1月10日は「えべっさん」

　今日1月10日は十日えびすの日です。この日をはさむ3日間はそれぞれ「宵えびす」「本えびす」「残り福」と呼ばれ、関西にあるえびす神社はどこも商売繁盛を願う人で賑わいます。中でもえびす神社の総本山・西宮神社には毎年100万人以上の参拝客が集まるといいます。
　私も子どもの頃から十日えびすには西宮神社「えべっさん」にお参りしてきました。例年は「残り福」に行くことが多いのですが、今年は昨日「宵えびす」の午前中にお参りすることになりました。
　では、その時の様子をば……



　表大門（赤門）から中に入ります。ここは毎年1月10日6時に「開門神事・福男選び」が行われる所です。
　関西にお住まいの方なら、この様子はニュースで目にしたことがあると思います。10日の0時には神社の門が一旦全て閉ざされ、中で神事が執り行われるのですが、これが終了する6時にこの門が開けられます。
　すると、待ち構えていた参拝者が本殿めがけて一斉に駆け出します。本殿までは200メートル強。この距離を走り参った先着3人までがその年の「福男」に選ばれるのです。
　ただ、去年はスタート時に組織的な場所取りがあり、福男が返納されるという残念なことがありました。これを書いている時点（10日10時半）で今年の福男選びがどうなったかは分かりませんが、バチの当たるようなことはしない方がいいですよね。



　お参りする前に、去年の福笹を返納します。
　えべっさんの時は毎年本殿でお参りした後、「福笹」と呼ばれる笹を1本頂くのが慣わしです。その際、前の年の笹は境内に設けられた返納所にお返しすることになります。
　本えびすや残り福ならここには福笹や破魔矢がうずたかく積み上がっていて、返納するというよりはその上に投げ込むことになるのですが、この日は宵宮の朝だけにそういうこともなく、文字通り「返納」できました（笑）



　境内の様子。人出が多いので一方通行になっています。



　本殿にお参りする前にお祓いを受けます。神主さんもこの3日間は大変でしょうね（＾＾；）
　それから本殿にお参りします。この後私が毎年楽しみにしているのが、奉納されている大マグロを見ることです。



　西宮神社では毎年十日えびすに大きな本マグロが奉納されます。いわば縁起物で、これにお金を貼り付けられると縁起がいいとか。
　凍っているところなら割によく貼りつくのですが、それでもはがれにくい所を探してマグロの脇腹の上に貼り付けることができました。これならまず心配はないでしょう。



　お参りを済ませると、先ほどお話した福笹を授かりに行きます。西宮神社の場合はあらかじめ笹に飾りがついてあり、1,000のものから数種類あります。ちなみに、例年私が頂くのは一番安いものです（＾＾；）



　で、これが今年頂いた福笹。1年間よろしくお願いします（－人－）

　十日えびすは明日の残り福がクライマックスです。これが終わると正月気分もすっかり抜け、1年が本格的に始まります。