴨が良く見える展望台」とでも書いているのだろうか。しかしそれらしいものは見当たらず、移動遊園地のアトラクションと露店が目立つ。

その北隣にある大きなビルにも、小鴨を使った広告。基隆の商売人にとって、黄色小鴨の来訪は千載一遇のチャンスなのだろう。

ご覧の通り、港近くのホテルも、小鴨が見えるとでかでかとアピールしている。チェーンのホテルがここまでやるのだ。

ともあれ、ここからさらに岸壁沿いを歩く。さすがに小鴨も小さく見えるようになった。

アップ。月並だが、小鴨と周囲の人々と、サイズをぜひ比べてみられたい。

岸壁を歩くと、またも露店の並びに出た。小鴨の風船だらけなのはいいとして、その奥にも黄色いのがいる。
なんでも、この辺の露店は小鴨が当初360度回転するのを当て込んで出店したらしい。遠いとはいえ、ここからでも正面を向く小鴨を見られることになると。
しかし、その後ホフマン氏の要請で回転計画は中止。当てが外れた商売人たちが、代わりに模造品を作ったのがあれ、というのは聞いた話。
ただ、確かに先程海洋廣場にいた時に、この辺の露店の宣伝プラカードを持った人がいて、宣伝には「こっちはタダだぞ」のようなことが書いてあった。
むろん、小鴨を見るのにカネはかからない。その一方、芸術作品である以上、製作費やギャランティというものは当然かかるわけで、うちはそんなのは取ってないぞという、つまりは当てこすりだ。
ホフマン氏からすれば逆恨みもいいところだろうし、露店主の肩を持つ気にはとてもならない。作品で勝負する芸術家と、作品を「目玉」にして、それ以外の商売で勝負する露店主とでは、作品の位置付けが異なるからだ。
ただ、露店主とて生活が懸かっている。何より宣伝なのだし、煽り文句はインパクトがあるに限る。まぁ、世界にはいろんな人がいる、ぐらいに思うのが良いのだろう。

そんな露店群、結局商売がうまくいっているのかどうかは分からない。

そしてそんな狂騒をよそに、黄色小鴨は今日もぷかぷかしている。